2025年3月18日火曜日

理科の教員になる学生へのインタビュー2(北舘瑠香さん)「ものの考え方や科学の面白さを生徒に」

卒業研究発表会にて
 

今年度卒業で教員志望の学生は4名。それぞれが4月から教壇に立ちます。

  • 宮城県 中学理科(教諭)1名
  • 私立 古川学園中学校・高校1名
  • 私立 大崎中央高校1名
  • 仙台市 中学理科(講師)1名

 

今回は、植物発生遺伝学研究室の北舘瑠香さんに、生物科学科での4年間を振り返ってもらいました。

 

 

教員を目指したきっかけは?

高校のときに出会った農業の先生です。

自分の進路に真摯に向き合ってくれ、大学受験の勉強を基礎から丁寧に教えていただいたりしたことから、私も、生徒に対して一生懸命向き合える先生になりたいと思うようになりました。

石巻専修大学に入学し、生物学を中心に、化学や物理学も勉強をしてきました。所属研究室の中川先生からは、研究の基本や探究の過程などを教授していただき、科学の面白さに触れてきました。

私も生徒に「ものの考え方」や「科学の面白さ」を伝えられることができる理科の教員になりたいと強く思っています。



教員になるために、どのようなことに取り組んできましたか?

1年次から教職セミナーに参加して、勉強・経験を積んできました。※ 教職セミナーは、教員を目指す学生のための自主ゼミ

教員採用試験に向けた本格的な勉強は約1年前から開始し、過去問をたくさん解いたり、直前対策の勉強会に積極的に参加しました。

人間学部が開催する2次試験対策にも参加することで、教員に必要なスキルを学び、コミュニケーション能力なども養うことができました。

 

また、社会経験として、様々な理由で学校に行けない小学生から高校生までの子ども達の支援を行っているボランティア団体に参加し、子ども達との関わり方や子ども間の問題を対処する方法などを学びました。

 

【ブログ記事:教職セミナー】 

集団討議の練習


学生時代に力を入れたことは?

約1年半の研究室での活動をとおして、探究の過程を学びました。

まずは、課題の設定のために植物について学習し、疑問を持つポイントを絞り、研究したい内容の仮説を立てたり、その仮説を検証するためにはどのような実験区を設けるべきかなどを考え、「科学の考え方」を学んできました。

現在の中学・高校では、予測不可能な時代を生きる上で探究活動が重要視されています。4月から教員として働く学校でも探究活動に力を入れているため、卒業研究で学んだ「科学の考え方」を活かして、教員として生徒に様々な力をつけるサポートができればと思っています。

シロイヌナズナ
卒業研究のタイトルは「cop1=強光シグナルの検証」
 

サークル活動では、ダンス愛好会で2年間サークル代表を務めました。サークル代表としてInstagramの開設・投稿やサークル勧誘に力を入れて人員を増やしてきました。石鳳祭などで発表を行い、活動の幅を広げ次世代にバトンタッチすることができました。

このような経験から、1から何かを始める行動力やグループをまとめるリーダーシップを身に付けることができました。

ダンス愛好会のインスタより

【リンク】 ダンス愛好会の紹介(大学HP) 

 


どんな先生になりたいですか?

私自身、実は、中学・高校と勉強が得意でも好きでもありませんでした。どうしても難しい言葉や複雑なグラフなどが出てくると、勉強のやる気が無くなってしまっていました。

生徒の中には私のように苦手意識を持つ子もたくさんいると思います。そこで、勉強が好きな子はもちろん、勉強が苦手でも複雑化した内容を単純化することで、いくらでも問題が解けるような素質をもった子のサポートができるように、勉強のハードルを下げたいと思っています。

「面白い!」「もっと調べてみよう!」など、勉強に積極的になれるような授業づくりをして、生徒一人ひとりに寄り添いながら科学の面白さを伝えていきたいです。

卒業研究ポスター発表会にて

 


後輩へのメッセージをお願いします

教員採用試験の準備はもちろん、教員になるための勉強や経験は積極的に行うべきだと思います。

大学でしかできない経験、もっと細かく言えば大学1年生にしかできない経験、大学2年生にしかできない経験というように、そのとき、その場所でしかできないことが周りにたくさんあります。色々なことにアンテナを張り、行動に移すことで将来的に生徒との話のネタにもなりますし、何かに迷ったときに活かすことができるはずです。

勉強は油断せず抜かりなく、ときには息抜きで遊んで色々なことをたくさん経験することが大事だと、この大学4年間で感じました。


【ブログ記事】

「寺子屋」で教育経験を積みました
 

「算数トライアスロン」で小学生と交流


 

石巻専修大学の魅力を教えてください

農業高校出身で難易度の高い内容をあまり勉強してこなかった私にとって、石巻専修大学の授業は学生の理解度に合わせて授業を行ってくれるので、少しずつでも「分かった!」「できた!」などの成功体験が勉強意欲を掻き立たせてくれます。

また、先生方は学生に親身になって向き合ってくれるため、分からない問題があれば質問しやすく、授業のフィードバックもこまめに行ってくれるため、非常に勉強しやすい環境だったと思います。

実習や実験に関しても、面白く個性豊かな先生方ばかりなので、楽しみながら新たな発見をしたり、実験の原理を学んだりすることができました。

指導教員の中川先生

さらに、先生方は進路のことについても真摯に向き合ってくれ、教員採用試験対策や将来の相談などでお世話になりました。

ここまで学生一人ひとりに真摯に向き合ってくれる大学は他にないと思います。石巻専修大学で学ぶことができて幸せ者だと思いました。

 

卒業研究ポスター発表会にて



 

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