2022年6月2日木曜日

1年次の野外生物実習 (植物実習) を実施しました

生物科学科の1年次には、野外に出て様々な自然を観察する「野外生物実習」があります。

「植物実習」と「動物実習」と「海洋生物実習」と3回行われ、5月21日(土)に「植物実習」が花山で実施されました。

1年生にとっては入学してから初めての野外実習です。

「植物実習」での目的は主に3つ。森の種類(植生)を見分けること、森の構成種を見分けること、森の地形を読むこと、です。

実習場所の花山は、急な斜面を移動しなくても中間温帯林と冷温帯林の両方を観察できる落葉広葉樹林です。ゆるゆると上っていく間にどんどん植生が変化していくため、様々な植物が観察できます。

タニウツギ (Weigela hortensis)

ツクバネウツギ (Abelia spathulata)

依田先生「根っこには地表面のすぐ下で
面で水分吸収する水平根と
下に伸びて土の深いところの
水を吸い上げる垂直根があってね」

ギンリョウソウ (Monotropastrum humile)
光合成のためのクロロフィルを持たない
真っ白な腐生植物です。
こう見えて下のヤマツツジやウラジロヨウラクと
同じツツジ科です。

花を剥くとこんな感じ。
雌しべの紺色と雄しべの黄色がきれいです。

ヤマツツジ (Rhododendron kaempferi)

ウラジロヨウラク (Menziesia multiflora)

ツキノワグマ (Ursus thibetanus
糞を見つけて
テンションが上がっている辻先生

ツクバネソウ (Paris tetraphylla)は
4枚の花被と4枚の葉

エンレイソウ (Trillium smallii)は
3枚の花被と3枚の葉

ブナ (Fagus crenata)(奥)と
イヌブナ (
Fagus japonica)(手前)の
両方を観察できるのも花山の魅力です。
根本先生「実の大きさが全然違うでしょ?」

ひときわ目立つ
ラショウモンカズラ (Meehania urticifolia)

いぇーい!

 

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