7月10日(土)に植物コース3年次を対象にした植物学実習(2日目)が蔵王山で行われました。
残念ながら霧と霧雨を行ったり来たりの天気でしたが、お釜(火口)の周辺と御田の神(おだのかみ)湿原をまわり、亜高山帯・高山帯の多様な植生を楽しみました。
【お釜(火口)周辺】
パッチ状に生育するハイマツ (Pinus pumila (Pall.) Regel)と その周りを取り囲むガンコウラン (Empetrum nigrum L. var. japonicum K. Koch) を観察 |
蔵王山と言えば高山植物の女王コマクサ (Dicentra peregrina (Rudolph) Makino) ちょうど見頃でした |
サクラっぽいけれど 花が咲いていないので迷う |
実を発見! タカネザクラ/ミネザクラ (Cerasus nipponica (Matsum.) Masam. et S. Suzuki var. nipponica) でした |
ネバリノギラン (Aletris foliata (Maxim.) Bureau et French) とノギランの違いは? |
花の部分がベタベタするのがネバリノギラン。 ねちょっ! |
マクロレンズで激写中の根本先生 |
撮っているのはイワオトギリ (Hypericum senanense Maxim. subsp. mutiloides (R.Keller) N.Robson) オトギリソウの不穏な名前は 葉にある黒い油点から。 近くに洋館はありません |
予習メモを確認しながら同定中 |
さてこの白い花はなんだ? |
オノエラン(Galearis fauriei (Finet) P.F.Hunt) 清楚な佇まいが美しい蘭です |
だんだん砂礫で植物が少なくなってきました |
吹きつける霧で左側のグラスだけ真っ白の 依田先生 |
糖分補給は大切 |
お昼休憩中、一瞬だけ霧が晴れたので お釜を目指して走る! (ギリギリ見えたそうです) |
ご飯も食べたし、さて下りましょうか |
【御田の神湿原】
幻想的な風景ですが 木道が滑りやすいので注意 |
あれ何? どれ? |
みんな大好き モウセンゴケ(Drosera rotundifolia L.) |
ハクサンシャクナゲ (Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don) の花と葉の特徴を確認 |
背萼片がピンッと立ち上がっていて 後ろに苞があるので、トキソウ (Pogonia japonica)ですね もう少し色の濃いサワラン(Eleorchis japonica) もありました |
ウラジロヨウラク (Menziesia multiflora Maxim. Craven) |
こちらはガクウラジロヨウラク (Menziesia multiflora var. longicalyx) 萼が長いのです |
コバイケイソウ(Veratrum stamineum Maxim.) が満開 今年は当たり年かも |
チングルマ(Sieversia pentapetala (L.) Greene) の実(穂)と 咲き始めのキンコウカ (Narthecium asiaticum Maxim.) |
帰りのバスで虹が見えました |