2022年12月13日火曜日

日本分子生物学会(幕張メッセ)に参加し、発表してきました! 堀晴香さんによる学会参加レポート

 

生物科学科4年の堀晴香です。

奈良英利先生と大学院生の渡邊琳先輩と一緒に、11月30日から12月2日まで、千葉の幕張メッセで開催された 第45回 日本分子生物学会 に参加し、「短期間の過剰運動が代謝に与える影響」というタイトルで発表をしてきました。

発表を行った堀さん(左)と渡邊さん(右)

朝から10以上の会場でのワークショップ(一般口頭発表)、毎日800演題以上のポスター発表、さらに夜も9時近くまでワークショップがあり、大変活気のある学会でした。

私は動物コース※に所属しているので、動物のことを中心に発表を聞きましたが、微生物や植物の発表も多く、大変勉強になりました。(※令和3年度入学者までのコース。現在は、動物・植物コース。)


会場に行くときには “夢の国” のすぐ近くを電車で通り、会場が近くなったことを実感し、ワクワクドキドキしました。

初日は午後からのポスター発表を聞きましたが、会場の広さと熱気に最初は驚いたものの、先生の助言通り「積極的に話しかけたもの勝ち」を実行して、たくさん質問することができました。ワークショップは英語の演題もたくさんあり難しかったですが、「今、自分は世界のサイエンスの最先端を学んでいるのだな」と思いました。


2日目も朝からワークショップ、ランチョンセミナー、ポスター発表と参加し、多くのことを学びました。

いよいよ私と琳先輩の発表がある3日目の12月2日です。緊張しながら指定された場所にポスターを展示し、記念撮影をしてもらいました。

ポスターの横でやや緊張気味の私
(ポスターは、1号館3階の廊下に展示してあります)

 

そして、いよいよ午後、私の番が来ました。

開始早々じっと私のポスターを見ている方がいましたが、最初は話しかけられませんでした。そこに奈良先生がいらして、「何か質問はありませんか、でしょ?」と小さな声で言ってくれて完全に吹っ切れました。

その後は、1時間があっという間に過ぎるほど多くの方が発表を聞いてくれました。

発表中の様子(画像を一部加工)

 

学会というものは難しくて怖いところなのかと思っていましたが、お話をしてくれた先生方は皆親切で色々と教えて下さいました。

私は派遣型の研究職の会社に内定が決まっており、今回の経験を活かして、これからもサイエンスに関わっていきたいと思います。

 

発表前には港の見えるレストランで決起集会!? ひとり黄昏れているところです


最後になりますが、このような機会を与えてくださった奈良先生には感謝の気持ちでいっぱいです。遅い時間やお忙しい中でも時間を割いて下さいました。

時には厳しいときもありましたが、このような熱心なご指導のおかげで、研究に対するモチベーションを高く保ち続けられ、学会でポスター発表できるレベルまで成長することができました。

奈良先生をはじめとし、お世話になった先生方、研究室の皆さんには大変感謝しています。卒業まで残り数カ月となりましたが、引き続き研究を楽しみたいと思っています。

 

 

 

  大学院生:渡邊琳さんのコメント

今回、私は「筋再生過程における筋肉とマクロファージ間のIL-6作用機序」というタイトルで発表をしてきました。

初日に会場に着くまでは分子生物学会がどういうものか想像がつかずとても緊張し、会場の広さと人の多さに圧倒されましたが、ポスター発表を聞いて回るうちに私も自分の発表をたくさんの人に聞いてもらいたいという高揚感が芽生えてきました。

実際に発表をして、自分では気づけなかった点や参考になる助言をたくさん頂けて、これまでの研究に対して自信がつきました。

発表前の渡邊さん さすが大学院生、落ち着いていますね

また、 現在進路で悩んでいる人や研究職にほんの少しでも興味がある人は、今後機会があればぜひ足を運ぶことをお勧めします。各分野によってどのような研究が行われているのかを知ることができ、さらに自分の興味を引くテーマに出会えるかもしれません。4年生での卒業研究に具体的なイメージを持つきっかけになると思います。

 

最後になりますが、学会参加におきまして奈良先生のご指導のおかげで無事発表することができました。このような機会を与えてくださったこと、この場を借りて深く感謝申し上げます。



  指導教員:奈良英利准教授のコメント

4年生で全国レベルの学会で発表を行ったことは大変素晴らしいと思います。

参加に際し、事前のアドバイスは「自分で動いたもの、話しかけたものが勝ち」だけでしたが、しっかりと実行してくれました。他大学の先生から多くのことを学んだと思います。

堀さん自身の発表では、時間を過ぎても人が絶えないくらい盛況でした。それは、しっかり自分のデータを理解し、自分の言葉でわかりやすく発表してくれたからだと思います。

大学生活も残り短くなりましたが、この調子で頑張ってください。大学院生の渡邊さんも、期待通りの活躍で嬉しく思いました。




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