生物科学科では1年次の前期に、野外の生物や自然を観察する「野外生物実習」が3回あります。
5月27日(土)に最初の「野外生物実習」として"植物実習"が花山(御駒山)で行われました。1年生にとっては入学してからはじめての野外実習です。
「植物実習」の目的は、森の種類(植生)を見分けること、森の構成種を見分けること、森の地形を読むこと。
何を見て、何に気がついて、何を理解したかをレポートにまとめます。
花山は中間温帯林と冷温帯林の両方を観察できる落葉広葉樹林で、ゆるい坂を上るうちに周りに生えている植物がどんどん変わっていく楽しいフィールドです。
事前ガイダンスで宮城県の植生の特徴を学習し、実際にどのような植物が存在するかを観察しました。
今年は春が早かったせいか、例年とは少し違う花も観察することができました。
コケイラン (Oreorchis patens) |
ギンラン (Cephalanthera erecta) の群生がありました |
五感を使って観察します |
毎年大人気のギンリョウソウ (Monotropastrum humile) |
名前の通り幽玄な佇まいの腐生植物です |
「つる植物は周りの木に絡みついて上に行くことで 自分を支えるのに必要なコストをただ乗りしているんだ」 |
高い樹の上の方にふんわりと見える 白い花のかたまりはハクウンボク (Styrax obassia) |
美味しそうな実かと思いきや、これは虫瘤 |
割ると中にクリタマバチの幼虫がいました |
依田先生について道なき道へ(任意です) |
葉の付き方が特徴的なオオカメノキ (Viburnum furcatu) |
クマの爪痕らしきものを発見 かなり低い位置なので子グマかな 近くに怖い親グマがいるはず 気をつけましょう |
真っ赤なキノコはヒイロガサ (Hygrocybe punicea) |
お天気に恵まれたよい実習でした。
1年次「野外生物実習」 コースに関係なく全員が3回の実習に参加。生物科学を総合的に学びます。
- 5月27日(土) 植物系の実習 落葉広葉樹林での植物観察(栗原市花山)
- 6月 3日(土) 海洋系の実習 潮間帯の生物分布調査(渡波海岸)、干潟の生物相観察(万石浦) ※学生はどちらかの実習を選択
- 6月10日(土) 動物系の実習 原生動物の顕微鏡観察・水質検査(大学近くの北上川沿いにてサンプリング) ※自然科学コースは水質調査
【昨年度の様子】 #実験・実習