2024年9月3日火曜日

教員採用試験の直前対策を行いました 2年生から大学院生、そして卒業生4名も参加

7月末から8月末にかけて、教員採用試験の2次選考に向けた「直前対策」を行いました。

教職セミナー(自主ゼミ)の一環として、個人面接と集団討議の練習を行いました。

 

 

  参加者は合計15名(学部生、大学院生、卒業生)

生物科学科の受験生は4年生4名と大学院生1名の計5名。

夏休み中にも関わらず、2年生1名、3年生4名の参加も。特に集団討議は色々な人がいた方が練習になるので、とても助かりました。

卒業生 同期の仲良し3人
 

また、卒業生にも声をかけたところ、4名に参加していただけました。

教諭2年目の今園さん(北角田中)と佐藤さん(矢本第一中)、そして講師の先生1名、実習助手の先生1名の4名です。後輩への協力、ありがとうございます!

卒業生を交えた練習会には、うわさを聞きつけた?人間教育学科の4年生1名(小学校を受験)も参加してくれました。

 

 

  7日間で合計22コマ分、約30時間の実施

経験するほど慣れてきますので、回数を重ねて面接・集団討議の練習を行いました。

(7月~)8月のスケジュール
紫色の部分が生物科学科での対策日程
 

生物科学科とは別に、人間学部での対策講座も開かれており、受験生は意欲的に参加していました。

 

岩手の中学では、面接のほかに「実技」があります(昨年度は、顕微鏡観察と電気分解の実験)。

1名受験生がおり、実技に関しては生物科学科の教員だけではなく、人間教育学科の新鶴田助教(理科教育研究室)に個別にお願いをして、実技の練習を行っていました。

 




集団討議 10分検討タイム → 30分討議 → 気が済むまで反省会

 

司会から振られて各自が答えるだけの
「意見発表会」になりがちです

どのようにすれば討議になるか
みんなで考えながら練習しました

 

昨年度、宮城県と仙台市で出された実際の課題を練習に使いました。


  • 生徒がSNSを利用することについて、どのようなメリットとデメリットがあると思いますか。みなさんで話し合ってください。(仙台市)
  • 児童生徒一人ひとりの良さを伸ばすために、学級担任としてどのようなことに取り組みますか。みなさんで話し合ってまとめてください。(宮城県)
  • 自然災害や事件・事故が多くみられる現状で、児童生徒を守るためにはどのような取組をしていくのがよいか、みなさんで話し合ってまとめてください。(宮城県)

自分の意見に固執せず、周りの人の意見を尊重
何事も「よろしいでしょうか」など確認しながら
 

  • 地域を愛する児童生徒を育てるには、どのような取組を行うとよいか、みなさんで話し合ってまとめてください。(宮城県)
  • 宮城県の魅力を発信するためのポスターを作成することになりました。ポスターに掲載するキャッチフレーズとしてどのようなものが適切か、みなさんで話し合ってまとめてください。(宮城県)

現役生は自分自身と生徒のことだけを考えがち?

常に、家庭のこと、同僚のこと、地域のこと
などを考えて、多面的な意見が出せるように検討

卒業生は的確な意見をどんどん出していて
とても参考になりました!
 

  • あなたが担任をしている生徒の保護者から「あなたの授業の進め方はおかしい。」と電話で言われました。あなたはどのように対応しますか。みなさんで話し合ってください。(仙台市)
  • 合唱コンクールに向けた練習が始まりましたが、なかなか練習に集中できずにいる生徒がいました。その後の対応について、みなさんで話し合ってください。(仙台市)
  • ある生徒から「性格的に合わないクラスメートと距離を置いて接していたら、いじめだと言われた。」と相談がありました。その後の対応について、みなさんで話し合ってください。(仙台市)
  • 担任をしている学級で、「子供がどうしても学校に行きたくない、苦しいと言っている。」と毎日登校していた生徒の母親から連絡がありました。あなたはどのように対応しますか。みなさんで話し合ってください。(仙台市)

宮城県と仙台市は選考が別で、
仙台市の方では場面指導の内容が集団討議に

集団討議がない岩手の受験生も
参加して考えることで面接対策

 

  • 学校で「チーム」として仕事をする中で、「チーム力」をどのように捉え、それを高めるために、どのような取り組みができるか、みなさんで話し合ってまとめてください。(宮城県)
  • 教育現場における「不易と流行」について、変わるもの、変えてはならないものはどのようなものか、みなさんで話し合ってまとめてください。(宮城県)
  • 日本の男女共同参画の推進は、他国と比して低水準に留まっているといわれています。男女共同参画社会の実現に向けて、現状の課題と今後の取組について、みなさんで話し合ってまとめてください。(宮城県)

メモの見過ぎは禁物

話している人を見る、返事をする、うなずく、
などの当たり前なことを意識して実施
 

練習の合間には
卒業生から教育現場の様子を聞いたり
試験の相談をする姿が見られました
 

 


面接 志望理由・1分自己PRなどの定番質問を対策

 

「直前対策」の前半では面接の練習を中心に行っていました(お盆明けから集団討議の練習を本格的にスタート)。

面接練習では、宮城・仙台で事前に課される「自己アピール票」の添削をしつつ、想定される質問をお互いに投げかけて練習を行いました。 

教育への情熱、学び続ける意欲があるか
教育公務員としてふさわしいか

 

定番の質問として、次のような質問をして練習しました。

  • 「志望理由・志望動機は?」 なぜ宮城?仙台?岩手?/なぜ中学?/なぜ理科?
  • 「1分で自己PRをお願いします」
  • 「卒業研究の内容を(分かりやすく)教えてください」
  • 「最近気になるニュースは?」 普段の出来事以外に教育系も
  • 「最近読んだ本は?」
  • 「座右の銘は?」

志望動機や卒研内容については、良く聞かれることもあり、繰り返し練習をしました。

各自治体の教育方針、たとえば「みやぎの志教育」なども確認しながら行いました。


2年生、3年生には今年の問題を配布
宮城・仙台では、定番の地震の問題が出題

卒業生が残してくれた、
貴重な2次の記録も配りました

・実際に提出した自己アピール票
・面接では何を聞かれて、どう答えたか
・集団討議はどのように進んだか
 Aさん「〇〇〇だと思います」
 Bさん「△△△△ですね」など具体的に
・反省点や後輩へのアドバイスも



参加した4年生のコメント 
~ 4年間を振り返って ~
教職セミナーには1年次から4年次の現在まで同級生と参加し、様々な対策を通して「教員になりたい」という同じ夢に向けて切磋琢磨してきました。
1次選考に向けた対策では、少し苦手意識のあった物理や今まで本格的に学習したことのなかった地学など、様々な分野の勉強を行いました。
その中で、同級生や先輩方と自分で持ち込んだ問題を分かりやすく教えたり、分からないところがあればお互いに教え合ったりすることで、一人で勉強するよりも効率的に学習を進めることができました。
教育実習前には、模擬授業の練習を行いました。先輩方の略案を見ながら実際に指導案を作成したり、模擬授業をした後にアドバイスや反省点を全員で出し合うなど、実践に向けた対策を行いました。
実践的な取り組みをすることで、授業をするにあたってどのような教材研究を行えばいいか、声の張り方・指示の出し方はどのようにすればよいのかなどを早い段階で学ぶことが出来ました。
理工学部では、昨年度(2023年度)の後期から
学生による学生のための学習支援「寺子屋」をスタート

教職学生が指導にあたっています

今回の2次選考に向けた対策で行われた「集団討議練習」では、実際の過去問を使用し本格的な練習を行ったり、卒業生の方のリアルな意見を聞くことで、集団討議本番の雰囲気をつかむ練習など1人では対策できないものばかりでとても勉強になりました。
生物科学科での生物全般に対する知識や、教職セミナー・人間学部での教職対策で学んだ教育や指導についての知識は、今後教職に就くにあたって大きな財産となると思います。今後も、得られた知識と経験を活かして、夢に向かって学び続けたいと思います。

 


 

 ガンバレ受験生!

 

 

 

教職セミナーを始めて5年目

毎年、卒業生を招いて「チームISU」で取り組んでいます。



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