1年次の「野外生物実習」の最後を飾るのは海洋生物実習です。
- 渡波海岸チーム(潮間帯の生物分布調査)学生56名 + 太田、角田、佐々木、阿部(博)
- 万石浦チーム(干潟の生物相の観察)学生22名 + 玉置、鈴木、渡辺、小林
に分かれての実施。6月18日の土曜日に行いました。
※ 渡波は「わたのは」、万石浦は「まんごくうら」と読みます。
生物科学科が新しくなって、実習の選択肢が増えました。これは学生にとってプラスですね!チームの分け方は希望調査によるものです。
今回は、万石浦チームの様子をレポートします。
万石浦は、かつては海だった湖で、大学からは20分程度で着きます。
玉置先生からの諸注意と
漁協の方に「よろしくお願いします!」
実習地の万石浦は、牡蠣や海苔の他にアサリの養殖が盛んです。
震災による地盤沈下の影響が大きく、一旦は養殖ができなくなりました。その後、人工の干潟を作って再生させました。2013年から4年かけて造成し、2017年にアサリ漁を復活させたそうです。
宮城・石巻市の万石浦でアサリ漁始まる 震災の被害から復活 (khb東日本放送)
この日は絶好の実習日和!
まずは船に乗って人工干潟に向かいます
船はアトラクションのようで、気持ち良かった!
人工干潟での観察
人工干潟に到着したら、班ごとに観察
今回の実習では、人工干潟と元々干潟だった場所(大浜)のアサリの出現状況を観察し、震災の影響について考察します。
また、泥っぽいのか砂っぽいのかなど干潟の状態も記録することで、アサリの生育に適した環境についても考えます。
北、中央、南、それぞれのエリアでアサリの出現数を計測します
熊手で掘ってみると、たくさん出てきます
小林元樹さん(写真右、共創研究センター特別研究員)も実習に同行
多毛類の系統・生態の研究者です
学生にゴカイについて詳しく説明をしていました
ガザミもいました
元干潟での観察
人工干潟でアサリの観察をしてから、
今度は、船で順番に元々干潟だった場所へ移動
なかなか来る機会のない干潟について知るとともに、震災について考えさせられる一日でした。
お手伝いの学生(石川さん、渡邊さん)は、帰ってから胴長などをキレイに洗って乾燥。学生の協力があっての実習ですね。
皆さん、お疲れ様でした。
【関連ブログ記事】1年次の実習は植物、動物、海洋生物の計3回
- 1年次の野外生物実習 (植物実習) を実施しました 「森の種類を見分ける、森の構成種を見分ける、森の地形を読む」栗原市花山での植物実習の様子です。
【大学ホームページ関連記事】
- 【生物科学科】野外生物実習第3弾 海洋生物の観察 4名の学生のコメントも掲載