2023年6月30日金曜日

6月の記事まとめ

 

1年生の野外生物実習の様子や、高橋計介教授へのインタビュー、海洋生物ラボの記事などをアップしました。実習の様子は、今後も順次アップしてきます。

今月の記事まとめには、おまけが2つあります(ウェットラボとフレッシュマンセミナーについて)。ぜひご覧ください!



#記事まとめ でタイトルの一覧を見ることができます。

 

 

おまけ1 海洋生物ウェットラボの水槽には「新入り」がぞくぞくと

ウェットラボのポスター
(4年生の成田君による作品)

タツノオトシゴや

ウニなどがぞくぞくと追加

こ、これは ?!

興味がある人、見てみたい人は
海洋系の研究室の先生・学生に相談してみましょう

 

  【生物科学科】 「海洋生物ラボ」の完成 (大学ホームページ、7月11日追加) 

  海洋ベントス学研究室のツイッター がバズっていました。6月30日時点でだいたい、240万回表示、4.5万いいね、8000リツイート。

学生が生き生きと活動している様子が伝わるツイッターです。フォローお願いします!


 

 

 

おまけ2 フレッシュマンセミナーの様子を少しだけ紹介!

1年次前期の「フレッシュマンセミナーA」という必修科目では、全教員による研究室紹介を行っています(6月29日は4名が登場)。

この日は、海洋生物・環境コースからは鈴木先生

サバだしラーメンの開発などの地域貢献や、
深海魚・寄生虫についてのお話

動物・植物コースからは辻先生

「フィールドワークの楽しみ」について、
国内外での経験を交えて話がありました


自然科学コースからは、化学と数学のお話(写真は鳴海先生)

鳴海先生は「分子の形を識別する分子」について
渡辺先生は「まちぶせるクモの数理モデル」について

生物科学科には21名の教員が所属しています。

海洋生物、動物、植物、微生物、化学、数学などなど、多様な生き物や多様な分野の話を聞くことができます。所属教員にとっても刺激がある環境です。

学生の皆さんは、毎回、意外な発見があるはず。興味を広げて、自分のやりたいことを見つけていきましょう!

 

 

1年次の植物実習



大学ホームページ記事からのピックアップ

大学HPより


2023年6月27日火曜日

【7月23日開催】生物科学科まるわかり!オープンキャンパスの予約受付中です

 

7月下旬から計4回のオープンキャンパスが開催されます(7/23、7/30、8/19、9/3)。

 

在学生からはキャンパスライフについて、教員からは研究内容について、じっくり直接話を聞くことができるチャンスです!

生物の学びに適した、自然に囲まれたキャンパスの雰囲気も感じることができます。

 

 

このブログ記事では、初回である 7月23日(の内容を紹介。

「生物科学科を見に来てね」
在学生がスタッフとして活躍

 

生物科学科では、次の内容を企画しています。

  • 学科説明会
  • オープンラボ(7/23は、21研究室のうち12研究室を公開)
  • 生物科学科まるわかりツアー(フロアを巡りながら、研究内容をサクッと紹介)
  • 模擬授業2件(粘菌について、教員採用試験対策について)

※ まるわかりツアーと模擬授業は、学科説明会のあとに行われます 


開催日によって内容が異なります。まるわかりツアーと模擬授業があるのは、7/23と8/19のみ。他の日程は、その代わりにオープンラボでじっくりと研究についての話を聞くことができると思います。

 

大学全体の企画としては、学生スタッフによる個別相談コーナー、キャンパスツアーなどが用意されています。


23日の詳細&予約はこちら

(大学ホームページへ)

 

この日はキッチンカーが出店(フルーツサンドやロングポテトなど)。学生寮の食事体験(限定30食)もできます。





オープンキャンパスの回り方は自由!ではありますが…生物科学科を回るモデルコースをふたつ考えてみました。参考になればと思います。

 

モデルコース1(午前午後で、じっくり満喫コース) 
  • 10:00 大学まるわかり説明会(30分)
  • オープンラボ(30分、2~3研究室)  この時間でキャンパスツアーなどに行く手も
  • 11:20 入試制度説明会(30分) 
  • 12:00 学科説明会の後、生物科学科まるわかりツアー
  • お昼休憩
  • オープンラボ(1時間程度、4~6研究室) 興味がある研究室へ!
  • 14:40 模擬授業(菌類 or 教職) ※14:20から20分程度は学科説明の時間

モデルコース2(お昼からのショートコース)
  • 12:00 学科説明会の後、生物科学科まるわかりツアー
  • 13:00 大学まるわかり説明会 
  • オープンラボ(50分、ピンポイントで3~4研究室) 興味がある研究室へ!
  • 14:40 模擬授業(菌類 or 教職) ※14:20から20分程度は学科説明の時間





  学科説明会

太田尚志 教授(学科主任)、2101教室

東北の私立大学では唯一、生物科学を総合的に学べる学科です。海・陸の生き物とその周りの環境から、微生物やDNAなどミクロな世界まで、フィールドをいかした実験・実習をとおして、科学的探究力や科学の言葉で伝える力を養います。

関連ブログ記事:いつでも、どこでも「WEBオープンキャンパス」開催中!



  生物科学科まるわかりツアー

中川繭 准教授・阿部博和 准教授

生物科学科には「4つのコース・21の研究室」があり、様々な研究を展開しています。生物科学科が主に使用する1号館の研究室・実験室フロアをツアーで巡りながら、各教員の研究内容を紹介します。



 

  模擬授業1

菌類を知ることから始めよう!

宮嵜厚 教授、2101教室

高校の教科書ではほとんど触れられない菌類、今回は広く学んで知識を増やしましょう!

関連ブログ記事:身近なのに高校で習わない「菌類ってなに?」 学科教員による模擬授業を公開(動画あり)


 

  模擬授業2

理科の先生を目指してみませんか?~自主ゼミ紹介&在学生トーク~

渡辺正芳 准教授、2102教室

「憧れの理科の先生に」 学生・卒業生・教員が一緒に取り組んでいる自主ゼミの様子を紹介します。理科の勉強会、模擬授業、面接練習などを実施し、これまで過去3年間で5名が現役合格を果たしています。在学生とのミニトークライブも企画していますので、ぜひご参加ください。

関連ブログ記事:毎年恒例の「地学の勉強会」 教員採用試験合格に向けて特訓中!

#教員採用試験 のタグが付いた記事も合わせてご覧下さい


 

 

 

 

  オープンラボ  

 

7月23日は、21研究室のうち12研究室を公開!

意外な発見があるかもしれません

興味の幅を広げて、多くの研究室を回ってみては?



プランクトンから深海魚まで

海のいきものの生態や生息環境について学ぶ

 

  自然環境を守る仕事をしませんか?

玉置仁 教授(#沿岸環境生態工学研究室

東北の私立大学で唯一の海に潜って、自然の保全と再生を研究しています。キーワードは、海と川、海の森、絶滅危惧種の保護、自然環境の保全と再生、環境汚染です。三陸の豊かな海で、自然を守る仕事をしてみませんか?


  奇妙で不思議な「ベントス」の世界

阿部博和 准教授(#海洋ベントス学研究室) 研究室ツイッター

海は生命の起源、生物多様性の宝庫です。特に海底には実に奇妙きてれつな生物たちが生活し、様々な生態を進化させてきました。身近な海で採集された海底の生物やその標本を展示し、その暮らしについて紹介します。

海洋生物ウェットラボ にて実施


  身の回りに潜む海産寄生虫と少しずつ出てきた深海魚

鈴木英勝 准教授(#地域水産利用学研究室

日本人は魚介類が大好きな民族ですが、その大半の魚介類には寄生虫が感染しています。どんな動き?感染方法は?食べても大丈夫?検出・駆除方法は?などを紹介します。同時に金華山沖合いで採れた珍しい深海魚も紹介します。

 


生態系から遺伝子まで

いきものの営みを時空間スケールで理解する

 

  めざせ歩く植物図艦

根本智行 教授(植物系統分類学研究室)

植物系統分類学では、フィールドワークによる種の探索、標本の作製、解析試料の収集に始まり、実験室での形や組織の比較観察、遺伝子解析に至る一連の研究活動を行っています。ラボの最近の研究事例を紹介します。


  知っているようで知らないゾウリムシの世界

栁明 教授(細胞生物学研究室)

ゾウリムシの名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、実際にゾウリムシを見たことがある人は少ないのではないでしょうか。この機会にゾウリムシを実際に観察して、皆さんの知らないゾウリムシの不思議な世界に触れてみましょう。

 

  動物の交通事故について考えてみよう

辻大和 准教授(#動物生態学研究室) 研究室HP

日本では毎年、多くの野生動物が交通事故で命を落としています。私たちの研究では、この問題を解決すべく、実態調査を進めています。今回のオープンラボでは、昨年度の調査で明らかになった、石巻市内の野生動物の交通事故の現状を、標本や写真を交えて解説します。この機会に、私たちが野生動物といかにつきあっていくべきか、考えてみませんか?

 

  千変万化―えっ?これが同じ植物なの?

中川繭 准教授(#植物発生遺伝学研究室

シロイヌナズナはモデル生物として世界中で研究材料として使われているアブラナ科植物です。同じ植物でもほんの少しだけ遺伝子や環境が変わるだけで、大きく形が変化するさまを実際に見てみましょう。

 


微生物からヒトまで

多様な生物の発生、生理、進化、

そして生命分子について幅広く学ぶ

 

  野菜からDNAを取り出そう 

柴田清孝 教授(ゲノム構造解析研究室)

あなたはDNAを見たことがありますか?今回の実験では、野菜であるブロッコリーから細くて長いDNAを取り出してみましょう。

 

  巨大なかび ”ヒゲカビ” を紹介します! 

宮嵜厚 教授(#菌類発生生態学研究室

顕微鏡でしか見えないヒゲカビの胞子が発芽・成長した姿とは?実物やポスターを見ながらヒゲカビの特徴や研究への活用例を紹介します。



サイエンスを幅広く、生物・化学・物理・数学を学ぶ

理科の教員への道をサポート

 

  電池になってみる

指方研二 教授(電気化学研究室)

光合成や代謝など、生体内では電子移動の過程で効率よくエネルギーの利用がなされています。この仕組みにヒントを得たバイオセンサーやバイオ燃料電池などについて紹介します。


  「におい」の分子認識 

鳴海史高 准教授(分子認識化学研究室)

鼻にある嗅細胞の受容体は、多種多様な形や大きさをもつ分子を識別することができ、それが異なる「におい」として感知されます。香料のサンプルを嗅いで分子のほんのわずかな違いを識別できる高精度な生体機能を体験してみて下さい。


  どうしてクモは頭を下にしてエサをまちぶせるの?~数理のチカラで生物をカガクする~

渡辺正芳 准教授(#数理生物学研究室

普段何気なく見ているクモの巣をよく観察してみると・・・クモは頭を下にして、巣の真ん中より少し上の方でエサをまちぶせていたりします。学生による卒業研究を紹介しながら、高校までで習う数学を使ってクモの巣の謎に迫ります。実は、重力がキーワード。もしも地球以外にクモがいたら巣の形はどうなるでしょうか?




入試トピックス


  • 総合型選抜の受験チャンスを、2回から「 4 回 」に変更 NEW ! 年内の10月、12月に加えて、2月と3月にも実施します 詳しくはこちら

  • 大学独自の奨学金制度 進学サポート奨学生は、授業料の 40 %(理工学部は38.7万円)を年間免除 詳しくはこちら


 

 

石巻専修大学パンフレットはこちら

NEW!


 

 

 昨年度のオープンキャンパスの様子を写真で紹介!

 第1回  第2回  第3回

#オープンキャンパス

自然に囲まれたキャンパスで学んでみませんか?


石巻市は宮城県第2の都市

仙台から電車で最速49分


 皆さまのご来場を学生・教職員一同、お待ちしております!



2023年6月22日木曜日

野生のサルに餌をあげてはいけません(インドネシアでの研究指導を紹介)

野生の果実を食べるカニクイザル

辻准教授(動物生態学)は、インドネシアでの自身の調査と並行して、現地の学生(ボゴール農科大・アンダラス大)の研究指導もしています。

 

インドネシアには、オランウータンやテナガザルを始め、多くの霊長類が暮らしていますが、その多くが絶滅危惧種です。

「共同研究」という形でインドネシア人の研究者を育て、彼らが主導する調査・研究を後押しすることも、海外をフィールドとする研究者の仕事です。

インドネシアの大学で、生物学の講義をしています
学生さんたちはみな熱心です

 

指導学生の一人、修士課程のウバイ・ハサン君は、ジャワ島東部のアラス・プルウォ国立公園にて、餌付けされたカニクイザル (Macaca fascicularis、ニホンザルの近縁種) の生態に関する研究を行い、その成果をPrimates誌に公表しました(論文はこちら)。

ボゴール農科大学のウバイ君

 

ウバイ君は半年間にわたって現地に滞在し、カニクイザルの活動時間配分(一日の時間の使い方)、食性、行動圏利用(移動距離、利用した面積)について調査しました。

この国立公園のカニクイザルは、自然植物よりも人間由来の食物(もらった餌、ゴミ)に強く依存しており、国立公園への訪問者が多い月―つまりたくさん食べ物をもらえる月―は移動距離が短くなり、仲間同士の毛づくろいの時間が増え(食物を効率的に利用できるため余裕があるらしい)、そして行動圏が小さくなりました。

カニクイザルに餌を与える観光客
(アラス・プルウォ国立公園とは別の調査地です)

 

このように、餌付けはサルたちの行動のあらゆる側面に影響し、野生本来の行動をゆがめることが分かりました。

行政が主導して餌付けを禁じたり、あるいは周辺住民に対して餌付けの負の側面を紹介する環境教育プログラムを実施するなど、国立公園での「ヒトとサルの関係」のあり方を考え直す必要があります。

カニクイザルのオス
口ひげが特徴的なサルです



研究室HPのイラストは4年生の成田歩君によるもの。他の作品14点をこちらで紹介しています。

 

 

 

  辻准教授の研究が読売新聞に取り上げられました

野生動物の交通事故(ロードキル)についての研究が詳しく紹介されています。


  辻准教授がテレビ番組でコメント

ここ最近(5月~6月)、石巻市の市街地でサルが良く出没しています。その内容がテレビで放送され、専門家の意見として辻准教授がコメントしました。

 

  サル出没について、研究者としての見解と解説を公開(7月4日)

ニホンザルはどうして街にやってくるのか?―石巻市でのニホンザル出没の背景― [PDF]

  • このサルはいったい何者か?
  • このサルはどこからやってきたのか?
  • このサルに出会ったら、どうすればよいか?
  • このサルは今度どこに行くのか?
  • 石巻市の皆さんへのメッセージ

 

 

 

【関連ブログ記事】

#動物生態学研究室 #動物・植物コース #骨格標本 


2023年6月19日月曜日

石巻を「深海魚のまち」へ ナガツカの試食会に参加しました

深海魚ナガツカを使用した居酒屋メニューの試食会に、鈴木准教授が参加しました。 

4月の下旬から、石巻市内の居酒屋、海彦山彦(うみひこやまひこ)、八鶏飯蔵(はっとりはんぞう)にて提供されています。 

 

試食会では、ナガツカのフライを各店舗オリジナルで調理したものを15点展示。上品な白味のフライで、参加者から好評を得ていました。

ナガツカ
ウナギやアナゴに似た味

 

今後は、別な種類の深海魚がメニューに取り入れられる予定とのこと。 

地域水産利用学研究室は深海魚の栄養成分を分析し、データを提供することでメニュー開発をサポート。石巻を「深海魚のまち」にする協力を行っています。

#地域水産利用学研究室 #海洋生物・環境コース




 深海魚の紹介 

アカドンコ

2023年6月15日木曜日

「二枚貝に尖る」研究者、高橋教授へのインタビュー


高橋 計介(たかはし けいすけ)

二枚貝生理学研究室

教授 博士(農学)

主な担当科目:海洋動物生産学、海洋動物発生学

 

 

2023(令和5)年度から新たに生物科学科に加わった高橋教授に、ご専門のことについて詳しく聞きました。


  石巻専修大学は「多頂点に尖る」が最近のコンセプト。先生にとっての「尖り」は何でしょうか?

もともとのんびりした性格かつ、気が弱いというか押しが弱いので、尖った行動や発言をしたことがありません。ですから「尖ること」も思いつきません。

もし、「尖る」の意味が「アグレッシブに行く」ということだけでなく「オンリーワンとして高みを目指す」ことも含んで良いのだとすれば、私は「牡蠣(カキ)」に尖りたいです。

学生時代以来30年以上、私は牡蠣を研究してきました。世界でも私ほど牡蠣の採血をした人間はいないと思います。毎日、牡蠣から血(血リンパと言います)を採っていました。

血を採ることは1~2分で終わりますが、その後、血液の成分を取り出したり、血球を顕微鏡で観察したり、毎日10時間くらい牡蠣の血と付き合ってきました。その割にまだ明らかではないことも多くて、力不足を痛感するとともに、今後も高みを目指して「尖りたい」と考えています。

 

 

  二枚貝研究の面白さ・魅力や、社会への影響は何でしょうか?

二枚貝は形も生態もバラバラです。良く言えば個性的で悪く言うとまとまりがなく、標準となる種がありません。

モデル動物とは不適格ですし、いい加減な感じがして学問的にあまりいい対象とは言えませんが、自分はそのような二枚貝のいい加減さをとても気に入っています。

マガキ鰓組織

社会的にみると、二枚貝類はとても重要な水産動物、経済動物です。海面養殖生産量・生産金額の30%以上は二枚貝類の生産です。

我が国の沿岸域では二枚貝類の養殖や加工などに従事する人も多く、産業の基盤となる大学の研究は多いに期待されていると感じています。

 

 

  卒業研究はどのようなものを想定していますか?

牡蠣をはじめとする二枚貝類の血液の研究です。

環境変化や病原体の感染などに応じて血液の成分がどのように変化するのか、成分を調べることで病気の予兆を捉え、対策を講じられるようにできないかなどを追究するつもりです。

マガキ伸展血球蛍光
 

 

  学生へのメッセージをお願いします

大学生活は少なくとも4年間ありますが、思ったより短い、早く過ぎてしまうというのが数十年前の私の実感です。充実した日々が送れるように、みなさん自身が考えて行動してほしいと思っています。

講演する高橋教授

日々の勉強、アルバイト、そして就職活動はみんな大事です。でもそれだけだと他の人と同じことをやっているだけではないでしょうか。

個性はみんな違うのだから、自分だけの何かを見つけてください。みんなが東を向いている中で自分一人だけ西を見つめていたっていいと思います。「千万人と雖も我住かん」です。

 

 

 

【関連ブログ記事】 #海洋生物・環境コース



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  多 頂 点 に 尖 る 。

 

海洋生物に尖る。動物に尖る。植物に尖る。

微生物に尖る。数理に尖る。化学に尖る。・・・

 

自分の「 尖 り 」を見つけよう


2023年6月13日火曜日

1年次の「野外生物実習」は植物実習から

 

生物科学科では1年次の前期に、野外の生物や自然を観察する「野外生物実習」が3回あります。

5月27日(土)に最初の「野外生物実習」として"植物実習"が花山(御駒山)で行われました。1年生にとっては入学してからはじめての野外実習です。


「植物実習」の目的は、森の種類(植生)を見分けること、森の構成種を見分けること、森の地形を読むこと。

何を見て、何に気がついて、何を理解したかをレポートにまとめます。

花山は中間温帯林と冷温帯林の両方を観察できる落葉広葉樹林で、ゆるい坂を上るうちに周りに生えている植物がどんどん変わっていく楽しいフィールドです。

事前ガイダンスで宮城県の植生の特徴を学習し、実際にどのような植物が存在するかを観察しました。

 

 

今年は春が早かったせいか、例年とは少し違う花も観察することができました。

コケイラン (Oreorchis patens)

ギンラン (Cephalanthera erectaの群生がありました

五感を使って観察します

毎年大人気のギンリョウソウ (Monotropastrum humile)
名前の通り幽玄な佇まいの腐生植物です

「つる植物は周りの木に絡みついて上に行くことで
自分を支えるのに必要なコストをただ乗りしているんだ」

高い樹の上の方にふんわりと見える
白い花のかたまりはハクウンボク (Styrax obassia)

美味しそうな実かと思いきや、これは虫瘤
割ると中にクリタマバチの幼虫がいました

依田先生について道なき道へ(任意です)


葉の付き方が特徴的なオオカメノキ (Viburnum furcatu)

クマの爪痕らしきものを発見
かなり低い位置なので子グマかな
近くに怖い親グマがいるはず
気をつけましょう

真っ赤なキノコはヒイロガサ (Hygrocybe punicea) 



お天気に恵まれたよい実習でした。

 

 

   

 

1年次「野外生物実習」  コースに関係なく全員が3回の実習に参加。生物科学を総合的に学びます。
  • 5月27日(土) 植物系の実習  落葉広葉樹林での植物観察(栗原市花山)
  • 6月 3日(土) 海洋系の実習  潮間帯の生物分布調査(渡波海岸)、干潟の生物相観察(万石浦) ※学生はどちらかの実習を選択
  • 6月10日(土) 動物系の実習  原生動物の顕微鏡観察・水質検査(大学近くの北上川沿いにてサンプリング) ※自然科学コースは水質調査

 

 

【昨年度の様子】 #実験・実習