2021年8月30日月曜日

【教職セミナー】面接・集団討議・模擬授業の練習を行っています〈番外編:卒業生の2次対策〉

 

教員採用試験の2次選考が9月に行われます。その対策として、集団討議の練習を行いました。

対面・非対面のハイブリッドで実施

今回は、経験者の渡邊さんが協力してくれました。やはり頼りになります!(渡邊さんの紹介記事はこちら

 

まずは、集団討議の様子を収めた動画を視聴。

学生はもちろん集団討議は未経験で(1年生の参加者も3名)、どう進めればいいか全く分からない状態です。そこで、去年のメンバーが練習した様子を収めた動画をみんなで見て、まずは雰囲気をつかんでもらいました。

 

それから、探り探りで練習を開始。

今回のテーマは「オンライン授業のメリット・デメリット」と「コロナ禍での修学旅行の是非」 についてです(どちらも去年の過去問)。

 

最初は慣れなくて迷うことが多いですが…次のポイントなどに気を付けながら、本番まで協力して練習していきます!

集団討議の3つのポイント(勝手にまとめてみました)

  • 貢献度:話し合うべき論点を提供できたか?活発で質の高い討議へリードできたか?など
  • 協調性:話し過ぎず、他の人の意見を聞くことができたか?良い雰囲気作りができたか?など
  • 表現力:エピソードなどを交えて、具体的に話せているか?声の大きさや表情は大丈夫か?など

 

去年に続いて、卒業生が協力

9月12日(日)には、中学や高校などの現場で活躍している卒業生を交えた練習を計画しています。その際は、面接・集団討議についてのアドバイスや、現在の職場での様子を伺いたいと思います。

過去の記事(教員採用試験突破に向けて、卒業生が協力! )でも紹介したのですが、教職セミナーをスタートさせてから、卒業生がたびたび後輩のためにかけつけてくれます。

とても頼りになっています!ありがとう!



 番外編  卒業生の2次対策

岩手で講師をしている卒業生から、無事1次選考を通ったとの連絡があり、2次選考の対策をしました(2日連続で実施)。

岩手県の教員採用試験では、模擬授業が実施されます。テーマが与えられて構想してから、授業を5分実施。そのあと模擬授業について10分程度の面接があります。

模擬授業の様子(Zoomで1年生が参加してくれました)

5分という短い時間で「どのように話し始めて、どんなことを発問すれば良いか」から、態度や言葉遣いまで、一緒に考えながら練習を行いました。

たまたま通りかかった中川先生にも意見を伺ったり、協力して行いました。

本番は自信を持って臨みましょう!



【関連ブログ記事】

【教職セミナー:物理の勉強会】対面・非対面のハイブリッド形式で実施


2021年8月28日土曜日

大学構内はキノコ観察の宝庫?!(2)

 

 
第1駐車場脇の芝生にシロソウメンタケClavaria fragilisが生えていました。
 
傘を作らないキノコです

 

古くなってくると黄色みを帯び”モヤシ”を連想してしまいます。
 
実際、食とされますが癖や風味はないそうです。(AM)
 

大学構内はキノコ観察の宝庫?!(1)

構内には種々の樹木が植えられ、またかなりの範囲で芝生があり目を和ませてくれます。

特にこの時期、雨が降った後数日すると、樹木周りや芝生にキノコがニョキニョキ生えてきます。

そんなキノコたちを紹介します。

樹木周りに生えたキノコ、黄土色のイグチ科(傘の内側がヒダではなく管孔となっている)やや大型菌は”チチアワタケSuillus granulatus”です。

幼菌の傘の内側(管孔)を見ると、名前の由来となる黄白色の乳液の分泌が確認できます。成菌の管孔の一部が無くなっているのは、ナメクジが食べた跡かもしれません。

 

同所に生えていた紅色の中型菌はベニタケ属Russulaのキノコと思われます。(AM)

 

【関連ブログ記事】

 

2021年8月26日木曜日

学校や企業に教員を派遣する「出前授業」を実施しています

 

小・中・高校生に向けたものから、企業・一般の方に向けたものまで、教員が専門分野を生かした様々なテーマを設定しています。

詳細やお申し込みはこちら(大学ホームページへ)

 


 

 生物科学科の出前授業 

 
太田 尚志 教授
  • ミズクラゲ大量発生の仕組み
  • 植物プランクトンはなぜ小さい?
 
佐々木 洋 教授
  • ペンギンの遊ぶ海 
  • クリオネの悩みとは?
 
玉置 仁 教授
  • 海の森(藻場)の話 
  • 撹乱と生態系
 
鈴木 英勝 准教授
  • 怪獣は何を食べているのだろう? 
  • これ食べても大丈夫?身の回りに潜む寄生虫の話
 
 栁 明 教授
  • ゾウリムシの性と生殖 
  • 細胞の話
 
辻 大和 准教授
  • 身近な自然の生き物のつながりを知る 
  • 野生動物の交通事故・ロードキルについて学ぼう
 
奈良 英利 准教授
  • 筋肉は忙しい! 
  • 牡鹿半島のニホンジカの動向をPCR法で探ってみた
 
阿部 知顕 教授
  • 粘菌のはなし 
  • 細胞性粘菌の世界
 
柴田 清孝 教授
  • ゲノムってなんだろう? 
  • ゲノム創薬とは
 
宮嵜 厚 教授
  • ちょっと変わったカビの世界 
  • 細胞壁の話
 
指方 研二 教授
  • 人間電池になってみる! 
  • 環境にやさしいエネルギーと電池
 
前田 敏輝 教授
  • ソフトマターとは何だろう 
  • ゲルのレオロジー
 
渡辺 正芳 准教授
  • ピカチュウの寿命?! ~数理のチカラで生物をカガクする~ 
  • ぐにゃぐにゃ数学入門 ~医療・ファッション・ドラクエに隠された数学~
 
 

2021年8月25日水曜日

【教職セミナー:物理の勉強会】対面・非対面のハイブリッド形式で実施


夏休み中も、教職セミナーで物理の勉強会を行っています。

教職セミナーは有志の学生を集めた自主ゼミです。高校で物理をあまりやっていない学生も少なくはないので、イチからみんな一緒に勉強しています。

 

夏休み中は大学のサポートバスが出ていなかったり、コロナの事情もあり、対面と非対面のハイブリッド形式でやってみています。仙台や岩手から通っている学生には便利かな?

セミナーでは、Zoom内のホワイトボードで説明。部屋の壁にプロジェクターで映して、対面で参加している学生にも共有しました。

この日の内容は「斜方投射」について。これが理解できれば、力学の導入はクリアかな。

副読書として、結城浩さんの数学ガールシリーズで最近出版された『数学ガールの物理ノート:ニュートン力学』をおすすめします。参加している学生の皆さん、いかがでしょうか?

【生物も勉強】「たまには」ということで、学生が生物の問題を用意してくれましたので、みんなで解いたりもしました(この日はDNAについての問題)。


参加者は1年生3名、2年生2名、3年生2名の計7名です(この日はZoom内に5名)。上下のつながりができて、モチベーションの維持にもつながっているようです。

 

教職を目指していて、途中からでもセミナーに参加してみたい学生は、いつでも渡辺に相談して下さい。 夏休み中は、火曜の1限からやっています。


【関連ブログ記事】


2021年8月24日火曜日

林分構造の解析と花粉管伸長

7月17日(土)、18日(日)に2年次の生物科学実習IIA (植物コース担当)が行われました。

密を避けるため2グループに分かれて、学生ホールと学生実験室を2部屋使っての実験となりました。

樹木分布図を使っての森林の林分構造の解析 (依田先生・根本先生)

学生ホールをめいっぱい使って広々と

机いっぱいに広げた樹木分布図を読み解き、ひたすら数える!

この森林はどんな林分構造をしているのか
実際の様子を考えてみよう

資料を見ながら話し込んでいる依田先生と根本先生


花粉管伸長の解析と維管束の観察 (宮嵜先生・中川先生)

花粉を採取したユリを使って維管束の観察も行います

伸びてる花粉はどこー


綺麗に染め分けられた花と茎

剃刀で茎の切片を作成中
うすーくうすーく

ぐるぐるバネみたいな維管束が見えました

維管束の配置から単子葉か双子葉かわかります


2021年8月23日月曜日

この夏、最後! 第4回オープンキャンパスの予約受付中です

 

9月5日(にオープンキャンパスが開催されます。

生物科学科では、コースリニューアルの説明や研究室紹介を行います。教員や学生と直接話せる絶好の機会です!

大学全体の企画としては、学生スタッフとの相談会(おしゃべり)や、大学寮も見学できるキャンパスツアーなどが用意されています。

 

 

予約受付はこちら(大学ホームページへ)

第2回、第3回と、事前予約で定員がいっぱいになりました。ご予約はお早めに!

 


 「新」生物科学科の紹介 

新しい生物科学科での学び、新たに設置される4つのコースについて詳しく説明します。

生物科学科はコースをリニューアルし、分子レベルでの生命のしくみ、生物と環境との関わり、環境の保全と生物資源の利用を学び、それらを発信・教育する人材育成を目指す新たな学科に生まれ変わります。

  •  海洋生物・環境コース 
  •  動物・植物コース 
  •  微生物・生命分子コース 
  •  自然科学コース 



 生物科学科オープンラボ  9月5日(日)の内容

興味のある研究室を自由にご覧いただけます。 

 


ミズクラゲの生態をしらべる

海洋浮遊生物研究室

水槽のミズクラゲはいやし系、でも、海では時に厄介者。ミズクラゲの発生時期や規模を予測にはクラゲの生態研究が不可欠。実際に行っているフィールド調査や飼育実験の様子を、動画や顕微鏡観察を交えて紹介します。

魚の隠れた力にググッと接近!

魚類生理生態学研究室

魚は種々の能力を持っています。水上を駆ける、水の内外を同時にみる、姿を消す能力。病気に対する守備力もすごい。でも,環境の悪化は魚を病気にします。魚の隠れた力の探索と病気に打ち勝つ力を高める仕事をしています。

水中映像の世界

海洋生態学研究室

水中に生息する様々な生物を観察するために、以前は人が潜って見たり撮影していました。今は、水中カメラや、水中ビデオ、また水中ドローンが活躍します。

北上川に接続する学内遊水池をモデルとした養殖システム開発

水質環境生態工学研究室

石巻専修大学の北上川と繋がる「ワンド=学内遊水池」と、その中の生き物と生き物を支える自然システム、川とワンドで連続する交流/生産/増殖/浄化システムとも言えるような、学内にある「自然界のゼロエミッション型水域生産システム」の紹介です。さらに、それを生かす方向の学びから生まれそうな「次世代型の養殖システム」の概念を紹介します。

自然環境を守る仕事をしませんか?

沿岸環境生態工学研究室

東北の私立大学で唯一の海に潜って、自然の保全と再生を研究しています。キーワードは、海と川、海の森、絶滅危惧種の保護、自然環境の保全と再生、環境汚染です。三陸の豊かな海で、自然を守る仕事をしてみませんか?

身の回りに潜む海産寄生虫 

地域水産資源利用研究室

日本人は魚介類が大好きな民族です。しかし大半の魚介類には寄生虫が感染しています。 どんな動きをするか?どうやって感染したのか?食べても大丈夫か?検出・駆除方法は?不思議な生活などを紹介します。


植物系統分類学の世 

植物系統分類学研究室

植物系統分類学では、フィールドワークによる種の探索、標本の作製、解析試料の収集に始まり、実験室での形や組織の比較観察、遺伝子解析に至る一連の研究活動を行っています。ラボの最近の研究事例を紹介します。

野生動物の交通事故『ロードキル』について学ぼう 

動物生態学研究室

日本では毎年、多くの野生動物が交通事故で命を落としています。私たちの研究では、この問題を解決すべく、実態調査を進めています。今回のオープンラボでは、昨年度の調査で明らかになった、石巻市内の野生動物の交通事故の現状を、標本や写真を交えて解説します。この機会に、私たちが野生動物といかにつきあっていくべきか、考えてみませんか?

千変万化-えっ? これが同じ植物なの? 

植物発生遺伝学研究室

シロイヌナズナはモデル生物として世界中で研究材料として使われているアブラナ科植物です。同じ植物でもほんの少しだけ遺伝子や環境が変わるだけで、大きく形が変化するさまを実際に見てみましょう。

動物の組織、見せます!

動物機能組織学研究室

形あるところに機能あり!動物の組織標本の顕微鏡による観察を体験してもらいます。さらに培養細胞も準備しています。筋肉細胞と白血球の形の違いを実際に観てみませんか?


細胞性粘菌を見てみよう

分子発生学研究室

細胞性粘菌は、主に土壌中に生息する小さなアメーバですが、餌となる細菌が足りなくなると、アメーバ同士が集まって多細胞体となり、ひとつの個体として行動します。この生物を顕微鏡で見てみましょう。 

野菜からDNAを取り出そう

ゲノム構造解析研究室

あなたはDNAを見たことがありますか? 今回の実験では、野菜であるブロッコリーのから細くて長いDNAを取り出してみましょう。

あなたの知らないかび”ヒゲカビ”を紹介します! 

菌類発生生態学研究室

私たちの身近には、目には見えない程小さな生き物—植物の花粉や微生物の胞子が存在します。これらは適する場所にたどり着くと発芽して成長を始めます。顕微鏡でしか見えないヒゲカビの胞子が発芽・成長した姿とは?研究への活用例も紹介します。


ソフトマターを科学する — 物理と生物のはざまで — 

ソフトマター物理学研究室

ソフトマターとはやわらかい物質のこと。生き物のカラダはまさに、ゲルやコロイドなどのソフトマターでできています。寒天、豆腐、スポンジなど身近なソフトマターを材料に、物理の視点から「やわらかさ」の謎と不思議を解説します。

化学の力でバイオエタノールを有効活用 

触媒化学研究室

バイオエタノールは石油に代わる資源として注目されていますが、その利用のためには解決が必要な課題があります。私たちは、化学の力を使ってバイオエタノールを役に立つ物質に変換するための研究を進めています。

「におい」の分子認識 

分子認識化学研究室

鼻にある嗅細胞の受容体は、多種多様な形や大きさをもつ分子を識別することができ、それが異なる「におい」として感知されます。香料のサンプルを嗅いで、分子のほんのわずかな違いを識別できる高精度な生体機能を体験してみて下さい。

教員採用試験(理科)に3名が現役合格!その秘密に迫ります

数理生物学研究室

昨年度の教員採用試験(理科)において、3名が現役合格を果たしました。学生と協力して行った自主ゼミの様子を紹介し、その秘密に迫ります。学生有志が自主的に作成した透明骨格標本(理科教育教材)や、大学の授業ノート・卒業論文なども展示します。


研究室一覧(画像を開いて拡大)



 皆さまのご来場を、スタッフ・教員一同お待ちしております!

 

2021年8月21日土曜日

【フォトギャラリー&動画】第3回オープンキャンパス

 

8月21日(土)にオープンキャンパスが行われました。

今回も事前予約で定員がいっぱいに。たくさんのご来場、ありがとうございました!



 海洋生物・環境コース 

深海魚からクジラまで、実践的に学ぶ

地域水産資源利用研究室(ガチャガチャの当たりとして、サバだしラーメンをプレゼントしていました)


 動物・植物コース 

陸上生物の「かたち」と「くらし」をカガクする

動物機能組織学研究室(哺乳類、鳥類の各器官の働きを解剖学的視点から探る)

動物生態学研究室(身近な自然の「生き物のつながり」を知る)

樹木生理生態学研究室(街路樹のなかの水のながれを追う)

 微生物・生命分子コース 

微生物からヒトまで、生命現象の謎に迫る

分子発生学研究室(細胞性粘菌の運動や増殖・細胞分化のしくみを探る)

菌類発生生理学研究室(ヒゲカビの発生に関する研究で only one を目指す)


 自然科学コース 

サイエンスを幅広く 理科教員への道をサポート

触媒化学研究室(バイオエタノールを有効に活用する触媒の研究)

数理生物学研究室(数理のメガネで生物の不思議に迫る )


 

自然に囲まれたキャンパス


2021年8月20日金曜日

粘菌の培養と哺乳類のデータ解析

2021年8月3日に、2年生を対象とした野外実習(動物コース担当)が行われました。2つのグループに分かれて、半日ずつ異なるテーマに取り組みました。


テーマ①:大学構内の土壌由来の細胞性粘菌の培養(阿部先生)

細胞性粘菌は土壌の表面に広く分布し、ユニークな生活史をもつ生物です。この実習では、大学構内の土を採集し、土壌中の細胞性粘菌を探します。


採集した土を、培地を塗ったシャーレに撒き、細胞性粘菌を培養します

さぁ、採集できたかな??

(参考:以前の実習の風景です)


培養をはじめて2週間後の粘菌がこちら!

彼らは微生物を捕食しながら増殖する、単細胞アメーバです。





テーマ②:大学演習林に生息する哺乳類のデータ解析(辻先生)

演習林に一年間セットしたセンサーカメラがとらえた動物の映像を使って、動物の行動の特徴を調べました。ブログをご覧になっている皆さん、この動物が一体何か、わかるかな?

 

動物A

動物B

動物C


映像を注意深く分析すると、思わぬ発見があることも!


うーん、この動物の学名はなんだろう…

来年は、ぜひ自分でカメラをセットして、どんな動物が写るのか、調べてみてくださいね。



2021年8月18日水曜日

オープンキャンパス裏情報:無料のガチャガチャを実施?!


8月21日(土)に、第3回の #オープンキャンパス が開催されます。

とある研究室では、無料で、とてもレアなガチャガチャを行うとのことです!

「○○虫」を展示している所にあります。探してゲットしてみて下さい。

 

 

8月21日の参加申し込みについては、定員に達したため残念ながら終了してしまいました。ご予約ありがとうございました。

 

第4回(9月5日)の予約は受付中です!

ご予約はこちらから(大学ホームページへ)



2021年8月17日火曜日

石鳳祭ポスターのデザインコンペで、生物科学科の学生の作品が優秀賞に選ばれました

 

生物科学科2年次の二階堂さんの作品が優秀賞に選ばれました。かっこいいデザインですね!

3000円分のクオカードが贈られるとのことです。おめでとうございます。

二階堂さんの作品

石鳳祭ポスターデザインの結果発表はこちら

 

【石鳳祭って?】 

毎年10月に行われる大学祭のことで「せきほうさい」と読みます。今年のリーダーと副リーダーはともに生物科学科の学生です。コロナ禍での苦労が多いなか、とても頑張って準備をしているようです。

 

ここ最近は、声優さんのトークショーが良く行われています。

2019 豊永利行・小野友樹トークショー(台風で大学祭は中止)

小野友樹さんのインスタ(当日の様子)

石鳳祭実行委員会のツイッター(旧アカ)

2018 梶裕貴トークショー 

梶裕貴さんのツイッター(石鳳祭についてのつぶやき)

2018 石鳳祭の様子(大学ホームページ)

 

#生物科学科標本チームでは、標本の販売をしました。二階堂さんは、標本作りにも参加しています。

 

 

2021年8月12日木曜日

植物学実習(植物コース3年次)2日目

7月10日(土)に植物コース3年次を対象にした植物学実習(2日目)が蔵王山で行われました。

残念ながら霧と霧雨を行ったり来たりの天気でしたが、お釜(火口)の周辺と御田の神(おだのかみ)湿原をまわり、亜高山帯・高山帯の多様な植生を楽しみました。

【お釜(火口)周辺】

パッチ状に生育するハイマツ
(Pinus pumila (Pall.) Regel)
その周りを取り囲むガンコウラン
(Empetrum nigrum L. var. japonicum K. Koch)
を観察

蔵王山と言えば高山植物の女王コマクサ
(Dicentra peregrina (Rudolph) Makino)
ちょうど見頃でした

サクラっぽいけれど
花が咲いていないので迷う

実を発見!
タカネザクラ/ミネザクラ
(Cerasus nipponica (Matsum.) Masam. et S. Suzuki var. nipponica)
でした

ネバリノギラン
(Aletris foliata (Maxim.) Bureau et French)
とノギランの違いは?

花の部分がベタベタするのがネバリノギラン。
ねちょっ!

マクロレンズで激写中の根本先生

撮っているのはイワオトギリ
(Hypericum senanense Maxim. subsp. mutiloides (R.Keller) N.Robson)
オトギリソウの不穏な名前は
葉にある黒い油点から。
近くに洋館はありません

予習メモを確認しながら同定中

さてこの白い花はなんだ?

オノエラン(Galearis fauriei (Finet) P.F.Hunt)
清楚な佇まいが美しい蘭です

だんだん砂礫で植物が少なくなってきました

吹きつける霧で左側のグラスだけ真っ白の
依田先生

糖分補給は大切

お昼休憩中、一瞬だけ霧が晴れたので
お釜を目指して走る!
(ギリギリ見えたそうです)

ご飯も食べたし、さて下りましょうか

【御田の神湿原】
幻想的な風景ですが
木道が滑りやすいので注意

あれ何? どれ?

みんな大好き
モウセンゴケ(Drosera rotundifolia L.)

ハクサンシャクナゲ
(Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don)
の花と葉の特徴を確認

背萼片がピンッと立ち上がっていて
後ろに苞があるので、トキソウ
(Pogonia japonica)ですね
もう少し色の濃いサワラン(Eleorchis japonica)
もありました

ウラジロヨウラク
(Menziesia multiflora Maxim. Craven)

こちらはガクウラジロヨウラク
(Menziesia multiflora var. longicalyx)
萼が長いのです

コバイケイソウ(Veratrum stamineum Maxim.)
が満開
今年は当たり年かも

チングルマ(Sieversia pentapetala (L.) Greene)
の実(穂)と
咲き始めのキンコウカ
(Narthecium asiaticum Maxim.)

帰りのバスで虹が見えました


1日目の様子はこちら。