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2026年7月23日木曜日

修士1年・甲地由樹さんの実践報告が学術雑誌に掲載 ベントス採集疑似体験プログラム

 

大学院修士1年の甲地由樹さんが学部4年次に執筆した実践報告が、みちのくベントス研究所が発行する雑誌「みちのくベントス」に掲載されました。 

この記事では、ベントス(底生生物)の採集を疑似体験できる教育プログラムの内容と、甲地さんのコメントをお届けします。

 

 

今回の報告は、2025年7月21日に開催された「南三陸子ども自然史ワークショップ」において海洋ベントス学研究室が企画・運営を行った「室内フィールドにおけるベントス採集疑似体験プログラム」についての実践記録です。

 

このプログラムは、野外フィールドを疑似的に表現した室内フィールドにおいて、実際にベントス採集を行っているような体験してもらおうというもの。

海の生態系や生物多様性の魅力を知ってもらうことを目的として、会場となった宮城県南三陸町の総合体育館ベイサイドアリーナの広い空間を活かしたプログラムとして企画されました。

ベイサイドアリーナでの準備の様子


実践記録では、企画の背景やコンセプト・狙い・準備の様子・運営方式・当日の様子がまとめられ、プログラムの教育効果や課題についての振り返りがなされました。

野外フィールドにおける磯や干潟の自然観察会は日本各地で行われていますが、それを室内で模倣するという取り組みは極めて珍しく、本実践の大きな特徴となっています。

南三陸子ども自然史ワークショップの当日の様子
海洋ベントス学研究室のメンバーで運営

今回のプログラムは、室内で行うため参加しやすく、参加者のアンケートから意図していた以上の効果が認められました。また、自然に興味を持ってもらうための気軽な体験を通した入り口として有効に機能するという感触が得られました。

今回の実践報告は、ベントスに限らず、さまざまな生物採集や自然体験プログラムへの応用も期待されており、今後の環境教育や科学教育の実践に役立つ資料となることが期待されます。

 

 

甲地由樹さんのコメント

昨年の南三陸子ども自然史ワークショップで実施した「室内フィールドにおけるベントス採集疑似体験プログラム」は、研究室で普段実施しているフィールド調査の経験を存分に生かすことで、予想していた以上に多くの子供たちに熱中してもらうことができました。

研究室のメンバーが全員で協力して長い時間をかけて一から作り上げたものでしたので、この取り組みや準備段階での創意工夫の過程を実践記録として残すことができてとてもうれしく思います。

今まで論文は読む立場でしたが、執筆する立場になることで、情報を整理し言語化することや伝わりやすい文章を書くことの難しさを実感しました。

ワークショップの際に取得していた各参加者の実施時間や各生物の発見率をデータを解析し、考察を行ったことで、難易度設定の適切さや参加者の傾向を知ることにも繋がり、振り返りのための有益な情報を得ることができました。

複数の情報を整理・統合し文章としてまとめる力は、今後の修士課程での研究や社会に出てからも生かせるものですので、今回は非常に良い経験になりました。よりよい文章を書けるようこれからもますます精進していきたいと思います。

室内における疑似的な生物採集体験の実施はあまり例がありませんので、今後似たようなプログラムを実施しようと思った方がいた際に、今回の報告を企画・運営の参考にしてもらえればうれしく思います。

本実践報告は阿部先生をはじめ研究室の皆様の協力によって完成したものです。ベントス研メンバーが工夫を凝らして制作した数々のギミックにもぜひ注目して、気軽な気持ちで読んでいただければ幸いです。

 

 

【リンク】

  • 海洋ベントス学研究室(阿部博和准教授)  HP   X  Instagram

 

 

【関連ブログ記事】 

#学生の声 #大学院 #地域×大学

#海洋ベントス学研究室 #海洋生物・環境コース 

          

2026年6月16日火曜日

海洋生物ラボの生き物たち (2) ~ ヒメタツ ~

1号館1階にある「海洋生物ウェットラボ」は、研究に用いる生物を飼育・維持する場です。

前回はミズクラゲと海産等脚類を紹介。 今回は「ヒメタツ」を大学院生の畠山さん(2025年度時点)に紹介してもらいました。

学会の懇親会で談笑する畠山さん(右)
そのときのブログ記事はこちら


今回紹介する生き物は、タツノオトシゴの仲間「ヒメタツ」です。

ヒメタツは2017年に新種として登録されたタツノオトシゴの仲間で、学名はHippocampus haemaといいます。大型で15 cm以上になるクロウミウマなどとくらべると小型で、最大でも10 cm程度の大きさにしかなりません。

ウェットラボではこのヒメタツの繁殖と、ヒメタツ稚魚を健全に成長させるために飼育実験を行っています。

現在飼育しているヒメタツは宮城県で採取されたもので、5月に70匹以上の赤ちゃんを出産しました。タツノオトシゴはメスがオスの育児嚢(卵から稚魚まで成長させる袋状の構造)に卵を産み付け、オスが卵を孵化するまで抱えます。

 

ヒメタツの出産シーン

 

飼育に関しては、仙台うみの杜水族館で飼育員をされている石巻専修大学OGの佐藤光優さんから、餌の栄養強化の仕方やヒメタツが繁殖行動を行えるような水槽の形状など、非常にためになるご指導をいただきました。



小型のヒメタツは大型のタツノオトシゴの仲間と比べて、生まれる稚魚のサイズが大きく、生まれた直後から着底(尻尾で何かに巻き付くこと)します。初期餌料には休眠卵から孵化させたアルテミア幼生を与えました。

稚魚の飼育は比較的簡単でしたが、稚魚が成長するにつれて餌をアルテミア幼生からより大きなイサザアミ(アミ類)へと餌を変えていかなくてはいけません。

生きたイサザアミを常時確保することは難しいので、基本的には冷凍のイサザアミを代用しますが、ヒメタツは動くものにしか反応しないため、冷凍イサザアミを食べてもらう一工夫として、アルテミア幼生も同時に与えました。

冷凍イサザアミは水槽の水をひどく汚してしまうのでろ過装置を使いたいところですが、そうするとアルテミア幼生までが吸われてしまいます。そのため、良い餌環境を保つのに頻繁に水替えを行わねばならず、安定してヒメタツを成長させるには労力とともに根気と愛情が必要でした。

仙台うみの杜水族館にて
 

そんなウェットラボで生まれたヒメタツも、親とほぼ同じ大きさになりました。次の世代の繁殖を目指してこれからも奮闘していきます!

また、仙台うみの杜水族館さんでもウェットラボで生まれたヒメタツ達が展示されているので、ぜひ足をお運びください!!



【リンク】


【関連ブログ記事】

#ISU生物図鑑 #海洋生物・環境コース #大学院


2026年5月14日木曜日

コケゴカイ「80年の謎」を解明! 修士1年の高橋陽大さんが日本生態学会東北地区大会で最優秀賞


海洋ベントス学研究室の大学院修士1年の高橋陽大です(学年は2025年度、当時)。

12/6~12/7に開催された「日本生態学会東北地区第70回岩手大会」で口頭発表を行い、なんと最優秀賞を受賞することができました!

今回は受賞の報告も兼ねて、これまでの研究の過程について紹介させていただきます。

学生発表31件の中から、最優秀賞を受賞
 

 

身近なのに謎が多い「コケゴカイ」を研究

私は、学部3年で研究室に配属してから、身近な海にたくさん生息しているのにあまり生態が知られていない「コケゴカイ」という生き物に興味を持ち、研究対象にすることに決めました。

コケゴカイは海に生息する環形動物である多毛類(ゴカイ類)に分類される種で、日本各地の干潟でよく見られる普通種ですが、これまであまり研究が行われておらず、謎が多く残されている生物です。

卒業研究では、コケゴカイの基本的な生態情報として寿命や成長、繁殖期などを明らかにするために、地元の松島湾で個体群動態を追跡する調査を開始しました。

この調査は2024年1月の吹雪の夜から始まり、現在まで毎月の定期調査を継続しています。

初めての調査は吹雪の夜

 

 

「自分の殻を破りたい」 学部時代から学会発表に挑戦


日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会

初めての学会発表は学部4年時(2024年)の9月に行われた日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会でした。

この時の学会のイメージはベテラン研究者が集まって高度な議論をするというものであったため、学会発表はとてもハードルの高いものだと思っていました。発表に申し込んでからはとても不安な日々でしたが、自分の殻を破りたいという思いで準備や発表練習を重ね、無事に初めてのポスター発表を成功させることができました。

 

日本生態学会

その後、2025年3月に開催された日本生態学会札幌大会でもポスター発表を行いました。

初めての学会ポスター発表では、結果や考察を単調に話すだけになりがちで、研究の面白さを十分に伝えることがでなかったのではないかという反省があったので、2回目の学会発表ではなるべく相手を見て話し、双方向のやり取りであることを意識して発表を行いました。

前回よりは緊張もせずに自信をもって発表することができたと思いましたが、さまざまな分野の研究者が参加する学会であったため、ベントスのことを詳しく知らない方々にも研究の面白さを伝えるには、まだまだ発表の仕方に工夫が必要であると感じました。

どちらの学会でも発表を通して様々な気づきや学びがあり、他大学の学生や研究者の方々と交流することで研究の世界の広がりや研究分野の多様さを実感するとても貴重な経験ができました。

 

 

採択率11%の研究助成金も獲得!

私は早い段階で大学院への進学を決めていたため、大学院での研究活動を充実させるために、研究計画を練り上げて2024年12月に水産無脊椎動物研究所の育成研究助成に応募しました。

翌年3月には助成対象者に採択していただき、4月から大学院での研究をスタートさせました。

 

 

 

調査フィールドを広げ、意欲的に活動


大学院では、毎月の松島湾での個体群動態の追跡調査は継続しつつ、コケゴカイの分類学的再検討や繁殖生態の解明に向けた研究も新しくスタートさせました。

また、松島湾以外でのコケゴカイの生息状況や個体群動態を調べるために、県外の調査にも積極的に参加したりと、意欲的に楽しく活動に取り組んでいます。

松島湾で行っている個体群動態の調査を3月と11月に北海道のコケゴカイ北限の地(有珠湾)でも行いました。

3月
北海道、有珠湾(コケゴカイ北限の地)

11月

 

松川浦サイト(福島県)での
環境省モニタリングサイト1000干潟調査

 

日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会 

2025年9月に開催された2025年日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会では、コケゴカイの分類の再検討の成果について口頭発表を行いました。

私はもともと大勢の前で話すのが苦手であったため、学会での口頭発表は私にとっては非常に大きな挑戦でした。初めての口頭発表の会場はとても広い部屋だったので、とても緊張してしまいましたが、何度も発表練習を重ねて本番に臨んだため、言葉に詰まりつつも無難に発表を終えることができたと思います。

この発表の内容は、コケゴカイの分類は1940年に国内で初記録されてからの長い間曖昧なままであり、見直す必要があるというものでした。私の研究の結果、コケゴカイは日本の干潟の普通種ですがまだ学名のない未記載種であることが示唆されましたので、今後は新種記載を目指して頑張りたいと思います。



80年以上謎だった「生殖群泳」の謎を解明!

コケゴカイの繁殖生態の研究では、コケゴカイが「生殖群泳」を行うのかどうかについて調べました。

「生殖群泳」とはゴカイ科の多毛類に広く見られるもので、遊泳に適した体に変態した雌雄の個体が繁殖のために同調して一斉に水中に泳ぎだし、放卵放精を行うという繁殖行動です。コケゴカイの生殖群泳はこれまでまったく確認されておらず、本種は生殖群泳を行わない種であると考えられていました。

しかし、これまでの調査によって生殖変態をしたコケゴカイの個体が採集されていたため、実はコケゴカイも生殖群泳を行うのではないかと思い、2025年の夏の夜中に頻繁に干潟に通ってコケゴカイの生殖群泳を捉えるための調査を始めました。

夜中の調査

初めのうちは何の成果もなく、「大変な研究を始めてしまった」と後悔が頭をよぎることもありましたが、それでもあきらめずに遊泳のタイミングを予測しながら干潟に通い詰めました。

その結果、ついにコケゴカイの生殖群泳の観察に成功しました!!!

 

これは、国内初記録から80年間以上わたって謎であったコケゴカイの繁殖生態の核心部分を解明する初めての発見です!!!



日本生態学会 ベントス研から学生15名が参加

そして、この研究成果を2025年12月に開催された日本生態学会 東北地区大会(岩手大会)で発表を行いました。

今回で学会発表は4回目、口頭発表は2回目の挑戦です。今までの経験と反省を生かして、「どうすれば今回の発見の面白さや重要性を伝えられるか」を考えながら準備を進め、発表に臨みました。

コケゴカイ(環形動物門:ゴカイ科)における
生殖群泳と生殖変態の初記録
—長年知られなかった繁殖生態の解明—
 

これまでの経験や念入りな準備のおかげで、今回は声のトーンやテンポ、表情にまで意識を行き渡らせ、研究成果を思う存分に発表することができました。

発表が終わってからも多くの質問をいただき、たくさんの人に興味を持っていただけたことが実感できました。

 

この大会では、ベントス研から15名の学生が参加し、私のほかに以下の5名も発表を行いました(学年は当時)。

  • 大見川遥(M2)行動観察による海産等脚類の球体化の捕食回避機能および乾燥耐性機能の評価 
  • 大山雄太郎(M2)金華山島のニホンザルにおける海藻採食行動はどんな時に多く見られるのか —各海藻類の利用可能性からのアプローチ— 
  • 小田晴翔(M2)クロベンケイガニにおける性的二型の進化要因の検討 ―社会行動からのアプローチ― 
  • 甲地由樹(B4)汽水性多毛類ヤマトスピオの地理的遺伝構造 
  • 谷川涼太(B4)宮城県石巻市渡波海岸における海岸ベントス相

東北地区大会(岩手大会)に参加したベントス研メンバー



そして発表の翌日、学生発表賞の表彰がありました。

学生の発表31件の中から2件の最優秀賞と4件の優秀賞が選出され、なんと、私も最優秀賞を受賞することができました!!!!!

そして、同じ研究室の大見川先輩(修士2年)も優秀賞を受賞しました!

大見川先輩とダブル受賞!

 

大学ホームページでも取り上げられました 

 

さらなる研究へ

長くなりましたが、受賞の喜びを噛みしめつつ、私の研究の軌跡を紹介させていただきました。

これまでたくさんの貴重な経験をさせてもらい、さまざまな力を身に着けてくることができました。しかし、まだまだやるべきことは残されていますので、慢心してはいられません。今後も研鑽を積み重ねさらなる成果が上げられるよう、頑張ります!!!


 

【リンク】

  • 海洋ベントス学研究室(阿部博和准教授)  HP   X  Instagram

 

【関連ブログ記事】

#学生の声 #大学院

#海洋ベントス学研究室 #海洋生物・環境コース 

 

2026年3月3日火曜日

修士8名が堂々発表 修士論文発表会を開催(生命科学専攻6名・物質工学専攻2名)

 

大学院理工学研究科の「修士論文発表会」が行われ、生命科学専攻6名・物質工学専攻2名の計8名が、これまで積み重ねてきた研究成果を堂々と発表しました。

学部の卒業研究発表会とは異なり、修士は発表20分、質疑応答20分というスタイル。

鋭い質問にも的確に答える姿があり、研究に打ち込んだ2年間での大きな成長が感じられました。

 

 

生命科学専攻

2月12日(木)、5301教室

  • 大見川 遥(海洋ベントス学研究室)
    海産等脚類の球体化による捕食回避機能および乾燥耐性機能の評価 
  • 大山 雄太郎(海洋ベントス学研究室)
    金華山島のニホンザルにおける海藻類の採食生態:ニホンザルの海岸利用頻度と海藻類の利用可能性の関係から探る
  • 小田 晴翔(海洋ベントス学研究室)
    クロベンケイガニにおける性的二型の進化要因の検討 -社会行動からのアプローチ-

  • 畠山 紘一(海洋浮遊生物学研究室)
    宮城県北部沿岸域における下痢性貝毒原因藻Dinophysis属の消長要因-特に繊毛虫Mesodiniumとの量的関係について-
  • 梁 翰宸(動物機能組織学研究室)
    ニホンジカ幼角由来マクロファージ活性化候補成分の探索
  • 小林 真緒(海洋ベントス学研究室)
    国内におけるHeteromastus属多毛類の分類学的検討 

  


物質工学専攻

2月9日(月)、2101教室

  • 佐藤 愛莉(触媒化学研究室)
    バイオエタノール水蒸気改質反応触媒のための高機能担体の開発 
  • 久米 惟道(ロボット工学研究室)
    小型水中ドローンの姿勢制御に関する研究 



近年、大学院進学者数は増加傾向にあり、今回の8名のうち2名は博士課程に進学し、さらに研究を深めていきます。

先輩の姿が後輩への良い刺激となり、「挑戦が次の挑戦を生む」好循環が生まれています。



【大学ホームページ関連記事】

 

【関連ブログ記事】 #大学院 

#触媒化学研究室

 

2026年1月15日木曜日

甲殻類学会2025 学生による参加レポ(旅ログ)


海洋ベントス学研究室の学生4名による学会参加レポートが届きました。

  • 学会編(松本さん、垣内さん)
  • 若手の会編(小田さん、大見川さん) 
  • 帰路編(松本さん、垣内さん)

の3編あります。

 

約30枚の写真とともに、学生がイキイキと研究に取り組んでいる様子が伝わってくる内容となっています。

 

 

 

 

学会編
  
海洋ベントス学研究室4年の松本拓です。

11 / 8(土)~ 9(日)に行われた日本甲殻類学会2025に参加してきましたので、その様子についてレポートします!

ぜひ最後までお付き合いください。 


ベントス研からの参加者は以下の通り。

  • 大見川 遥(修士2年)
  • 小田 晴翔(修士2年)
  • 垣内 優斗(学部4年)
  • 松本 拓(学部4年)



11 / 7(金)  

 

どうやら今年度の甲殻類学会も遠方にて行われるようです(昨年度は函館開催)。

仙台から朝8時頃の新幹線に乗車し、まずは東京を目指します。

着きました
東海道新幹線に乗り換えます
 

この日は雲一つない晴天
富士山をくっきりと拝むことができました
 

名古屋といえば
あの特徴的な形をしたスパイラルタワーズ

華麗にスルーします


京都タワーが見えますがここもスルー

優しい光が差す晴れ空の下、
新幹線は遥か西へと道を切り拓きます


一行は岡山に到着

いやぁ、長い旅でしたね
仙台から約5.5時間、疲れました

え、また乗り換えるんですか!?

そうです、今度は特急列車に乗り換えます
(ホーム上では周囲の安全に配慮して撮影を行っております)

列車は海を越え…
(瀬戸大橋の写真を撮ったつもりがどこかに消えていました)

山を越え…(大歩危峡)

到着しました!!


ここ四国は、坂本龍馬のお膝元。高知県です。

という訳で、日本甲殻類学会大会2025 in 高知

レポートしていきます!(前置きが長くてすみません)

まずは記念撮影

ここまで長かった、長かったよ
仙台を出てから約9時間ですってよ
ブログの記事も長くなった

気を取り直して、
皆さん!高知といえばなんでしょう?


そうです、カツオのたたきですよね!

丁度戻りガツオの時期で、
この時期のカツオは脂がよく乗っていると言われています

小田氏のコメント
「冗談抜きで人生の魚料理No.1を更新しました」

いやホンマに美味いんですよ
全人類一度は食べてみてほしい

薬味をこれでもか!!!
という位にのっけて食べるのが最高でした!!


他にもウツボが有名らしい。。。

ベントス研としてはマガキガイも外せない
これも高知ならでは!


翌日から始まる学会大会に向けて英気を養いました



11 / 8(土)  

いよいよ学会大会本番を迎えます。

会場は高知大学朝倉キャンパス
(なぜか夜の写真です)
 

まずは午前中から昼過ぎにかけての口頭発表から。

夕方の時間からはポスター発表が始まります。

ベントス研からは大学院生2名と学部生1名が発表。

P-08 松本拓(学部4年)
二ホンコツブムシ属の一種における
やすり構造の発達過程と性転換の可能性についての検証
 

P-09 大見川遥(修士2年)
等脚類の球体化は乾燥に対する適応的行動なのか
~乾燥条件下におけるイソコツブムシ類と
オカダンゴムシの行動観察~
 

P-33 小田晴翔(修士2年)
宮城県初記録のカニ類4種の報告

 

私松本は生まれて初めての学会発表となりました。

正直な話、発表直前は吐きそうなほど緊張していました。

始まんないでくれ~、でも始まらないと終わらないよな~

といった感じでぐちゃぐちゃ。

 

しかし、始まってしまえば喋り倒しの80分間。

あっという間に過ぎ去っていきました。

 

ポスターセッションは聴きに来てくださった方とそのまま直接会話出来ることが魅力のひとつ。

一方的に話し続けるのではなく、時に対話形式になるように意識しながら発表することで、
多くの研究者の方々とリアルタイムでやり取りを行える貴重な時間を過ごすことができました。

 

様々な意見やアドバイスを頂くことができ、今後の研究モチベーションアップに繋がりました。

卒業までの期間で出来ることは限られてはきますが、やれることをやり、卒業時に悔いを残さないように研究活動を頑張っていきたいと思います。

 

学会初日の夜には、
高知大学の朝倉カフェテリアで懇親会が開かれました


高知県のおいしい食事やお酒を楽しみながら、
学生や教員がお互いの親睦を深め、
大変賑やかな雰囲気になりました

 


11 / 9(日)  

学会は早くも最終日。

口頭発表は続いていきます。

そんな中私は、初めての発表を終えてどこか安堵感に浸っていました。

そして学会大会が終了。楽しい時間はあっという間です。


学会に参加した垣内氏のコメント 

私はヤドカリの被食回避行動を研究対象としているため、ヤドカリの生態や行動に詳しい研究者の方々と積極的にお話しさせていただきました。その中でも、私が研究テーマを決める際に参考とした論文を執筆された方と直接お話しすることができ、大変貴重な機会となりました。

私の卒業研究の方法や背景についても相談することができ、多くの意見やアドバイスをいただくことができました。今回得られた知識は今後研究を進めていくうえでとても重要なことばかりであり、自分の研究を振り返る良い機会にもなりました。

今後も日々の研究に励み、成果を上げられるよう頑張っていきたいと思います。

 

翌日からは、日本甲殻類学会若手の会が開催です!

ベントス研からは大学院生の小田さんと大見川さんが参加しました。





若手の会編

若手の会のレポート担当の小田晴翔(修士2年)です!

今年の日本甲殻類学会若手の会は、高知大学総合研究センター海洋生物研究教育施設にて2泊3日の日程で開催されました。

若手の会参加者が世話人含め25名と大人数のなか、様々な方々と交流を深めることができました。

 

今回の若手の会は第2回甲殻類採集会となっており、実習船によるドレッジ採集(ドレッジと呼ばれる採泥器を海底で曳いて採集する方法)、プランクトンネット採集、シュノーケリングやスキューバダイビングなどの潜水による採集、夜磯での採集など、多岐にわたる手法で甲殻類を採集しました。


実習船に備え付けてあるドレッジ

夜の磯場での採集

私は専門が十脚類(エビ・カニ・ヤドカリの仲間)のため、
南方に生息する十脚類を目当てに参加しました

ドレッジで採集したアカホシコブシ

シュノーケリングで採集したムラサキヤドリエビ

無事、南方系の十脚類をたくさん採集することができ、大満足です!

採集後は参加者の皆でソーティング(生物の仕分け)を行いました

分類群ごとに生物を仕分けます


私は甲殻類学会に参加するのが今回で3度目のため、参加者は顔馴染みの方が多かったですが、論文でよく名前を見かけるような方々も多く参加しており、そんな方々と一緒に甲殻類を採集して観察、議論することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました!

 

一緒に参加した大見川氏のコメント

私が専門に研究しているのは、ダンゴムシ類が含まれる等脚類です。今回の若手の会で行われたシュノーケリング調査やドレッヂ調査では等脚類があまり採集できず、少し残念でした。ただ、甲殻類を研究している方々、言わば同志たちと交流を深められたことは非常に価値のある時間となりました。来年の若手の会にも参加したいと思います!





帰路編

若手の会に参加しなかった組(松本・垣内)は高知観光をして解散。


高知城に行きました
カツオのたたきをもう一度食べました


そのあと私(松本)は福岡に寄り道して帰りました


宮地嶽神社

小戸公園妙見崎で生物採集(少しだけ)

多毛類イソゴカイ属?の切れ端

アラムシロの殻に入るユビナガホンヤドカリ

おっきい流竹をひっくり返したらいたアシダカグモの仲間?
どこにいるでしょうか


学会~福岡遠征を通して非常に充実した日々を過ごすことができました。

ベントス研は学部の4年からでも学会発表できるような環境が整っている素晴らしい研究室だと思っています。

この1年を過ごしてみて、ベントス研にそして生物科学科に入ってよかったと思うことが多々ありました。

 

 

ベントスは身近な海辺に沢山生息しています。

少しでも興味を持ったあなたは、ひょっこら海へと出かけてみてはいかがでしょうか。

未来のベントスマスターはこのブログを読んでいる画面の前のあなたかもしれません。

 

またお会いしましょう! 

最後までご覧いただきありがとうございました!




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#海洋ベントス学研究室 #海洋生物・環境コース