宮嵜厚教授(菌類発生生理学研究室)が執筆担当者として加わっている本を2冊紹介します。
驚きの菌ワールド 菌類の知られざる世界/日本菌学会編/東海大学出版部(2017)
「糞に生える巨大なカビ・ヒゲカビ」の項で、高さ10cmにも成長するヒゲカビの生活環(無性生殖と有性生殖)をカラー写真で紹介しています。
出版社からの引用:「かび、酵母、きのこ、菌類などのユニークな生態と地球生態系で菌類の果たしている役割をカラー写真及び図版で紹介する写真集である。きのこも化石になるなど、菌類に係わる78のミラクル世界を紹介する。」
日本菌類百選/日本菌学会[編著]/八坂書房(2020)
「フィコミセス・ニテンス」の項で、糞生菌としてのヒゲカビとその光応答(光屈性)を紹介しています。 ※フィコミセス(Phycomyces)はヒゲカビ属を意味します。
【宮嵜先生のコメント】
菌類とは、”カビ”と”キノコ”と”酵母”の総称で、細菌類に対する用語としては真菌類と呼ばれます。
カビは一般に嫌われものですが、コウジカビや種々のキノコ類、パン作りに欠かせないパン酵母など、良い菌類もたくさんいます。ヒゲカビの他、この2冊ではよく知られる、特色のある良い菌類・悪い菌類について知ることができます。
もっと菌類のことが知りたくなるようなら、菌類の事典/日本菌学会[編集]/朝倉書店(2013)などを手に取ってみてください(図書館にあります)。
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