2026年3月27日金曜日

嫌いだった物理が「楽しい」に 教職セミナー参加学生の声を紹介します

 

「高校で物理に触れたことがなかった」

「ずっと苦手意識があった」

「物理が嫌いだった」

 

そんな思いを抱えた学生たちが、1年次から教職セミナー(物理の基礎講座)に参加。苦手意識を乗り越え、大きく成長した学生のリアルな声をお届けします。

高校で物理を習っていないことを前提に、1年間かけて、物理の土台となる力学の演習を繰り返しました。

常に図やグラフを使って解説し、こまめに学生の理解度も確認しながら進めました。また、学生同士の教え合いをとおして、「分かる」という経験を積み重ねてもらいました。

ラーニングコモンズで実施(コンビニ裏)
 

教職セミナーは単なる勉強会ではありません。同じ志をもった仲間がつながり、学ぶ楽しさ・教える楽しさを再発見する場所でもあります。

参加した学生からは、次のような声が聞かれました。

 

  • 前期から参加してきて、はじめは物理が嫌いだったのですが、考え方さえ分かれば難しくないことが分かり、今は物理が楽しくなりました。教職の仲間の存在をちゃんと確認する機会が1年生のうちはあまりなかったので、教職セミナーで仲良くなることができた感じがします。物理以外の分からない所を聞けたこともすごく助かりました。  
  • 前期の教職セミナーのおかげで、後期の物理学の授業、テスト勉強に役立ちました。全く同じものを使うことはなかったですが、先生の教えだったり、持つべき知識だったりを生かして、後期の授業がスッと頭に入ってきやすかったです。そのおかげで、3年生も2年生もいたけど、中間テストで4位を取れました!



1年次からの教員採用試験対策
教職セミナーの様子とともに、学生のリアルな声を紹介します

最初の顔合わせ

「教職セミナーに来たおかげで、話せる人が増えました。
他の教科でも分からない所があったら聞ける場だと思います。
とてもとてもありがたかったです。」

 

前期:力学の土台をつくる

前期は、2コマ連続の集中講義を4回実施。

自由落下から、投げ上げ、水平投射、斜方投射まで、「ボールの運動」を中心に、力学の基本について演習を繰り返しました。力学的エネルギー保存則も少しだけ扱いました。

教員採用試験の過去問も交えながら、最後は「まとめテスト」での確認も行いました。

「今まで高校でも物理に触れたことがなく、
全く理解できない教科だなーっと思っていましたが、
教職セミナーの時間内で問題が解けたりすることで
苦手意識も弱くなったと思います」 
  

「中学のときから苦手だった力学の範囲が
かなり好きになり、苦手意識はなくなった」
 

 

後期:力学の基本を再確認し、その先へ

後期は毎週金曜3限、週1回の実施。

後期から参加する学生もいたこともあり、前期のまとめテストの復習から始めました。テストの解説をすることで復習をしつつ、類題を解いたりと、じっくり進めました。

ボールの運動のやや発展として坂道での運動や、バネ・摩擦についての演習も行いました。後期も、確認のためのテストを実施。採点して返却しました。

1年生にとっては、午後は5限の物理学の授業まで空きコマのため、物理学や化学のテスト勉強も一緒に取り組んだりもしました。

「自分たちで教え合う時間があり、
言葉にして解説することで自分の勉強にもなった」
「他の人の解き方や考え方を教わることができました」
 

「他の人の解き方や考え方を教わることができました」
 

「教職セミナーに参加したことで、
基礎物理学・物理学の内容が理解できた。
図やグラフを交えて超丁寧に
教えてもらえたので助かった」

だいぶ昔の宮城県の過去問
(初めての人には難しいレベルですが、ラスボスとして出題)

「先生が丁寧に説明してくれて、ついていきやすかった。
先生がちょくちょく確認をしてくれることで再確認ができた」 
 

「前期参加できなかったので、
前期の内容からもう一度勉強したいです。
楽しかったです。来年もやりたいです」 

 

 

ミニコラム 教職セミナー流「物理の学び方」

公式はその場ですぐに役立つかもしれませんが、忘れてすぐに役立たなくなります。特に物理では、公式を使って一発で答えが出たとしても、理解不十分で応用が効かなくなることが良くあります。ちゃんと分かったとは言えない状態です。

高校の教科書では公式として書いてあっても、ただ覚えて使うのではなく、必ず図で考えて理解することが重要です。

焦って暗記に走るのは逆効果。必要最低限のことを理解して覚えれば、かなりの範囲の問題を解くことができます。そのことを実感してもらうのが、1年次の教職セミナーの目標です。


力学の問題は、どんな問題も「力 → 加速度 → 速度 → 距離」の流れで解くことができます。力が加わることで加速度が生まれ、物体は動くことができます。自由落下の原因は重力ですね。物理が分かると、投げ上げたボールは1秒後どこにあるか?どのくらいの高さになっているか?など、未来予測をすることができるようになります。

「速度 → 距離」の部分に限って考えてみましょう。たとえば、ずっと 50 km/h で動いている車があったとします。1時間で50 km進むという意味ですので、1時間後は50 km、2時間後は100km…と未来が分かります。50 km/h × 2 h = 100 km という計算です(「はじき・みはじ」なんて図を使うのは厳禁!)。

これは速度のグラフで考えると、タテ×ヨコで「面積」になっています。つまり、面積が未来のことを教えてくれています。


普通の車は、ずっと一定の速度で走ることはあり得ません。スタートで加速して、カーブで減速して、信号で停車。車の中のスピードメーターは常に変化しています。

先ほどと同じようにタテ×ヨコで面積を計算することができません…が、細かく分けて考えるとどうでしょうか。1秒間で考えると、そこまでスピードは変化しませんので、ほぼ一定です。1秒という短い時間であれば、タテ×ヨコで面積を求めることができます。次の1秒、次の1秒と面積を求めていけば、1時間での面積も求めることができます。※「細かくして足し合わせる」のは数学で言うところの「積分」ですね。

このように速度のグラフを考えて面積を求める意識を持てば、どんな問題でも解くことができます。公式は不要です。教科書に載っているプラスマイナスがややこしい公式を覚える方がよっぽど大変!


教職セミナーでは、公式を敢えて使わずに、毎回速度のグラフをかいて面積を求める経験を積んでもらうことを意識しました。

最初は大変かもしれませんが、分かると簡単。まさに「急がば回れ」です。

 

 

【関連ブログ記事】 

 #自然科学コース  

   

教職セミナーとは?

教職セミナーは、有志の学生と教員による教員採用試験対策の自主ゼミです。参加する学生に合わせて、物理・化学・生物・地学の勉強から、模擬授業・面接・集団討議の練習まで幅広く行っています。

4年間のプラン 

  • 1年次 自主ゼミ(物理の基礎講座)
  • 2年次 生物科学探究I(模擬授業、集団討議、震災遺構の見学)
  • 3年次 自主ゼミ(地学の勉強会) + 「寺子屋」での教育実践
  • 4年次 自主ゼミ(直前対策講座:理科の勉強会、面接、集団討議) 

※自主ゼミはどの学年も参加可能 

2025年度の合格者の皆さん(1名欠席) と担当教員の渡辺

 

先輩に続いて「理科の先生」を目指しましょう!

 

2026年3月24日火曜日

入学前の不安を解消!「大学って実際どう?」「文系でも大丈夫?」 在学生と教員が語るリアルな大学生活


3月16日(月)、生物科学科オンラインスクーリングを実施しました。入学予定の方を対象とした入学前教育の一環です。

入学予定の皆さんは、勉強や大学生活など不安に感じていることが多いと思います。大学の「リアル」を知ってもらうことで少しでも不安解消につなげようと、在学生と教員とのトークライブを企画しました。

 


顔出しして記念撮影! 対面で会える日が楽しみですね
(zoomの仕様で、上下で重複あり)
 

前半は「勉強」、後半は「大学生活」をテーマに、在学生が体験談やアドバイスを紹介。雑談を交えながら、リラックスした雰囲気でリアルな声を届けました。

たっぷりと質問タイムも設けました。全体で1時間程度を予定していましたが、質問がなくなるまで続け、約2時間で終了しました。

内海さん(3年)と武藤さん(2年)に協力してもらいました
内海さんは化学系の大学院進学を目指しています
武藤さんは教員志望で、寮生活をしています

教員サイドは新1年生の担任となる
栁明、渡邊一仁、渡辺正芳の3名が担当

 

大学の近くには、海・山・川のフィールドが広がっています

  

都合により参加できなかった方もいます。オンラインスクーリングの雰囲気だけでも味わっていただく意味で、当日使用したスライドの一部をコメントとともに公開します。 



学習支援である「寺子屋」の取り組みを紹介
文系であっても、入学後の頑張り次第で大きく成長できます

関連記事:学習支援 × 教育実践「寺子屋」
約40名の学生と12名の寺子屋サポーターが学び合い


入学後の最初の鬼門である履修登録
多くの先輩がサポートしてくれます

関連記事:新入生オリエンテーションで学科独自企画
サークル紹介・学生自己紹介・履修相談

(昨年度の様子) 


受け身ではなく自分から学びにいくのが大学
意欲さえあれば、いくらでも学ぶ環境があります

教職セミナー関連の記事はこちら

「心配いらないよ!」「勉強楽しいよ!」
内海さん、武藤さんが実際の体験談をもとに
色々語ってくれました

偶然にも、ふたりとも同じ塾でアルバイト
 

参加者の声(勉強のことなど)
  • 和やかな雰囲気でとても良かったです。履修登録や授業のことなど、知りたいことが知れました。
  • 懇切丁寧な説明で春からの大学生活がより楽しみになりました。
  • 履修について何も分からない状態でしたが、先輩方がサポートしてくれると知り安心しました。
  • 高校で文系選択を取っていて、寺子屋の話を詳しく聞きたかったので聞けてよかったです。
  • 勉強についていけるか不安でしたが、不安が減りました。
  • 自主的に勉強できる制度など、知らなかったことを知れて不安が少なくなりました。
  • たくさん学びたいです。将来の夢があるのでその夢に向かって頑張っていきたいです。


 

 


石巻は魚の街! お寿司はとても美味しいです
釣りをする学生も多くいます

石巻はマンガの街! 白い丸い建物は漫画館
石巻駅との間はマンガロードで銅像がたくさん


「猫の島」である田代島は猫好きにはたまらない
石巻と言えば震災…直接見ることで感じることも

ブルーインパルスの練習を近くで見ることができます
道の駅東松島もおすすめです

その他、比較的近くにイオンがあり、
空きコマがあれば遊びに行けることや、
薬局・スーパーがたくさんあり、
安心して暮らせる環境であることなどを紹介


在学生のおすすめスポットも紹介してもらいました。

武藤さんは「いしのまき元気いちば」と「学生寮のカフェ」を紹介。元気いちばの石巻やきそばが美味しくてオススメとのことです。学生寮のカフェは寮生以外も利用可能です。 

内海さんは「図書館」と「CAFE SUGAWARA」を紹介。図書館は落ち着けるスポットとして、CAFE SUGAWARA は入りやすくてパスタが美味しいよ!とのことでした。


所属コースに関係なく、全員が3回の実習に参加
5月から6月にかけて、土曜日に実施

実習では班に分かれての行動もあり、
友達になるきっかけが多くあります

実習関係の記事はこちら


アイスブレイク、スポーツ大会、ハイキングなど、
講義以外での友達作りイベントを用意しています

サークルに入れば他学科との交流も増えます
入学後すぐにサークル紹介の機会があります

昨年度の様子

 

授業・実習や、サークル・アルバイト等で
地域に出て学ぶことも多くあります

地域の自然から学び、
地域の人々と交流し、
貪欲に吸収して成長していきましょう!




参加者の声(大学生活のことなど)
  • 先生と学生さんがめちゃくちゃ仲良さそうにしてるのを見て、あったかい大学だと思って楽しみになりました。
  • 野外学習などがあり、友達作りの機会が多くて不安が少し解消されました。
  • 入学前の不安解消や入学後の様々なケアなどを知れてよかった。とてもカジュアルな印象を受け、これから登校するのがとても楽しみになった。
  • 石巻には薬局がいっぱいある、風が強いなどの特徴が分かってよかった。おすすめの店やスポットが分かって今度行ってみたいと思った。
  • 大学生活に不安があったのですが先生方や在校生の方々のお話を聞いて大学のイメージができるようになりました。まだまだ不安なことはありますがサイトを見たり、入学してから試行錯誤しながら有意義な大学生活にできるように頑張りたいです。
  • いろいろなことに挑戦してみたくなりました。入学が楽しみです。


 

今回のオンラインスクーリングが、入学への不安を少しでも和らげる機会になったとしたら嬉しいです。

 

本学には、さまざまなサポート体制があります。今回紹介できなかったこととしては、入学後の4月から5月にかけて行う1年生全員との「個人面談」があります。きめ細やかな対応を行うことが目的で、面談というよりも雑談に近いです。気軽に教員に相談できる環境があることは小規模大学の強みでしょう。ぜひ活用してください。


教職員・在学生一同、皆さんと会える日を楽しみにしています!

 

 


2026年3月19日木曜日

ポスター発表会を体験してみよう! テンとハクビシンの種子散布(加藤ちあきさん)


2月に行われた「卒業研究ポスター発表会」では、学生・教員に加え、多くのご家族や卒業生も来場し、会場は終始にぎやかな雰囲気に包まれました。

そこで、ポスター賞を受賞した学生4名に協力してもらい、発表の様子を動画に収めました。

 


今回紹介するのは、加藤ちあきさん。タイトルは「テンとハクビシンによる種子散布の有効性の評価」です。  

 

動物・植物コース
植物発生遺伝学研究室
(中川繭准教授)
 

  

高校生や在学生の皆さん、ぜひ動画をとおしてポスター発表会の雰囲気を体験してみてください。

 

大学構内に現れたテン
 

 

  

ポスター発表会を体験してみよう! 




【大学ホームページ関連記事】 


【関連ブログ記事】

#卒業研究 #動物・植物コース 

2026年3月17日火曜日

ポスター発表会を体験してみよう! アマモと海水温上昇(佐藤慎平さん)


2月に行われた「卒業研究ポスター発表会」では、学生・教員に加え、多くのご家族や卒業生も来場し、会場は終始にぎやかな雰囲気に包まれました。 

そこで、ポスター賞を受賞した学生4名に協力してもらい、発表の様子を動画に収めました。 

 

 

 

今回紹介するのは、佐藤慎平さん。タイトルは「海水温上昇による万石浦の海草アマモ場への影響と湾央・湾奥部における海水温の比較」です。

 

海洋生物・環境コース
沿岸環境生態工学研究室
(玉置仁教授)


佐藤さんは本学の大学院に進学して、研究を続けます。将来は、自然環境の保全や再生に貢献していきたいと語っています。

 

「潜水調査実習」では後輩をサポート

高校生や在学生の皆さん、ぜひ動画をとおしてポスター発表会の雰囲気を体験してみてください。




ポスター発表会を体験してみよう! 




【大学ホームページ関連記事】 


【関連ブログ記事】

#卒業研究 #海洋生物・環境コース #沿岸環境生態工学研究室


2026年3月13日金曜日

未来の理系人材を育てる 石巻専修大学で算数・数学検定を実施

 

2月14日(土)、本学を会場に算数検定・数学検定を実施しました。

定員50名が満席となる盛況ぶりで、小学1年生から高校生まで、幅広い年齢層の方々が受検。日頃の学習の成果を活かすべく、それぞれの目標の級に挑戦しました。

※ 算数検定・数学検定は公益財団法人 日本数学検定協会が提供し、文部科学省が後援しています。


真剣な表情で問題に向き合う姿が印象的でした

50名中、約40名が小学生
中学3年生程度の3級に挑戦している小学6年生の姿も!


保護者の皆さまには、取材用の写真撮影について
事前にご説明し、ご協力をいただきました
誠にありがとうございました

※「石巻かほく」にも掲載されました



保護者の皆様の声 
  • 仙台でしか受検できないものとばかり思っていたので嬉しいです。子どもの励みになるので、親同士でも話題にしていきたいと思います。
  • 本人が「受けたい!!」と頑張っていました。
  • 学校のクラスにも石巻専修大の学生の方が来て、算数を学ぶ機会を作っていただいているようで、大学生のお兄さん、お姉さんと学ぶということがとても本人の意欲になっています。大学院まで行って、算数を学びたいと将来の目標ができたと話しています。 
  • 算数の謎解きなど、小さい子供も参加できるようなイベントがあったら家族で参加したい。
  • 数学が世の中にどう役立っているか分かるようなイベントがあればうれしい。 

 

大学を「まちの学び場」に

地域に根ざした大学として、学生はもちろん、地域の方々にも学びの場を提供していきたいと考えています。

算数・数学は、将来どの分野に進んだとしても重要となる科目です。知識そのものは調べれば得られる時代ですが、算数的な考え方・数学的な考え方はこれからますます必要とされるでしょう。

「また開催してほしい」との声が多くあり、来年度は夏と冬の年2回開催を計画しています。地域の子どもたちが挑戦する場所を提供することで、未来の理系人材を育てる土壌作りの一助となればと願っています。



日本数学検定協会の上林様にご視察いただきました
今後の取り組みについての打ち合わせも

実施された保護者アンケートの結果を
ブログで使わせていただきました


ご家庭で楽しんでいただくために
「算数トライアスロン」の問題を用意してみました

ありがたいことに、ほとんどなくなってしまい
もう少し準備すれば良かったと反省…


「将来はぜひ本学の生物科学科を候補に!」
ということで、各種パンフレットを用意

学生には運営をサポートしてもらいました
ありがとうございました!


「できたよ!」「むずかしかった!」
そんな声が帰り道にあふれた一日となりました

またのチャレンジをお待ちしております



【リンク】 


【関連ブログ記事】 

#地域×大学 #自然科学コース

本学と日本数学検定協会は昨年の7月に全国初となる協定を締結。今後も算数教育をとおして、地域の子どもたちの学力向上や交流促進に取り組んでまいります。