教職セミナーの活動報告です。
教員採用試験には物理・化学・生物・地学のすべての範囲から出題されることが一般的です。
しかし、高校では地学基礎は4人に1人しか学んでいません。地学にいたっては、履修率がたったの1%程度です。
地学は学んでみると、大地・海洋・大気とのつながりの面白さ、さらには物理・化学・生物ともつながりがあり、サイエンスの面白さを感じることができます。
「先カンブリアのエディアカラ動物群はクラゲがいて…」 「古生代のバージェス動物群は三葉虫で…」 |
理科の教員になるためには、バランス良く学ぶことが大切なはず。
そんな状況もあり、教職セミナーでは春休み中に毎年恒例となった「地学の勉強会」を実施しています。今年度は、毎週金曜1限2限の90分×2コマでやりました。
特に宮城では、地震の分野をマスターしておくことは必須です。
副読書として新書などを紹介 鎌田浩毅『やりなおし高校地学』ちくま新書 (センター試験の問題をとおして地学を解説) |
勉強会では、清水書院の『ひとりで学べる地学』を教科書として利用。地学基礎の教科書と『リードLightノート』などの演習書と合わせて勉強しました。
当日は、学生(と教員)が用意してきた問題を全員で解答します。その後、問題を用意した学生が解説を行うというスタイルで実施。人前で話す練習にもなります。
時間が余ったら、担当教員の渡辺が物理の問題を出題・解説したりしました。
「ペルム紀に大量絶滅が起こったので、正解は…」 1年生が先輩の前で堂々と解説 |
参加学生のコメント #学生の声
佐藤智毅さん(1年次、秋田県出身)
自分たちで問題を出し合って解説したりしているので、より深く理解できています。先輩方の話を聞いたりもできるため、とても有意義な時間を過ごしています。
教員採用試験対策には、早い段階からの参加がオススメです。教職セミナーでの勉強をとおして、現役で合格できるように頑張ります!
地学の勉強会は計6回実施 新学期の活動については、後日お知らせします |
物理・化学・生物・地学の勉強から、模擬授業・面接・集団討議の練習まで、幅広く行っています。1年生の参加もあり、頼もしい限りです。これまでの取り組みについては、#教員採用試験 をご覧下さい。
今年度は、本学の学長裁量経費の助成を受けて活動してきました。この場を借りて感謝いたします。
- 渡辺正芳、令和4年度教育改革支援助成、「チームiSU」で学生の主体的な学びを支援する:教職セミナーの運営
春休み中は実家に帰省している学生もいるので、 オンラインも併用して実施 |
人間教育学科の方では、現場経験のある先生方によって、特に法規や教育時事を中心にした対策講座が開かれています(正規の授業以外に時間割を作って、学年別に指導)。
人間学部との協力体制により、生物科学科の学生であっても2年次から参加できるようになりました。
生物科学科の学生に対しては、「教職教養系の科目は人間教育学科、理科などの専門科目は生物科学科」というサポート体制です。これからもチームiSUで学生を支援していきます!
勉強部屋には、実際の化石が置いてあります (国立科学博物館で購入したもの) |
教員採用試験の1次選考は7月に行われます |
去年の12月のことになりますが… 教職セミナーで模擬授業の練習を行いました |
各自がワークシートを用意したり、 1コマ分の授業を作って練習してみました |
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湯目先生による仮設実験授業 |
教職セミナーは、以下の中長期ビジョンの目標達成のための活動にもなっています。
「学習の質を向上させる環境を整備する」
- 目標14 学生1人ひとりの主体的な学びを支援する場を整備する
- 目標15 研究、学習を目的とした交流の活性化を図る