サメガレイは、琉球列島を除く日本各地に生息。主要な水揚げ地は北海道・東北で、主として底引き網で漁獲されます。
今回紹介する個体は、宮城県沖合底引き網漁業協同組合の漁船が金華山沖合で漁獲したものです。
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背面 |
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腹面 |
体表が粘液に覆われていることが多く、食べるときには、よく洗う必要があります。大型で鮮度の良いものは人気があります。
尾部を持ったときに右側に目があるのがカレイ類の特徴。ヒラメと違い、あまり口が大きくありません。
ちなみに、左側に目があるのはヒラメ類。ヌマガレイは例外的に左側に目があります。
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体表がザラザラしており、サメ肌そのもの ワサビがすりおろせるかもしれない? |
ヒラメ・カレイ類の食の売りはコリコリ感が楽しめる縁側部分。このサメガレイも同様に楽しめます。
サメガレイの特徴は縁側部分の脂質含有量が中心部よりも高いこと(縁側部分 7.3 g / 100 g、中心部 7.3 g / 100 g)。コリコリ感を保ちつつ、脂っぽさも楽しめます。
3月15日(土)「深海ナイト水族館」に出展! サメガレイの展示、深海魚ガチャ、透明骨格標本の展示 etc
仙台うみの杜水族館にて、深海生物について楽しく学べるナイトイベント「深海ナイト水族館」が開催されます。
今年も鈴木研究室(地域水産利用学)が出展! 水族館入り口すぐのブースで、実物のサメガレイを展示します。果たしてワサビがすりおろせるか、直接手で触ってみてください。学生6名も参加します(サメガレイは卒業研究の対象に)。
無料の深海魚ガチャも実施します! 当たりは深海魚の透明骨格標本。本物のアニサキス入りのペンも?
無料の深海魚ガチャも実施します! 当たりは深海魚の透明骨格標本。本物のアニサキス入りのペンも?
サメガレイの透明骨格標本も製作。どのようなものかお楽しみに。金華山沖合で獲れた深海魚の透明骨格標本も展示します。
「深海ナイト水族館」は、生物ライター平坂寛氏によるトークショーや深海生物クッキングの新作公開など、盛りだくさんのイベントです。ぜひお越しください!
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