2023年8月18日金曜日

「野外生物実習」第2弾 海洋生物実習を実施しました(渡波海岸チーム)

 

1年生の「野外生物実習」の第2弾となる海洋生物実習が、6月3日(土)に渡波海岸と万石浦の2手に分かれて行われました(学生は好きな方の実習を選択できます)。

 

まずは渡波海岸チームの様子を紹介します。


渡波海岸は万石浦と石巻湾を繋ぐ水路部に形成された磯場で、狭い範囲に多様な生物が生息する場所です。大学から20分程度の距離で、教科書のような潮間帯生物の帯状分布が観察できます。

 

1年生は10班に分かれ、岩礁域潮間帯における生物の鉛直分布調査(グループでの調査)と自由観察(個人調査)を行いました。


 

 

生物の鉛直分布調査(グループ調査)
岩礁域潮間帯における生物の鉛直分布調査では、コドラート(方形枠)を用いて、潮上帯、潮間帯上部、潮間帯中部、潮間帯下部の4ヶ所で、枠内の固着生物の被覆度を記録していきます。

 


潮上帯にはタマキビやアラレタマキビ、潮間帯にはマガキが広く分布し、潮間帯上部にはイワフジツボ、潮間帯中部にはムラサキインコガイ、潮間帯下部にはムラサキイガイといったように、鉛直的な位置により多く生息する生物が異なることを確かめました。

タマキビとアラレタマキビ

イワフジツボ

マガキがびっしり

ムラサキインコガイとシロスジフジツボ

イシダタミ


レポートでは、潮間帯の生物の鉛直分布をデータとしてまとめ、なぜこのように生物種により分布が異なるのか考察を行います。




自由観察(個人調査)
それぞれが思い思いに生物の観察や採集を行いました。



 

今年は干潮の時間が早く、実習中にどんどん潮が上がってきてしまい、あまり良い条件ではありませんでしたが、それでも、ヒトデ類、ホヤ類、ヤドカリ類、エビ類、カニ類をはじめとした多様な生物が見つかりました。 

イトマキヒトデ

マボヤ

ユビナガホンヤドカリとケアシホンヤドカリ

ヒザラガイ

マガキを剥がすと死んだフジツボの
殻の中にすっぽりと収まるように
チリハギカイ達が暮らしていました

ウミソウメン(アメフラシの卵塊)


自由観察の一環として
持参した道具で釣りをしている学生も

 

学生コメントを一部紹介 #学生の声

 

  生き物の生態などについて理解を深めることができた。

  海岸の生物を間近で見られることはなかなか無かったので、とてもいい経験になった。プライベートでもまた生物観察をしたいと思った。

  今まであまり関わることができなかった人とも実習を通して関わることができて嬉しかったです!

 

海岸には様々な生物が様々な形で生息していることを実感できたでしょうか。

植物系や動物系の野外生物実習で感じた陸上生態系の姿と対比させることで、海洋生態系の特徴がより浮き彫りになってくることでしょう。

この体験が今後の学びに役立っていくことを期待しています。 




 

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それぞれ、学生のコメントも掲載されています。

 

 

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