2022年9月28日水曜日

理工学部3学科で「ひらいてみよう!知の玉手箱」を開催します(石鳳祭同時開催)

 

10月8日()9日(に、本学の大学祭である「石鳳祭(せきほうさい)」が開催されます。 

今年はお笑いコンビ「流れ星☆」のライブがあるそうです!(ちゅうえい、たきうえ)

 

お笑いライブ、音楽ライブ、マグロの解体ショー(無料振る舞いあり)、ビンゴ大会、その他さまざまな模擬店・フリーマーケットが出展予定です。

 

石鳳祭実行委員会 公式Twitter はこちら 

 

大学HP に、スケジュールと模擬店一覧があります。「流れ星☆」は9日(日)の13:00からで、整理券配布になるとのこと(配布は11:00から、森口記念館前にて)。

 

 

 

石鳳祭に合わせて、理工学部3学科ではサイエンスフェスティバル「ひらいてみよう!知の玉手箱」を同時開催します!

  • 8日(土)は 11:30~15:30 
  • 9日(日)は 11:00~15:30

骨格標本からロボットアームまで、さまざまなサイエンスを体験することができる無料イベントです。生物科学科は2号館の2階でやっています。

 




  生物科学科の出展例  
※ 写真はイメージです


海洋生物の不思議を発見しよう!

深海魚やプランクトン、ベントスなど様々な海洋生物の水槽や写真、標本を展示し、海洋生物・環境コース教員の研究の一端と、普段は目にする機会の少ない海洋生物の不思議をご紹介します。

いろいろな標本を展示

ミズクラゲ

ガチャポンもあるよ!(無料) アニサキスグッズ入り?!



石巻の陸の自然

石巻市は仙台についで、宮城県で人口が2番目に多い都市です。一方、山や海の自然も大変豊かであり、生物科学科では石巻の自然を活かし、地域に根ざした研究を積極的に行っています。

動物・植物コースは、石巻の「陸の自然」について紹介します。石巻の皆さんには、地元の生物についてさらに深く、他の地域からいらっしゃった皆さんには、ぜひ石巻の自然を知っていただく機会になればと思います。

有志の学生で作った #骨格標本

顕微鏡で色々観察できます

微生物・生命分子コースのブースでは、
ヒゲカビや細胞性粘菌を見ることができます(9日)

野菜からDNAを取り出す実験を体験できます(8日)


自然科学コースのブースでは、2重らせん構造をした
DNAビーズストラップを作ることができます。
生物の教科書に出てくる「ファージ」も作成可能。
すべて無料です!

カエルやサカナの透明骨格標本も展示

生物科学科のブースは2号館の2階
巨大DNAバルーンが目印です
 

 

 

学内向けにポスターを展示してみました
プードルやキリンのバルーンは当日プレゼント!

 

「知の玉手箱」開催に至った経緯

過去に、本学を会場として「青少年のための科学の祭典」が開催されてきましたが、平成27年度に事業がなくなってしまいました。

「社会に対する報恩奉仕」を建学の精神とする本学では、地域貢献型のイベント継続が重要と考え、翌年の平成28年度から「知の玉手箱」を開催してきました。

 

台風やコロナによる中止が続き、久しぶりの開催となります。ご来場お待ちしております!

 

 

 【大学ホームページ関連記事】

 

【関連ブログ記事】 昨年度の大学祭について

 

 

2022年9月26日月曜日

【WEBオープンラボ】ヒゲカビって?(動画)


菌類発生生理学研究室

宮嵜 厚 教授

 

 

動画で研究紹介、第1弾!

対面での #オープンキャンパス への参加が難しかった方や、夏以降に本学に興味を持ってくださった方に向けて、WEBオープンラボを企画しました。

学科内の教員が動画を撮って編集したものです。研究内容はもちろん、個性あふれる我々教員の雰囲気もお伝えできればと思います。

 

今後、シリーズ化してアップしていく予定です。乞うご期待!








環境応答や有性生殖から菌類の発生を探る

~モデル糸状菌ヒゲカビの世界~

 (2023年度の大学案内パンフレットより抜粋、加筆、写真追加)

 

キノコ、カビ、酵母をまとめて菌類と呼びますが、これらを私たちの生活から見ると有益(食品や発酵品など)と有害(腐敗や病気など)の両面を持ちます。

一方、研究に目を向けるとまた違った世界が広がります。髪の毛ほどの太さ、10 cm を超える高さに伸長するヒゲカビは、光や重力に応答し、性を持ち有性生殖を行います。

人体温度では発生しない安全性もあり、菌類発生の環境応答や有性生殖を理解するためのモデルの一つとして注目し研究を続けています。



 主な担当科目 

  • 微生物学
  • 植物生理学 
  • 菌類学

 主な卒業研究のテーマ 

  • ヒゲカビの形態形成変異株を利用した無性・有性生殖の解析
  • ヒゲカビ胞子発芽における活性酸素種の動態
  • 接ぎ木により作出した雑種(ヘテロカリオン)の特性解析

 

  多 頂 点 に 尖 る 。

 

海洋生物に尖る。動物に尖る。植物に尖る。

微生物に尖る。数理に尖る。化学に尖る。・・・

自分の「尖り」を見つけよう 
 


 大学案内デジタルパンフレットはこちら


 

【関連ブログ記事】 #菌類発生生理学研究室



2022年9月22日木曜日

【新種記載】普通種なのに新種?「ヤッコカンザシ」

 

5月~8月の期間に #海洋ベントス学研究室 から3本の新種記載論文が発表され、3種の新種の多毛類(ゴカイの仲間)が記載されました。

どのような経緯で新種が発見されたのか、三者三様の新種発見パターンをシリーズでご紹介します。



普通種なのに新種?「ヤッコカンザシ」

ヤッコカンザシは日本で古くから知られているカンザシゴカイ科の多毛類で、潮間帯の岩などに石灰質の棲管を付着させて生息しています。

ヤッコカンザシには、「平均海面付近の潮間帯に群生する」という性質があり、本州中部以南の岩礁域ではしばしば 10~20 cm 四方を埋め尽くすほどの高密度で生息しています。

潮間帯の岩に密着して付着するヤッコカンザシの棲管(撮影:小林元樹研究員)


ヤッコカンザシはこれまで、Spirobranchus kraussii という世界に広く分布する種であると考えられていました。

しかし、世界各地で Spirobranchus kraussii と呼ばれていた種には、実はよく似ているいくつかの種が混じっていることが近年の研究で徐々に明らかになってきていました。


今回の研究では、日本のヤッコカンザシの形態とDNA情報をこれまで知られている種と詳細に比較することで、他のどの種とも特徴が一致しないこと(つまり、まだ学名が付けられていない未記載種であること)を示し、Spirobranchus akitsushima という学名を命名して新種として発表しました。

水中で花開くヤッコカンザシの鰓冠(撮影:小林元樹研究員)


このように、普通にみられてよく知られた生物であっても、他の生物種と混同されていたために名前が付けられていないままであり、実は新種だったというのは、新種発見のよくあるパターンの一つです。



【大学ホームページ関連記事】



#海洋ベントス学研究室 からピックアップ】


 

2022年9月20日火曜日

低利用魚活用の研究が「読売新聞」に掲載

正面から見るとアヒル口(ぐち)のこの魚は何の魚でしょう?

セーラー服を着たあのド○ル○に少し似ていませんか?



正体は、深海魚のカナガシラ。漁師の方の間では美味しいと評判ですが、大半が廃棄される低利用魚です。



鈴木准教授(地域水産利用学)は、石巻市と共同で、深海魚の中から新たな水産資源を探す研究を行っています。

その研究内容についての取材記事が、8月27日(土)の読売新聞に掲載されました。

記事は こちら で読むことができます(読売新聞オンライン)。


石巻は、世界三大漁場のひとつである金華山沖の近くであり、さまざまな魚介類が水揚げされます(参考:石巻食品輸出振興協議会のページ)。



#地域水産利用学研究室 からピックアップ 】

アカザラガイの養殖
 

 

2022年9月16日金曜日

卒業生2名が一緒に遊びに来てくれました

 

「遊びに来ましたー」と大学にやってきてくれたのは、卒業生の江田さんと相馬さん。

 

突然でびっくりしましたが、「○○○なつかしい!」「あのとき楽しかったねー」など、昔話に花を咲かせました。顔を出してくれるのは嬉しいですね。

ひとりは農業系のお仕事、ひとりは広報系のお仕事をしていて、頑張っている様子でした。



話のついでに、学生時代の雰囲気が分かる写真を何枚か頂きました(掲載許可済)。

ダンス愛好会創立時のメンバーでした(大学祭での様子)

石巻川開き祭りでは、大漁踊りに参加(学内での練習時)

実習での船上にて(3年次の海洋生物学実習)


学科主任からのメッセージ にある

「授業だけではなく、サークル活動や学外活動も含め、今だからこそ打ち込めるものを見つけ、ところんやって欲しいと思います。」

をしっかり実行していましたね。それぞれ芳賀研究室(細胞工学)と太田研究室(海洋浮遊生物学)に所属していて、研究にも打ち込んでいました。


「あ、私の貼ってある!」(ミズクラゲの研究で作成したポスターと一緒に)


元気そうで何よりでした。今後の活躍も期待しています!

また気が向いたときにでも遊びに来て下さい。



#卒業生 からピックアップ 】 


2022年9月13日火曜日

3年生の海洋生物学実習を行いました(新たに動画を公開!)


8月30日~9月1日の3日間で、海洋生物コース3年生の海洋生物学実習が行われました。

 

動画ができました。ぜひご覧下さい!(約2分)


動画まとめのページ(タブ) では、ブログ記事から動画をピックアップしてまとめています。合わせてご覧下さい。

 

 

  • 1日目  プランクトン調査と海洋観測(乗船調査)
  • 2日目  干潟ベントス調査
  • 3日目  動物プランクトンの計数と乗船調査のデータ解析

 

 1日目  プランクトン調査と海洋観測

1日目は、船に乗って追波湾(おっぱわん)で調査。

  ベントス研のTwitterでは、実習の様子を写真&動画で紹介!( 乗船中の動画


 

透明度板を用いて透明度を調べます。水中に下ろしながら、どのくらいの水深まで目視できるかによって透明度を推定することができます。


CTDという装置を用いて水温、塩分、クロロフィルa濃度などの海洋環境を観測します。

 

プランクトンネットを用いてプランクトンを採集します。

採集したプランクトンはボトルに移して固定します。


バンドーン型採水器を用いた採水調査。

バンドーン型採水器の仕組みを動画で紹介(ベントス研Twitter)
 

5m ごとの水深で海水を採取し、ボトルに移します。


エクマンバージ採泥器を用いた採泥調査も行いました。

エクマンバージ採泥器の仕組みを動画で紹介(ベントス研Twitter)

調査後は、魚類の食性調査のために釣りでサンプルを取得します。



午後は大学に戻って、釣った魚の鰓の形態と胃内容物調査を行いました。


胃の中からイカや魚が出てきました。




 2日目  干潟ベントス調査

2日目は、南三陸ネイチャーセンターにご協力いただき、志津川湾の折立干潟でベントス調査を行いました。


 

はじめに、南三陸ネイチャーセンターの阿部拓三博士に志津川湾についてのレクチャーを行っていただきました。

志津川湾は、「親潮」「黒潮」「津軽暖流」の3つの海流の混合による藻場の多様性や、希少な水鳥の越冬地になっていることから、2018年にラムサール条約湿地に登録されています。


標本庫や飼育設備などの施設も見学させていただきました。

 

 

その後、干潟に出てベントス(底生生物)の調査です。


なるべく多くのベントスを見つけて袋に入れていきます。

 

干潟沖側の潜堤までくまなく調べています。コンクリートにも様々な生物が付着しています。


狭い範囲に巻貝類やカサガイ類、二枚貝類、フジツボ類など、何種類も密集して生息しています。


小林研究員 もウェットスーツにマスク姿で参戦。水の中に入るにはちょっと寒かったようです。


午後は採集した生物の観察と種同定です。見つかった種類を調査票に記録していきます。さて、何種類見つかったのでしょうか?




 3日目  プランクトン計数とデータ解析

3日目の午前中は、採集した動物プランクトンの観察と計数を行いました。


午後は、プランクトンの計数データと海洋観測で得られた環境データを解析し、その関係性について検討しました。

 

学生のみなさんにとっては、フィールド調査から生物の採集・同定、データ解析まで一通りの流れを体験したのは初めてのことだったと思います。

 

さて、この3日間で、どんな発見があったでしょうか?





【関連ブログ記事】

 

実習の様子が「ニュース専修」に掲載されました

 

 

3年次の実習について

記事に登場する「海洋生物学実習」は今の2年生以上の科目で、新しいカリキュラムでは「海洋生物・環境科学実習」が対応します。

新しくなった生物科学科の3年次の実習では、次の4科目からひとつを選ぶことができます(選択の幅が広がりました)。

  • 海洋生物・環境科学実習
  • 動物学実習
  • 植物学実習
  • 生命科学実習

 

海洋生物・環境コースの学生が対象の

  • 潜水調査実習

では、実際に海に潜っての調査を行います(ただし人数制限あり)。