宮城県および仙台市の教員採用試験の2次では「個人面接2回と集団討議1回」が行われます。それに向けて、教職セミナー参加者で何度も練習を重ねてきました(宮城・仙台の2次は9月上旬にすでに実施済)。
「教職セミナー」は有志の学生による自主ゼミ |
本番直前練習に卒業生が参加
本番直前の9月3日(日)に、中学校の理科教諭として働いている卒業生に協力してもらって練習を行いました。また、今回受験するという卒業生も練習に参加。
2次の練習はなかなか時間がかかるので、午前午後を使ってじっくり実施しました。
在学生だけではやりにくかった本番の人数での練習ができました。慣れ合いにならず、本番を想定した練習ができたのは自信につながったのではないでしょうか。
テーマが与えられて「5分検討・30分討議」という形式で練習し、その後全員で「あーだこーだ」と検討タイム(討議の流れやちょっとした言い回しなど)。この繰り返しが力になります。 |
卒業生・経験者は配慮が効いていて見事! とても参考になりました |
「ICT」や「小中高連携」といったテーマで練習しました |
昨年度の過去問の例
- 学校に一人1台のタブレット端末が導入されるなど、児童・生徒の学習環境が大きく変化しています。学校におけるICT活用の課題をあげ、より効果的な活用の仕方について、みなさんで話し合ってまとめてください。
- 児童・生徒の学びの連続性や不登校の未然防止の面などからも、小・中・高等学校の校種間連携は重要です。連携を進める上での課題をあげ、具体的にどのような連携を図ることができるかをみなさんで話し合ってまとめてください。
後日談「練習で使った紙が本番と全く同じで、緊張せずに臨めました」 |
協力してくれた卒業生(懐かしの研究室の前で) |
教員採用試験への合格実績
協力してくれた3名は「教職セミナー」を立ち上げた学年で、3名とも現役合格を果たしています(左から古川さん、渡邊さん、菅原さん)。
2名は宮城県の中学校理科教諭、1名は猶予制度を使い現在大学院2年です。3名とも卒業後2年連続で協力してくれています。本当にありがとうございます。
この3名の他にも、同じ学年では2年目で3名が合格しています(宮城県中学理科1名、仙台市中学理科1名、岩手県高校生物1名)。
受験生が受験記録を作成
9月の2次選考終了後の話になりますが、受験生が後輩のためにと、実際の記録を詳細にまとめてくれました。
個人面接の内容や集団討議の詳細な流れ、細かい雰囲気にいたるまでを書いてくれました。教職セミナー参加者に配って、有効活用していきます。
教員を目指している学生へ
将来受験を考えている在学生は、早めに各県の要項や過去問を見ておくと良いと思います。まずは、何を勉強すべきか把握することが大切です。
- 宮城県公立学校教員採用候補者選考(宮城県公式サイトへ)
- 仙台市立学校教員採用情報(仙台市公式サイトへ)
たとえば、宮城県と仙台市は同じ問題を使っているのですが、教養と専門の配点が異なります。宮城県は教養100・専門100で、仙台市は教養100・専門200。問題のレベルは教科書の例題、章末問題といったところですが(物化生地の4分野)、県によっては国立2次レベルの問題も出題されます。
どの県を受験するかや、中学か高校かによって全く対策が異なってきますので、早めの行動が吉です。「教職セミナー」に興味がある学生は、遠慮なく渡辺まで相談を。
余談:今回の記事で、2022年100本目となりました。
【 #教員採用試験 からピックアップ】
- 卒業生を筆頭著者とする論文が雑誌に受理 学部生の卒業研究でも学術的な成果に 菅原さんの卒業研究(コメントあり)
- センサーカメラを用いた動物生態研究 卒業生を筆頭著者とする論文が雑誌に掲載されました 古川さんの卒業研究(コメントあり)
- 中学・高校で先生をしている卒業生が協力!(教員採用試験の2次対策) 去年の様子
去年はハイブリッドで実施(今年はフル対面!) |