2023年4月28日金曜日

4月の記事まとめ

新入生交流イベントを開催
(後日ブログで紹介予定)
 

85名の新入生と高橋計介教授を迎えて、 生物科学科は新たなスタートを切りました。

4月は、入学式・時間割作成・ハイキングなど、新入生関係の記事が4本(★印)。ぜひご覧下さい。



#記事まとめ でタイトルの一覧を見ることができます。

 

桜が満開のなかでの入学式となりました

時間割作成では、先輩が1年生をサポート

裏山にハイキング
学生・教員で交流を深めました



マレーヒヨケザル研究についての記事も

高橋計介教授(二枚貝生理学研究室)
感染、ストレス、多くの障害から二枚貝が生き残るしくみを探る


2023年4月26日水曜日

身近なのに高校で習わない「菌類ってなに?」 学科教員による模擬授業を公開

 

大学ホームページの「WEBオープンキャンパス」にて、

宮嵜厚教授(菌類発生生理学研究室)による模擬授業が公開されています。

 


 

まさに大学の講義といった内容。大学の雰囲気を感じ取っていただけると思います。

宮嵜教授は2年次の「微生物学」や3年次の「菌類学」を担当。履修する在学生も参考になるのでは?



 2年次「微生物学」の紹介 

「微生物のもつ基本機能の理解と人との関わり」をテーマに、微生物を構成する原核細胞、真核細胞、そしてウイルスに関して、三者の共通点や相違点を理解します。

また、微生物・ウイルスは環境に適応して生活しており、時に病気の原因として人と深く関わることを学んでいきます。 

※ 微生物学は、すべてのコースで取るべき科目として指定されています(選択必修科目)

ヒゲカビの接合胞子
 

 

【関連ブログ記事】

 #菌類発生生理学研究室 #微生物・生命分子コース

  

↓ 模擬授業動画で紹介されなかった「ヒゲカビ」を紹介!   


2023年4月24日月曜日

生物科学科恒例行事「馬っこ山ハイキング」


フレッシュマンセミナーAの時間を使って、新入生と教員が裏山にハイキングに行きました。

「馬っこ山ハイキング」は、毎年この時期に実施している生物科学科の恒例イベント。馬っこ山は大学の裏山の通称です。


手軽に登れて、景色が最高!




大学からハイキングスタート!

徒歩数分のところに、登山道入り口があります。


穏やかな天気でハイキング日和でした

自然が好きな学生にとって
最高の環境が広がっています


おしゃべりしながら頂上を目指します

裏山の一部は大学の演習林
卒業研究でタケの分類調査をした学生も

20分程度で着いてしまう距離
(車で頂上付近まで来れます)



頂上では思い思いに過ごしました

いい感じに汗をかいたくらいで、山頂に着きました。

山頂は173メートル
高い山ではありませんが、
石巻の街が一望できます


風景を撮ったり

友達と記念撮影したり

それほど風も強くなく、快適でした

空きコマで登ってみるのもオススメです


学生同士だけではなく、学生と教員が交流できるのも良いところ。

授業ではあまりできない話ができたでしょうか。

太田先生

辻先生

玉置先生

奈良先生


最後に全員で記念撮影をしました

下山後は「生物科学基礎演習」の授業
バイオサイエンスを学ぶための
基礎的な勉強をする科目です



タヌキの「ため糞場」でミニレクチャー?

下山途中で、先生からタヌキの「ため糞場」に案内された学生も。

 

  • 「糞からは、やがてヒゲカビやキノコが生えるよ」
  • 「ため糞場には、バラバラに存在している植物の種子を一ヶ所に集める機能があるよ(それが結果として植物の適応度に影響)」

と、辻先生・宮嵜先生からミニレクチャーがあったそうです。

このように、動物・植物・菌類はつながっています。実際に見ることで、学んだ知識が自分のものになったり、座学での学習意欲も向上しますね!




大学に帰ってきました

皆さん、お疲れさまでした!



【関連ブログ記事】 #在学生

入学してから、もうすぐ1ヶ月


2023年4月20日木曜日

糞から探る、何食べてる?


動物生態学研究室の辻准教授は、2010年から東南アジア・インドネシアで野生哺乳類の野外調査を行っています。

今回、糞分析によるマレーヒヨケザル (Galeopterus variagatus) の食性評価の論文(麻布大学・ボゴール農科大学との共同研究)が、Mammal Research誌に報告されました。マレーヒヨケザルを対象とした食性の定量的な評価は、世界初の試みです。

 

食性評価とは、その動物がいつ何をどれくらい食べたかを調べることで、動物の採食戦略を明らかにするものです。食性評価にはいくつかの方法がありますが、辻先生が得意とするのは動物の糞を収集しその組成を分析する糞分析で、これまでに様々な動物を対象に食性評価を行なってきました。

昨年には、指導した4年生が金華山のニホンザルの糞分析を行動観察と比較した論文を報告しました (菅原 & 辻, 2022 霊長類研究)。

 

今回対象となったマレーヒヨケザルは、写真のように飛膜と呼ばれる膜を持ち、これを使って「滑空」します。基本的には樹上で葉を食べて暮らしていますが、イチジクが実をつけると果実中心の食生活になっていました。

 

この素早い食物の切り替えは、同じ森に暮らすリーフモンキー (ヒヨケザルと同様に葉を食べるサル) には見られないことから、「滑空」というマレーヒヨケザル独自の生態や腸内通過時間の短さが、柔軟な採食行動に関係している、と辻先生は考察しています。


糞をするヒヨケザル
尾の皮をひょいっと持ち上げてちょいと失礼!

排泄されたヒヨケザルの糞
辻先生はこれを1年間集めて内容物を分析しました


 
【関連ブログ記事】


2023年4月18日火曜日

新学期の学生の様子は? 1年生のクラス委員が決定 & 4年生の卒業研究が進行中

クラスを盛り上げる役割のクラス委員
 

4月10日(月)より、本格的な授業がスタートしました。

 

新入生85名の「フレッシュマンセミナーA」での様子をちょっと紹介します。

この日は、クラス委員を決めたり、新入生交流会や野外生物実習の説明が行われました。 

キッチンカーが大学構内に出店


 

クラス委員が決まりました

「やってくれる人!」

クラス委員は協力してイベントを企画
さて、どんなイベントが行われることになるか

 

フレッシュマンセミナーは前期と後期にある必修科目で、学生が充実した大学生活を送ることができるように用意されている科目です。

教員による研究紹介が行われたり、教員・学生の交流の輪を広げつつも「大学での学び方」を学ぶ。そんな科目です。

 


 

新入生交流会を行います

4月20日はハイキング、27日はカードゲームを使った交流会を実施予定です。

大学の裏山(トヤケ森山)にハイキング
※裏山の一部は大学演習林となっています
 
山頂からはこんな景色が
昨年度の様子はこちら


演習林に生息するニホンカモシカの親子

(タヌキ、テン、イタチ、ハクビシン、リスなども生息)



ちょっと余談「ハイキング×数学」

山頂からは、どれだけ遠くの景色が見えるでしょうか?

地球は丸いので、見える範囲には限界があるはず。理論的に、どこまで見えるのかを「基礎数学」の授業で計算してもらいます。

石巻仙台間は約40キロ。(かすんでなく、目も良かったとしたら)170メートルほどの山の山頂から、果たして仙台の街は見えるでしょうか? 実は、中学校で習う「三平方の定理」がこんなところで活躍します。




5月と6月には野外生物実習があります

「実習は3回あるよ」

 

「野外生物実習」の予定   #実験・実習
 
  • 5月27日(土) 植物系の実習  落葉広葉樹林での植物観察(栗原市花山)
  • 6月 3日(土) 海洋系の実習  潮間帯の生物分布調査(渡波海岸)、干潟の生物相観察(万石浦) ※学生はどちらかの実習を選択
  • 6月10日(土) 動物系の実習  原生動物の顕微鏡観察・水質検査(大学近くの北上川沿いにてサンプリング) ※自然科学コースは水質調査

 

1年生の実習では、コースに関係なく全員が3回の実習に参加。生物科学を総合的に学びます。

宮城の自然をいかして、生物と環境を「見て、触れて、感じる」実習となっています。

 

 

 

 

各研究室では4年生の卒業研究が進行中

 

阿部博和研究室では金華山島で調査
(岩礁潮間帯の生物相)

ツイッターで学生の様子を発信

同定作業中…



渡辺研究室では数理モデルを勉強

プレゼンの練習も兼ねて

 

中川研ではオダマキの花の大きさを測定中
咲く時期を逃せないので毎日こつこつ


【関連ブログ記事】


2023年4月13日木曜日

「水族館で働きたい!」を現実に 夢を叶えた学生へのインタビュー(大学HP)


大学ホームページに、水族館に内定した学生へのインタビュー記事が載っています(3月)。

鈴木ほのかさん(2022年度卒業、大学HPより)

高校生へのメッセージとして「大学生活は、自分が行動しなければ何も得られない」という言葉も。これは在学生に対しても響きますね。

 

入学当初から「やる気に満ちていて友達をたくさん作ろうと頑張っていました(笑)」という話から、大学祭での実行委員長としての活動、アクアマリンふくしまでの博物館実習、そして水族館の職員になるという夢を叶えた様子まで、ロングインタビュー記事となっています。

同じく水族館職員を目指している在学生は必見です。ぜひご覧ください!

 

 インタビュー記事はこちら


卒業研究では、イルカの鳴き声について研究
仙台うみの杜水族館で働いている
卒業生にも協力していただきました


鈴木さんの就職先は、沖縄県にある DMMかりゆし水族館

2020年に開業した新しい水族館で、ホームページによると「最新の映像表現と空間演出を駆使した新しいカタチのエンタテイメント水族館」とのこと。ちなみに、「かりゆし」は沖縄の方言で「めでたい」という意味。

 

沖縄に行った際は、ぜひ寄ってみたいですね。

 

親しみやすく、いつもムードメーカー的な存在
(3年次の実習での様子)

水族館での活躍を期待しています!



【大学ホームページ関連記事】8月追記

大学HPより



【関連ブログ記事】

鈴木さんは多方面で活躍してくれました。

 大学祭では実行委員長として奮闘。コロナ禍でも成功に導きましたその功績で石巻専修大学同窓会の褒賞を受賞)。


 オープンキャンパスのスタッフとしても活躍。


 


水族館で活躍する卒業生の皆さん

オオサンショウウオと吉岡さん

各水族館のホームページ