先月、共創研究センターの研究成果報告会が行われました。
そこでの鈴木准教授(地域水産資源利用研究室)の報告内容が「週間水産新聞」に掲載されました。
(記事の一部、掲載許可確認済)
カナガシラ |
鈴木准教授は、金華山沖合の底引き網で漁獲される「カナガシラ」という魚種に注目。
大半が漁獲後に廃棄されている低利用魚種ですが、漁師の間では美味しいと評価されています。
刺身や寿司だねとして利用可能かどうかを明らかにするため、水揚げ後、5℃で保存しながら、鮮度、うま味、歯応え、身色の4点を分析しました。
「週間水産新聞」は、北海道・東北を中心とする水産業と全国の流通、関連業界の動向を報道している新聞です。 |
その結果、「水揚げ後に5℃で保存すれば、2日間程度は刺身として提供できる」ことを科学的に示しました。
刺身や寿司だねで提供できるくらいの鮮度を2日程度有し、うま味成分含有量や破断強度(歯応えに相当)も2日程度高いまま維持し、身色は5日間、顕著な変化がありませんでした。
漁業が量・金額ともに震災前の水準に戻らないなか、低利用魚の鮮魚としての価値を科学的に証明することで、漁業者の所得向上も図ろうとする研究となっています。
【おまけ】
ある地域では、カナガシラは金運の象徴とされています。
そこで金運アップのために、カナガシラのチャーム(お守り)を作ってみました。近いうちにあるところで配布する予定です。
カナガシラの胸鰭を使用したチャーム |
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