2022年6月30日木曜日

6月の記事まとめ

 

今月は、実習の記事を4件アップ!(★マーク)

見逃した記事があれば、ぜひご覧下さい(モバイル用のアーカイブ)。

 

 

#記事まとめ でタイトルの一覧を見ることができます。

 

海洋生物実習(万石浦チーム)
 

動物実習(観察班)

動物実習(測定班)


植物実習(花山)

 

2022年6月29日水曜日

新規のキッチンカーが出店【キャンパスライフ情報】

クレープ系を販売するキッチンカーが出店していました

 

 学科の学生に撮らせてもらいました(抹茶クレープ)

 

 初日だけあって、学生がたくさん

 

7月まで、毎週火曜に出店するとのことです



【キャンパスライフ情報】

  • 石鳳祭(せきほうさい) 今年度の大学祭は対面で実施予定! 10月8日(土)、9日(日)の開催です。学科としての出し物も企画中?!
  • 石巻川開き祭り 石巻の夏祭りは、規模を縮小して通常実施の予定。8月6日(土)、7日(日)の開催です。過去には「大漁踊り」に学生が参加したりしていました。

事務の窓口前に、過去の写真が展示

【学生生活】川開き祭りフォトギャラリー公開!!(大学HP)

 


【関連ブログ記事】

 


 

2022年6月28日火曜日

猪突猛進!

 4月から修士課程の1年生が作業を進めていた、イノシシ(Sus scrofa)の全身骨格の組み立てが完了しました!福島県で有害駆除された個体を引き取って標本化したものです。肉塊からの骨の取り出し作業を入れると、半年がかりの作業でした。

イノシシの駆除個体(実際には、ある程度まで処理された状態で引き取っています)。イノシシによる農作物被害はニホンジカ(Cervus nippon)に次ぐ規模。個体群の科学的管理が求められています。詳細は、3年生後期の『野生動物保護論』を受講してください。

このままだと大きくて鍋に入りませんので、ある程度の大きさに切り分けます。左の肉隗は俗にいうバラ肉。右はカタ肉です。

徐肉した骨を茹であげたところです。ラーメン屋さんのような、いい匂いがしました。

タンパク質分解酵素の入った溶液に数日漬けて、細かい肉片を分解します(クリーニング)。

「煮込み」と「クリーニング」を繰り返し、乾燥させた状態の骨です。順番に並べ、マーカーペンで番号を付けていきます。


こちらは肋骨。

背骨の連結が完了しました。椎間板の代わりに、ゴムの板をはめ込んで柔軟性を出しています。細い針金を2-3本通せば、背骨がしっかりとつながります。

前腕を結合したところです。上から肩甲骨・上腕骨・前腕骨(橈骨と尺骨2つでワンセット)です。上腕骨は、豚骨ラーメンのスープを取る『ゲンコツ』と呼ばれる骨です。

後肢骨のつながりを確認中。

本体に肋骨を取り付けます。このあとで胸骨を結合します。


本体に四肢を取り付け、全体的なプロポーションを調整します。もう一息。

頭骨を取り付けて、完成!!M1のみなさん(中川研:工藤君、奈良研:相原さん、高崎研:新井君、辻研:伊藤君)3か月間の作業、お疲れさまでした。

昨年度に製作した二ホンジカ(Cervus nippon)と比べ、ガッチリした体格です。今にも突きかかってきそうで、迫力があるでしょう?

・シカの蹄が2本なのに対してイノシシは4本

・イノシシには、鋭いキバ(犬歯)がある

・シカに比べ、イノシシの首は短く太い

など、同じ日本産の偶蹄類でも、両者には形態的な特徴に違いがあります。


今回のイノシシを含め、これまでに製作した骨格標本はすべて生物科学科の標本展示室で公開しています。オープンしてそろそろ一年。展示物が少しずつ増え、ちょっとした『動物園』のようになってきました。講義の合間に、ぜひ覗きに来てくださいね。


【COMING SOON !!】

さて、これはいったい、何の骨でしょう? この「謎の動物」をはじめ、新たな骨格標本を鋭意製作中。製作スタッフも大募集中です。興味のある人は、毎週木曜日にS4までお越しください。


2022年6月27日月曜日

アサリをとおして震災の影響を考える 1年次の海洋生物実習を実施(万石浦チーム)

 

1年次の「野外生物実習」の最後を飾るのは海洋生物実習です。

  • 渡波海岸チーム(潮間帯の生物分布調査)学生56名 + 太田、角田、佐々木、阿部(博)
  • 万石浦チーム(干潟の生物相の観察)学生22名 + 玉置、鈴木、渡辺、小林

に分かれての実施。6月18日の土曜日に行いました。

※ 渡波は「わたのは」、万石浦は「まんごくうら」と読みます。

 

生物科学科が新しくなって、実習の選択肢が増えました。これは学生にとってプラスですね!チームの分け方は希望調査によるものです。

 

 

今回は、万石浦チームの様子をレポートします。

 

 

万石浦は、かつては海だった湖で、大学からは20分程度で着きます。


玉置先生からの諸注意と

漁協の方に「よろしくお願いします!」

 

実習地の万石浦は、牡蠣や海苔の他にアサリの養殖が盛んです。

震災による地盤沈下の影響が大きく、一旦は養殖ができなくなりました。その後、人工の干潟を作って再生させました。2013年から4年かけて造成し、2017年にアサリ漁を復活させたそうです。

宮城・石巻市の万石浦でアサリ漁始まる 震災の被害から復活 (khb東日本放送)

 


この日は絶好の実習日和!

 
 

まずは船に乗って人工干潟に向かいます

 

船はアトラクションのようで、気持ち良かった!




 人工干潟での観察 


人工干潟に到着したら、班ごとに観察

 

今回の実習では、人工干潟と元々干潟だった場所(大浜)のアサリの出現状況を観察し、震災の影響について考察します。 

また、泥っぽいのか砂っぽいのかなど干潟の状態も記録することで、アサリの生育に適した環境についても考えます。

北、中央、南、それぞれのエリアでアサリの出現数を計測します


熊手で掘ってみると、たくさん出てきます


「こんなにたくさん!」




 小林元樹さん(写真右、共創研究センター特別研究員)も実習に同行

多毛類の系統・生態の研究者です

学生にゴカイについて詳しく説明をしていました

小林元樹さんのホームページはこちら 

 

ガザミもいました

 

 

 

 元干潟での観察 

 

人工干潟でアサリの観察をしてから、

今度は、船で順番に元々干潟だった場所へ移動


干潟はなくなり、ドロドロぬかるんでいます


「気を付けて!」


果たしてアサリはどのくらい減少しているでしょうか?


なかなか来る機会のない干潟について知るとともに、震災について考えさせられる一日でした。


お手伝いの学生(石川さん、渡邊さん)は、帰ってから胴長などをキレイに洗って乾燥。学生の協力があっての実習ですね。

 

皆さん、お疲れ様でした。




【関連ブログ記事】1年次の実習は植物、動物、海洋生物の計3回

 

【大学ホームページ関連記事】



2022年6月24日金曜日

野外生物実習&ゴカイ類の新種発見 ニュース専修に生物科学科の記事が2件掲載されました

 

 ニュース専修はこちら

(大学ホームページへ)

 

2名の学生の声と阿部博和准教授のコメントも載っています。ぜひ目をとおしてみて下さい(2022年度6月号 PDF)。

※ ニュース専修は毎月発行される学内広報誌です。発行部数は約7万部。

 

 

  生物科学科「野外生物実習」 自然の多様性学ぶ

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  理工・阿部准教授の研究グループ ゴカイ類の新種発見

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