2023年1月25日水曜日

4年間の学びの集大成 「生物科学科 卒業研究発表会」が2月上旬に行われます

昨年度の様子(大学HPより)
 

各研究室で取り組んできた研究成果を発表する「2022年度 生物科学科 卒業研究発表会」が、コースごとに行われます(口頭発表と質疑応答)。  場所は5301教室です。

 

  • 2月6日(月) 海洋生物コース
  •   7日(火) 植物コース
  •   8日(水) 動物コース

※ 令和4年度からは4コース体制となっています(海洋生物・環境コース/動物・植物コース/微生物・生命分子コース/自然科学コース)

 


 

ポスター発表会も予定しています(対面で実施するかどうかは未定)

  • 2月18日(土) 卒業研究ポスター発表会 「展示会」として実施

卒業生や保護者の方も参加(過去の様子)

研究成果を1枚のポスターにまとめて
一般の方にも分かりやすく説明



 

学生は積極的に参加しましょう!

3年生は、来年の自分のために卒研発表がどんなものか知る機会に、また、どんな研究をしたいかを考える機会になると思います(出席は義務)。運営のお手伝いもあります。


 1、2年生にとっては、研究室選びの参考として、勉強へのモチベーションアップとして良い機会になると思います。

 先輩方の研究内容とプレゼン方法について、良いところを吸収していって下さい。

 

 

 


【関連ブログ記事】

昨年度の卒研タイトルや当日の様子を紹介しています

 

【大学ホームページ関連記事】

各コースで、学生へのインタビューが載っています

 


インタビューを一部引用(川内さんの場合)

  卒業研究のテーマ・研究内容は? 

テーマ:数理モデルで推測された有毒渦鞭毛藻 Alexandrium tamarense 現存量の急減要因

有毒渦鞭毛藻であるAlexandrium属は春から夏にかけて大量発生しますが、減少の原因は解明されておりません。シスト形成(休眠)に注目し、数理モデルを作成することで、荻浜湾におけるAlexandrium属の消長の要因を推定しました。

  卒業研究で苦労したことは?

数式を一から作ることの難しさを実感しました。何が正しいか間違っているかも分からない状況で試行錯誤することに不安を抱えながら、一方で楽しいと感じながら研究に挑みました。

  大学生活4年間で成長を実感していることは?

一つの学問分野が、他の分野に深く関わっていることに気付きました。今後も多角的な視点を持って物事を考えられるような社会人を目指したいと思います。


2023年1月23日月曜日

【石巻かほく】持続可能な漁業とは? 実習での海洋環境調査が取り上げられました

 

3年次の海洋生物学実習での取り組みが「石巻かほく」に掲載されました。

 

温暖化の影響により、南方系の魚が獲れるようになってきています。

漁業者の「次世代を見据えた、持続可能な漁業を考えたい」との依頼を受けて、生物科学科では追波湾の海洋環境調査を始めました。

学生にとっては調査方法の基礎を学びつつも、リアルな漁業の問題についても考えることができる絶好の機会です。

 

太田教授(海洋浮遊生物学研究室)によるコメントも載っています。ぜひご覧下さい。

 

石巻の金華山沖は世界三大漁場のひとつ



 

【関連ブログ記事】 #実験・実習 #メディア掲載



2023年1月19日木曜日

【ニュース専修】教員採用試験 理工、人間学部7人が合格

 

広報誌『ニュース専修』に、教員採用試験についての記事が掲載されました(生物科学科2名、人間教育学科5名が合格)。

記事では合格した今園君のコメントが掲載されています。なお、生物科学科では、過去3年間で5名の学生が現役合格を果たしています。

 

記事はこちら(2023年1月号)PDF 

 

 

 

 自然科学コースって? 

 

コースの特徴1

理科の教員への道をサポート

今年度からスタートした #自然科学コース は、中学・高校理科の教員免許が取得しやすいカリキュラム構成となっています。

教員志望の学生と教員が一緒になって、自主的なセミナーを開催。理科の勉強から模擬授業の練習まで、チームiSUで取り組んでいます。

 

コースの特徴2

サイエンスを幅広く、生物・化学・物理・数学を学ぶ

分野を問わず幅広くサイエンスを学びたい!化学や物理の研究をしてみたい!という想いを実現することができます。現在、3つの化学系の研究室と2つの数学・物理系の研究室を有しています(生物科学科 研究室一覧)。

1年次から化学・物理・数学などをしっかりと学び、2年次以降は海洋生物、動物、植物、微生物などについて、興味に応じた専門科目の履修が可能となっています。

 

 

 

#教員採用試験 からピックアップ】 

教職セミナーでのアイスブレイク


【大学ホームページ関連記事】 #学生の声

大学HPより

 【 note 関連リンク】



2023年1月12日木曜日

いつでも、どこでも「WEBオープンキャンパス」開催中!

  多 頂 点 に 尖 る 。

 

海洋生物に尖る。動物に尖る。植物に尖る。

微生物に尖る。数理に尖る。化学に尖る。・・・

自分の「尖り」を見つけよう


 

大学ホームページにて、WEBオープンキャンパス が公開されました。 生物科学科関連のものをピックアップしましたので、ぜひご覧下さい!

 

 

 生物科学科 学科説明会 

 

生物科学とは…

  • 生き物をよく観察し、その「ささやき」に耳をかたむけ、
  • 生き物たちが進化の中で育んできた「生きる知恵」を学び、
  • その仕組みを理解し、応用する学問分野

理学だけではなく、農学や工学の要素も含まれます。

 

こういった学問分野の話から始まり、教育プログラム、コースの説明、資格取得支援、研究教育活動など、盛りだくさんの内容となっています。

 

 

 

 石巻専修大学 まるわかり説明会 

 

理工・経営・人間の3学部7学科の説明から入試制度まで、大学全体のことについて説明しています。

 

 

 

 W E B オ ー プ ン ラ ボ 

学科の教員が日々どのような研究を行っているのか覗いてみましょう。夏の #オープンキャンパス で撮影したものをまとめたもので、先生方の個性・人柄も垣間見えると思います。

現在は4本の動画を公開中!今後もアップしていきます。

 

ブログ:【WEBオープンラボ】ヒゲカビって?


 ブログ:【WEBオープンラボ】ミズクラゲの生活史と生態

 

 ブログ:【WEBオープンラボ】ニホンジカの角と薬効


 

 

 

 

 先輩VOICE ピックアップ 

授業・研究・就職活動の話など、学生へのインタビュー記事が大学ホームページ(先輩VOICE)にアップされています。  

 

加藤さん(大学HPより)
 

 

 

 奨学金制度 ピックアップ   

 
  • 進学サポート奨学生
授業料の 40 %(理工学部は38.7万円)を年間免除(詳しくはこちら
 
  • 特待生選抜
授業料・施設費(理工学部は122.8万円)を年間免除
 
  • 在学生特別奨学生
人物に優れ勉学に意欲的に取り組み、前年度の学業成績が特に優秀なものに、20万円を給付
 

 

2022年12月27日火曜日

12月の記事まとめ 年間アクセスランキング TOP10 付き

 

学生による学会発表や論文掲載、共創研究センター特別研究員の紹介、教師塾への参加レポートなど、内容の濃い記事がアップされています。ぜひご覧下さい。

 

 

#記事まとめ でタイトルの一覧を見ることができます。

過去の記事は「記事まとめ」のタブ でもご覧いただけます(キーワードで探す・日付で探す)。 


 

 

 2022年 アクセスランキング TOP10 

ブログの閲覧、ありがとうございます。

  1. 新任教員の紹介 「多毛類に尖る」研究者
  2. 理工学部3学科で「ひらいてみよう!知の玉手箱」を開催します(石鳳祭同時開催) 
  3. 【動画あり】新入生交流会第2弾 馬っこ山にハイキングに行きました 
  4. 新入生交流会 お題の書かれたカードを話のきっかけに(フレッシュマンセミナーA)
  5. 教員21名、新入生78名による自己紹介 先輩のサポートを受けながら時間割を作成 
  6. アサリをとおして震災の影響を考える 1年次の海洋生物実習を実施(万石浦チーム)
  7. 「知の玉手箱」を4年ぶりに開催 石鳳祭とともに大盛況に終わりました 
  8. 原生動物を観察しよう 1年次の野外生物実習を実施しました(動物実習:観察班編)
  9. 3年生の海洋生物学実習を行いました(新たに動画を公開!) 
  10. 1年次の野外生物実習 (植物実習) を実施しました  

 

来年もよろしくお願いいたします。

 

裏山へハイキング(4月)

1年生は計3回の実習(5月~6月、海洋生物・動物・植物)

大学祭(10月)



1月3日(火)から出願受付スタート!

東北6県(会場:石巻、仙台、山形、郡山、青森、盛岡、秋田)のほか、東京や大宮にも試験会場を設けています。


2022年12月22日木曜日

特別研究員・小林元樹さんの紹介 潮間帯から深海まで、環形動物の進化の謎に迫る

 

共創研究センターの特別研究員の小林元樹と申します。

これまで、海底に生息する環形動物(ゴカイやミミズの仲間)の進化や分類、潮間帯のカニ類の遺伝的集団構造(地域ごとの集団の遺伝的な特性)といった「生物の多様性がどのように形成され、維持されているか」について研究してきました。 


現在は阿部博和准教授と共同で、環境研究総合推進費のプロジェクト「海産環形動物絶滅危惧種の特定のための網羅的DNAバーコーディング:希少種の探索,新種記載と分類の整理,および分布情報の集積の促進」を進めています。

平行して、科学研究費助成事業若手研究のプロジェクト「大規模な解析による深海性環形動物の生息水深と遺伝的多様性の関連の解明」にも取り組んでいます。

 

個人ホームページ

 

#海洋ベントス学研究室ベントス研のツイッターはこちら

#海洋生物・環境コース 



  研究を始めたきっかけ

東北大学農学部在学中に女川湾で底生生物調査をした際に、環形動物の仲間が大量に採集されました。

それまで環形動物をじっくりと見たことはありませんでしたが、卒業研究を進めるうちに、沿岸ですぐに採集できる環形動物でさえ同定(個体がどの種であるかを判断する作業)することが難しいことや、まだ名前がついていない種(未記載種といいます。新種は新しく名前がついた種のことです。つまり、名前がついていない種を見つけただけでは新種とは言わず、論文で発表して名前をつけて初めて新種となります)が非常に多いことを知りました。

そして、環形動物の多様性がどのように生まれたのかを明らかにしたいと思い研究を始めました。



  研究の簡単な内容

国内外の潮間帯から深海まで様々な環境から環形動物を集めてきて、形態観察や遺伝子情報を取得して、どのような特徴を持った種がどこにいるのか、どのように進化してきたかを明らかにします。

沿岸(利尻島)での採集の様子

スコップで海底の砂泥を掘り返し、ふるいにかけて残渣から生物を拾い出します。海水浴場など身近な環境にも環形動物が住んでいます。

 

利尻島の調査で見つかったボウシイソタマシキゴカイ Abarenicola claparedi oceanica の生体写真

“ゴカイ”というと足が多い種類が有名かと思いますが、発達した足を持たない仲間も多くいます。ゴカイの仲間を肉眼で見ると、苦手意識を感じる方も多いかもしれませんが、顕微鏡を通してじっくり見ると、形態の多様さや透き通る体の美しさが魅力的です!

 

ビームトロールと呼ばれる、深海の底生生物を採集するときに使う大きな網

深海の環形動物を集めるときは研究船に何日も乗船して調査を行います。これまで、東北沖を中心に、アラスカ沖やチリ沖の航海にも参加しています。先月参加した東北沖の超深海(6,500m以深)調査については近日中にブログで報告します。

 

これまで、日本語では、環形動物の最近の系統学的研究を紹介した論文や、利尻に住む環形動物に関する論文を出版していますので、よろしければ御覧ください(無料で読めます)。

 

 

 

  2022年に出版した論文の紹介

今年は主著論文が2報出版されました。

 

Travisiidae という科の1種についてミトコンドリア遺伝子のほぼ全長配列を決定し、その特徴と系統解析の結果を報告しました(Kobayashi et al. 2022a)。

元々は Travisiidae の系統的位置を決めるために実験を行ったのですが、驚くことにCOI遺伝子がグループIIイントロンと呼ばれる種類のイントロンを持つことが分かりました。通常、後生動物のミトコンドリア遺伝子はイントロンを持ちませんが、これまで少なくとも7種からグループIIイントロンが報告されていました。

 

今回、ミトゲノムを決定した1種を合わせて6種のミトコンドリア遺伝子からグループIIイントロンが見つかり、動物のミトゲノムにおけるループIIイントロンの報告例を大きく更新しました。さらに、その後イトゴカイ科のCOI遺伝子からもイントロンが見つかりました(Kobayashi et al. 2022b)。

 

環形動物では、ミトコンドリア遺伝子のイントロンは、これまで思われていたより頻繁に挿入・欠失されているのかもしれません。

ミトコンドリアにおけるイントロンの意義はよく分かっていませんが、環形動物はその役割や挿入・欠失の進化的な背景を検証する良い材料になると考えられます。

 

Travisia sanrikuensis の標本写真

Travisiidae の仲間はいわゆるゴカイのような発達した足を持たず、イモムシのような形をしています。写真で伝わらないのが残念ですが、Travisiidae は強烈な腐卵臭のような、化学物質のような、得も言われぬ悪臭を漂わせます。

 

Travisia sanrikuensis(赤の四角)と環形動物のCOI遺伝子の塩基配列(DNAを構成するA, T, G, Cの順番)を並べた図です。

この種のCOI遺伝子には他の種が持たない特殊な塩基配列(他の種ではハイフンになっている部分)を持つことが分かりました。この塩基配列の特徴を調べた結果、普通の動物は持っていないミトコンドリア遺伝子のグループIIイントロンと判断されました。

 

 

↓紹介した論文です(無料で読めます)。

 

 

環形動物や航海調査など、気になることがあればいつでも聞いて下さい!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


 


【関連ブログ記事】

実習では1年生に指導(野外生物実習)