2026年3月9日月曜日

独自の問いを立て、考え、伝える。生物科学科 卒業研究ポスター発表会

会場は5号館3階の学生ホール
 

2月21日(土)に、4年間の学びの集大成となる「卒業研究ポスター発表会」を開催しました。 

分子から生態系まで、海洋系 / 動物・植物系 / 微生物・自然科学系 と、多彩な分野の研究室が一堂に集結。学生一人ひとりが「独自の問い」に向き合い、その成果を自分の言葉で発表しました。

今年度の来場者数は176名(受付調べ)。昨年度を大きく上回る多くの方にご来場いただきました。

発表ポスターは55題。ご家族約40名、卒業生約15名や、意欲的な1年生2年生の姿もあり、会場は賑やかな雰囲気に包まれました。

それぞれのポスターの前では、活発な質疑応答が行われ、充実した1日となりました。 ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。



発表は、奇数グループ・偶数グループに分けて実施(各90分)
  • 11:30~ ポスター自由閲覧
  • 12:00~ 開会式(約10分、学生ホールにて)
  • 12:20~ 奇数グループ ポスター発表(90分)
  • 13:50~ 偶数グループ ポスター発表(90分)
  • 15:30  ポスター賞の投票〆切( → 自由討論・歓談タイム)
  • 16:00~ 閉会式・表彰(約30分、5301にて)


 

来場者の方の感想とともに、当日の様子を写真・動画で紹介

感想と写真が必ずしも対応している訳ではありません。

 

「おはようございます!」
受付でプログラムと投票用紙を配布
3年生が中心となって、運営を手伝ってくれました

 

主任の栁先生による挨拶

「ポスター発表会、スタート!」

 




「ひとつの疑問をもち、徹底的に研究する努力が
全セッションで感じられました」(ご家族)

実物を展示する学生も

「丁寧な発表が多く、一生懸命さを感じました」(ご家族)

「それぞれの研究は多くの時間をかけ、
1つ1つ細かい調査の積み重ねであることが良くわかりました。
とてもすばらしかったです」(ご家族)

「様々な種類の研究を聞けて、
とても興味深かったです」(ご家族)

「学生のがんばりを確認でき楽しかった」(ご家族)

「きめこまかく調査する忍耐強さは
大したものであるなぁと感心を致しました」(ご家族)

「身近なものから多くの気付きがあり、
沢山学びがありました。
ありがとうございました!」(ご家族)
 

 

おまけ

学生ホールには、貝殻標本展示コーナーがあります
(リニューアル中)
 

「多様なアプローチをして研究しているのがおもしろかった」(卒業生)

「活気があり、良かったです」(卒業生)

「研究の視点と調べる際の行動力がすごいと思いました」(1年生)

「発表者に気軽に質問ができるところが良かったです」(1年生)


「今年の発表も魅力的なポスターがあって楽しめた」(3年生)


「全員質問に対しての回答がすばらしく、
良く研究したのだと思った。
来年の参考になる会でした」(3年生)






投票で「ポスター賞」を決定!

なかなかの接戦で、海洋系2名、動物・植物系1名、微生物・自然科学系1名の計4名が選ばれました。おめでとうございます!

左から、佐藤さん、甲地さん、加藤さん、小林さん


  • 海洋系
    甲地 由樹 さん「見た目は1種 本当は何種?~汽水性多毛類ヤマトスピオの地理的遺伝構造の把握~」海洋ベントス学研究室(阿部 博和 准教授)

    佐藤 慎平 さん「海水温上昇による万石浦の海草アマモ場への影響と湾央・湾奥部における海水温の比較」沿岸環境生態工学研究室(玉置 仁 教授)

  • 動物・植物系
    加藤 ちあき さん「テンとハクビシンによる種子散布の有効性の評価」植物発生遺伝学研究室(中川 繭 准教授)

  • 微生物・自然科学系
    小林 明日香 さん「MOFゲルを前駆体として調製したLaAlO3に担持したPt-Rh触媒」触媒化学研究室(山崎 達也 教授)

 

賞状と記念品のペンが贈られました


「大学院でもがんばります!」
「今までの蓄積が結果になったのは嬉しいです」
「いろんな方に支えてもらった1年でした」
「説明する力が付きました」


閉会式の最後は
次期学科主任の奈良先生からのメッセージ
「学問について濃密に語り合う機会はなかなかないのでは?」
「お世話になった人に(心の中で)感謝を」


阿部学長と記念撮影
学長との写真はなかなか撮れないかも?


ポスター発表会はサイエンスコミュニケーションの学びの集大成

4年生は、初めて話す人を前に上手く説明できたでしょうか。自分の考えを、自分の言葉で、分かりやすく伝えることができたでしょうか。社会に出たら、コミュニケーションの大切さをさらに痛感することになると思います。

大学では多くの専門知識を身に付けてきたと思いますが、会社などで直接役に立つ機会はまれかもしれません。卒業後は、知識そのものより、授業や卒業研究をとおして得られた「学ぶ力」や「伝える力」が役に立つことをジワジワ実感するでしょう。

今までの経験をもとに、ぜひこれからも学び、成長し続けてください。

全員で記念撮影! お疲れ様でした!


力作のポスターは1号館の1階と3階に貼り出してあります。残念ながら参加できなかったという方は、通りがかった際にぜひご覧ください。

 

 

 

 「石巻かほく」に取り上げられました(2月26日)

 

【大学ホームページ関連記事】 

 

【関連ブログ記事】 #卒業研究

卒業研究発表会・修士論文発表会のタイトルを掲載

 

 

2026年3月3日火曜日

修士8名が堂々発表 修士論文発表会を開催(生命科学専攻6名・物質工学専攻2名)

 

大学院理工学研究科の「修士論文発表会」が行われ、生命科学専攻6名・物質工学専攻2名の計8名が、これまで積み重ねてきた研究成果を堂々と発表しました。

学部の卒業研究発表会とは異なり、修士は発表20分、質疑応答20分というスタイル。

鋭い質問にも的確に答える姿があり、研究に打ち込んだ2年間での大きな成長が感じられました。

 

 

生命科学専攻

2月12日(木)、5301教室

  • 大見川 遥(海洋ベントス学研究室)
    海産等脚類の球体化による捕食回避機能および乾燥耐性機能の評価 
  • 大山 雄太郎(海洋ベントス学研究室)
    金華山島のニホンザルにおける海藻類の採食生態:ニホンザルの海岸利用頻度と海藻類の利用可能性の関係から探る
  • 小田 晴翔(海洋ベントス学研究室)
    クロベンケイガニにおける性的二型の進化要因の検討 -社会行動からのアプローチ-

  • 畠山 紘一(海洋浮遊生物学研究室)
    宮城県北部沿岸域における下痢性貝毒原因藻Dinophysis属の消長要因-特に繊毛虫Mesodiniumとの量的関係について-
  • 梁 翰宸(動物機能組織学研究室)
    ニホンジカ幼角由来マクロファージ活性化候補成分の探索
  • 小林 真緒(海洋ベントス学研究室)
    国内におけるHeteromastus属多毛類の分類学的検討 

  


物質工学専攻

2月9日(月)、2101教室

  • 佐藤 愛莉(触媒化学研究室)
    バイオエタノール水蒸気改質反応触媒のための高機能担体の開発 
  • 久米 惟道(ロボット工学研究室)
    小型水中ドローンの姿勢制御に関する研究 



近年、大学院進学者数は増加傾向にあり、今回の8名のうち2名は博士課程に進学し、さらに研究を深めていきます。

先輩の姿が後輩への良い刺激となり、「挑戦が次の挑戦を生む」好循環が生まれています。



 

【関連ブログ記事】 #大学院 

#触媒化学研究室

 

2026年2月27日金曜日

2月の生物科学科|卒業生インタビュー・牡鹿半島の動物相・学生表彰

卒業研究ポスター発表会を開催!

昨年度を大きく上回る176名の来場者があり、
とても賑やかなイベントになりました

当日の様子は後日ブログにて報告いたします

 

生物科学科ブログでは、学生・教員の様子から授業・研究の内容まで、学部と大学院の日常風景をお伝えしています。ブックマークよろしくお願いします。

2月は卒業生インタビューや牡鹿半島の動物相の記事をアップしました。

 


 


 

   記事をまとめたページはこちら(タグごと、月ごとで記事をピックアップしています。月ごとの一覧は #記事まとめ) 




































































大学ホームページ記事からのピックアップ


生物科学科卒業生の1割以上が
春から教員になるという計算に

 

骨格標本愛好会が
文化部門の最優秀団体賞を受賞

卒業研究は
「ゾウリムシのシスト形成を誘導する条件の検討」
(細胞生物学研究室)

  


  • ニュース専修2026年2月号[PDF] 「公立教員採用試験・公立保育士試験 19人が合格」 合格者コメントとして、小林明日香さんの声が掲載



春のオープンキャンパス開催!

学生トークライブ、キャンパスツアー、個別相談などが行われます
3月21日(日) 詳しくはこちら(大学HP)

個別相談を担当する奈良教授



2026年2月25日水曜日

卒業研究が論文に 牡鹿半島の動物相を評価しました(動物生態学研究室)


ササを食べるニホンジカ(撮影:武田悠佑)

 

動物生態学研究室卒業生の伊藤凛さんと武田悠佑君は、卒業研究で牡鹿半島のニホンジカの現状を調査しました。メインの調査と並行して、半島内にセンサーカメラを設置して、撮影された動物を記録していました。

このたび、動物相に関するデータを整理したレポートが博物館の紀要(電子版)に公表されました。半島の野生動物の生息に関する定量的なデータで、今後の半島のシカ管理における基盤情報になると期待されます。在学中に取り組んだことが形になって、何よりです。

 

動物生態学研究室では、
毎年数名の学生が牡鹿半島で調査しています


【概要】

2023 年から2024 年にかけて、宮城県牡鹿半島でセンサーカメラを用いた動物相の調査を実施しました。

調査間中に撮影された動物は39 種(哺乳類11 種、鳥類28 種)でした。牡鹿半島の動物相の種の豊富さは、東北地方の他地域と同程度でしたが、記録された動画の74%はニホンジカに偏っており、近年の半島内のシカの生息数の増加と分布拡大を反映していました。

シカは秋に多く撮影され、これは交尾期の活動性の高まりを反映していると考えられました。いっぽう日内では、シカの撮影頻度は夜間に高く、半島内で実施されている有害駆除を避けるためと考えられました。

興味深いことに、食肉類の一部は、シカの撮影頻度が高い場所で多く撮影されました。植物生産性の高い場所に複数の動物種が引き寄せられた可能性、あるいは食肉類がシカの死体を食物として利用している可能性が示唆されました。シカの撮影頻度と撮影された動物種数に関連はありませんでしたが、シカが動物相に与える影響については、より長期的な調査を踏まえて判断すべきと思われます。



カメラがとらえた動物の映像をいくつかご紹介します。
 
夜間に活動するシカ


ハクビシン

イノシシ


 

お二人から、在学中の思い出についてのコメントが届きましたので、紹介します。


伊藤 凛 さん
 

研究室の思い出は?

研究室在籍時は、野外活動で牡鹿半島の植物を刈ったり、カメラを設置して動物を記録していました。意外にも体力のいる作業もあり、その後はデータにまとめる事務作業も多くありました。

研究中は毎日が楽しくてカメラに動物が写っている事に毎回感動してました(笑)一年間という短い期間でしたが、記録したノートも増えていき自分が取り組んだ成果が可視化され充実感もありました。就職した今でも車の運転中には、笹の葉を見ると鹿がいるかもと思っちゃいます(笑) 

伊藤さんは大学パンフレットのモデルになったこともあります!

 

卒業研究に取り組んで学んだことは?

何事にも一生懸命に向き合い根性を持って取り組むことを学びました。思うように結果が出なかったり、行き詰まったりもありますが全てが無駄ではありません。

仕事に就いた今も同じように壁にぶつかりますが、大学中に踏ん張れたからこそ自信がついたのかもしれませんね(笑)これからも困難も全て楽しみながら前向きに挑戦していきます!

牡鹿半島で調査中の伊藤さん
センサーカメラを一つずつ点検します




武田 悠佑 君

現在、北上の会社で新幹線の工事書類作成のお手伝いをしています。年末には社員の方からお誘いをいただき、巻狩り(注:グループで行う狩猟)に参加してきました。なんだかんだで、大学卒業後もシカや、レールキルなどの獣害問題と関わりを持っています。

NHKの取材を受ける武田君
牡鹿半島のシカ問題についての番組が、2025年1月に放送されました 

植生調査中の武田君
バスケで鍛えた体を活かし、パワフルな調査をしてくれました

植物の調査に際しては、
本学の根本智行教授(左)にもご協力いただきました

 

 

【関連ブログ記事】  

#卒業生  

 

2026年2月17日火曜日

生駒農場で店長として活躍! 卒業生・吉田ひよりさんへのインタビュー「大学生活は経験も知識も蓄え放題!」


東北最大級の野外音楽フェス「アラバキ」にて
開発した商品をケータリング
 

生物科学科で学んだことは、将来どんな形で役に立つのでしょうか。 

植物発生遺伝学研究室(中川繭准教授)で学び、現在は川崎町の「生駒農場」で店長として活躍する卒業生・吉田ひよりさんにお話を聞きました。

 

新しい農作物の開発から栽培、加工、販売まで、アイディアを形にする日々。その一方で、市場の競りで思うようにいかず、悔し涙を流すこともあるといいます。

仕事のやりがいや、大学での授業・研究が今にどう活きているのか。「大学生活は経験も知識も蓄え放題!」と笑顔で4年間の学びについて語ってくれました。

 

 

  久しぶりのキャンパスへ

1号館に入った瞬間、特有な香りや雰囲気にとても懐かしくなりました。

生物系の建物の香りは唯一無二ですね。

大学に遊びに来てくれました!
(懐かしの実験室にて)

 


  生物科学科を志望した理由は? 現在の職場に入ったきっかけは?

農作物の開発とか改良をしたくて生物科学科に入学しました。

卒業研究で品種改良にもつながる遺伝子を使った植物の基礎研究をすることができて楽しかったです。 

会社は軽い気分で受けた採用面接の際の社長の熱意に押されて入社しましたが、思っていた以上にやりたいことができています。 

卒研の中間発表会は勝負服で



  農作物の栽培から販売まで、店長として挑戦する日々。 競りでの悔し泣きも。

川崎町にある八百屋&キッチンの「生駒農場」で店長をしています。 

仕事自体は農作物の栽培、仕入れ、販売と1-3次産業すべて行っています。 

今後に向けた販売前の新しい作物の栽培や開発から、市場での競りによる仕入れ、販売はお店での販売と卸もしています。卸は主にイベントや催事場での加工品の販売です。最近は加工品の開発だけでなく販売に向けた新しい農作物開発に向けた栽培もはじめて、やりたいことができている充実感があります。

仕事のやりがいはなんといっても、アイディアを形にできることです。自分のアイディアだけでなく、社長や社員さんが思いついたことを現場で形にしていくのはとてもやりがいがあります。 

また、裁量があるのも今の仕事の魅力です。市場でも女性は一人ですぐ覚えてもらえる一方で大変なこともあり、競りに負けすぎて帰りの車で悔し泣きすることもありました。でも、裁量を任されている以上「責任があるんだ頑張るぞ」と日々精進です。 

生駒農場は、国営みちのく杜の湖畔公園の
すぐ近くにある八百屋で、野菜や果物を格安で販売
人気の「八百屋の本気パフェ」
生駒農場のインスタはこちら


美味しさに惚れ込んで
独占販売させてもらっているイチゴ

 

  大学時代の思い出は?

同じ分野を学んでいる友人と話すとジョークやあるあるなど、共有できる楽しさがありました。 

私はイラストを描くのが趣味なのですが、絵を描いてと友人に言われ、ちっちゃな丸を描いて「プラスミド」、みたいなジョークを共有できるのは生物科学科ならではだと思います。

実験ノートにも絵がいっぱい


 

  先生方のオタク語りに夢中に。授業や卒業研究が仕事に活きている場面とは?

大学生活は今の私の人間としての根幹すぎて言語化が難しいです。 

大学に入って、授業ってこんなに楽しいんだ!!! と思いました。情熱を向けている人が説明すると物事の解像度が全然違って、先生方の授業中の熱いオタク語りに夢中になりました。 

特に中川先生の授業は、科学的根拠を持って商品のアドバイスができることや、作物の説明で間違ったことを言わないで済むだけでなく、ちょっとしたトリビアネタとしても色々仕事で使わせてもらっています。

また、卒業研究のために分子遺伝学について詳しく勉強したことで、家族がオーダーメード治療を受けるための検査をした際に、検査内容と結果の解釈を家族に説明できたのはとても嬉しかったです。 

卒業研究のポスター発表会にて

 


  後輩や高校生へのメッセージをお願いします!

同じ興味関心を持って学ぶことの出来る学友と、それをサポートしてくださる先生方の中で過ごす4年間は何にも代え難い楽しい時間だったと思います。

大学生活は経験も知識も蓄え放題! ぜひそんな環境を楽しんで過ごしていただきたいです。 

卒業研究で実験中



元指導教員・中川繭准教授のコメント

吉田さんは1年の時から楽しそうに授業や実験、勉強に取り組んでいて印象的な学生さんの一人でした。頑張り屋で責任感が強く、勉強や研究だけでなく、石鳳祭委員長として明るく力強く大学祭を成功に導いた立役者として、周りの人にとても慕われていました。

仕事を進めるためには何をしなければならないかを考え、自分だけでなく周りを巻き込んで進める心遣いで、研究室に配属してからもムードメーカーとして活躍してくれました。また、自分に対して非常に負けず嫌いで、「カッコいい卒研発表をしたいので!」と実験もスライドも最後の最後まで頑張り、わかりやすくパワフルな発表をしました。

堂々とした卒研発表

今回、大学に遊びに来てくれて、ますますパワーアップした元気な笑顔と、仕事について楽しそうに説明してくれた姿にとても嬉しくなりました。これからのますますの活躍を期待しています。また遊びに来てください。  

 

 

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