2023年8月10日木曜日

クマ出没注意!

 

学生会館2Fにある標本展示室に、新しい標本が加わりました。ご紹介します。


1. ツキノワグマ (Ursus thibetanus)

わが国ではヒグマに次ぐ大きさを持つ食肉類です(とはいえどちらかといえば果実を好む雑食性です)。

この標本は、福島県で有害駆除された幼獣を、本学OBの方にご寄贈いただいて作成したものです。標本室には、同じくご寄贈いただいたツキノワグマ成獣の頭骨も併せて展示しています。隣に展示されている草食獣と、顎や手足の骨の構造を比較してみてください。「手足と地面の接し方」の違いにもご注目。

この全身骨格は、高橋暁大君(生物科学科3年生)が一人で組み立てたもの。彼は1年生のころから骨格標本の制作に携わり、今ではすっかりベテランです。




2. アカネズミ (Apodemus speciosus)

わが国の代表的なノネズミです。大学演習林で捕獲された個体です。

現在この動物を研究中の、伊藤友仁君(修士課程2年)が調査の合間に製作したものです。体が小さいので、骨をバラバラにしてしまうと組み立てが大変です。伊藤君はピンセットで少しずつ徐肉しながら製作していました。




3. ニホンカモシカ (Capricornis crispus)

福島県で保護された後で死亡した個体を、同県の依頼で標本化した個体です。ニホンジカとともに、わが国を代表する大型草食獣ですが、両者の生活には大きな違いがあり、その違いは骨格の違いにも反映されているようです。シカとカモシカはいったい何が違うのか?詳細は3年後期の『野生動物保護論』を受講してください。

この標本は、委託先に返却するまでの期間限定の公開となりますので、お早めにご覧ください。

 



4. 縮小レプリカ標本

ウマやクジラ、ゾウといった大型獣の骨格は、体のつくりを勉強するうえでととても重要な教材ですが、さすがに本学では処理や保管が難しいので、ミニチュアの全身骨格を展示することにしました。ガラスケースに陳列されていますので、ぜひご覧ください。

海・空・地中…哺乳類はあらゆる空間に進出した動物で、その過程で体のかたちを大きく変化させました。しかし、ベースとなる構造は基本的にどの動物も同じなのです。ぜひ標本室に足を運んで、体のつくりの多様性、そして共通する部分は何なのか、調べてください。

 




(大学HPへ、2023年9月公開)

「標本展示室」をのぞいてみませんか?
キャンパス内の20ヶ所を360°見ることができます
(生物科学科関連では海洋ベントス学研究室も公開)
 




有志の学生が骨格標本を製作!

動物生態学研究室では、有志の学生が定期的に集まって全身骨格標本の制作を進めています。

4月からは新1年生を中心にシカの幼獣の全身骨格を作成中。ご期待ください。

 

 

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#骨格標本  #動物生態学研究室



 

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