10月7日の開北小学校でのプレ開催を経て、11月9日、本学で算数トライアスロンの本番を迎えました。
「算数トライアスロン」は、普段の授業とは異なり、体を動かしながらパズルや迷路など様々な問題をトライアスロンのようにクリアしていくもの。
宮城県内では初開催で、大学が主体となっての開催は全国初。算数の楽しさを伝えるだけではなく、地域の教育力向上も目指しています。
事前打ち合わせの様子 ラーニングコモンズ(多目的スペース)にて 生物科学科・人間教育学科の学生と教員が集まって 役割分担や問題の勉強をしました |
当日は、石巻市内の小学4年生~6年生、約25名が参加(12の小学校からの参加)。飛び入りで3年生も参加してくれました(4年生向けの問題に挑戦)。
まずは、北舘さん(4年)がルール説明 「困ったら、お兄さんお姉さんに聞いてね」 「スピード勝負ではないから、走ったりしないでね」 |
まずは4種類の問題に挑戦 (ラインリンク、一筆書き、計算迷路、数並べ) |
「できたね!すごい!」 問題を受け取って、解けたら学生に丸付けをしてもらいます 正解なら花丸! スタンプカードにハンコを押します |
学年ごとに問題用紙の色を分けて工夫しました |
「ここおしい!」「こうやってみるとどうかな」 全部クリアしたら最終問題へ (最終問題は算数検定の問題) 早く終わった人用のボーナス問題も用紙しました |
困ったときは、ヒントコーナーへ 「どこまで考えた?」「一緒に考えてみよっか」 少しお待たせしてしまった児童もいました 次回以降に向けた課題のひとつです |
座った状態ではなく、体を動かしながらの挑戦 普段の授業よりも長い60分という時間でしたが、 全員が集中して解いていました |
「最後までできたの?すごい!」 鈴木さん(4年)に、最後に挨拶してもらいました |
参加児童ひとりひとりに 学生から「体験学習証」を手渡しました |
学生の皆さん、ありがとうございました 生物科学科からは4名が参加してくれました (4年 北舘、鈴木 / 2年 内海 / 1年 武藤) |
- 難しい問題をとくことが楽しかった。
- いつもの算数とちがっておもしろかった。
- 算数がいろいろ知れてうれしかったです。
- 友達と協力できて楽しかった。
- 質問にていねいに教えてもらえた。
- 子供達みんなが、投げ出したり、分からないと騒ぐことなく難しい問題に立ち向かっていて、頼もしかったです。
- 娘が一生懸命に問題を解いていて、感動しました。
- 普段すぐに飽きてしまうが、1時間しっかりと考えることができており、体験させてとても良かったです。
- 算数を苦手にしているので、少しでも好きになってもらえれば、きっかけになればと思い参加しました。本人なりに楽しんでいたので、参加して良かったです。
- 遊び感覚で学べるってイイですね。
余った問題は、欲しい人に持って帰ってもらいました 「またやりたいです!」と言ってくれた児童も |
たくさんの消しゴムのカスが努力の証 |
参加学生のコメント
武藤 栞奈 さん(1年・自然科学コース)
今回初めて教える側として立ってみたときに、子供たちは何が分からないのか、どのように説明したら理解しやすいか、子供たちの目線になって一緒に考えてみました。
子供たちが次から次へと来て、待たせてしまう子がいたり、スムーズな対応ができなかったところが反省すべき点だったと思います。
しかし、子供たちができなかった問題を解けるようになって戻ってきたり、近くで子供たちの成長を感じることができたのがとても嬉しかったなと感じます。
小学生に教えるといった機会はめったにないことなので、とても良い経験になったと思います。
次回も参加するつもりです。今回の経験を次に活かしていきたいと思いました。
石巻市教育委員会の方から 学生へ労いの言葉をいただきました |
「算数トライアスロン」は産学官で連携して実施しています。
- 主催:石巻専修大学 保育士・教員養成センター
- 共催:石巻市教育委員会
- 協力:公益財団法人 日本数学検定協会
当日は、今回の算数トライアスロン実施のきっかけとなった、岩手県陸前高田市の職員の方や日本数学検定協会の方にもお越しいただきました。
今後は、陸前高田市での開催も予定されています。防災教育を学ぶイベントも含めての企画になる予定です。
興味が出てきたという学生は、声掛けをするときにぜひ協力をお願いします。正規の授業だけからは得られないものがあるはずです。
【リンク】 本番の様子が「石巻かほく(11/15)」と「石巻日日新聞(11/18)」に取り上げられました
- 「ヒントもらって頑張った」 県内初の算数トライアスロン 石巻専修大で児童挑戦(河北新報オンライン)
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