8/3(土)と8/4(日)に牡鹿半島ビジターセンターで夏休み自由研究企画『縁の下のちからもち,ふしぎな海のいきもの「ベントス」のヒミツを探ろう』を実施しました。
ベントスの夏休み自由研究企画は昨年に引き続き2度目の開催。今回は昨年の反省を踏まえて少しだけバージョンアップをして実施しました。
昨年の様子は↓
プログラムは3本立てで、阿部 博和准教授と、ベントス研の学生6名(大学院生の小林 真緒さん、小田 晴翔さん、大見川 遥さん、大山 雄太郎さんと4年生の遠藤 祐人さん、高橋 陽大さん)が講師を務めました。
はじめに阿部博和准教授から 「ベントス」についての説明 |
殻を外したホッキガイ |
昨年はアサリの解剖を行いましたが、小さくて観察が難しかったため、今年はホッキガイ(ウバガイ)に変更して実施しました。
殻をあけて中の軟体部を解剖しながら、入水管と出水管はどこにつながっているか、口とおしりはどこにあるか、前と後ろはどっちかなどを調べていきました。
アサリからホッキガイに変更したことでインパクトが上がり、観察もしやすくなりました。昨年のこのイベントのために開発したアサリ解剖パズルと見比べながら解剖を進めることで、体の構造がより理解しやすくなりました。
アサリ解剖パズルは復習用のお土産として お持ち帰りいただきました |
エビ・カニ・ヤドカリは甲殻類のなかで十脚類としてまとめられるグループで、胸部に脚を10本もつことが特徴です。
誰もが知っている海の甲殻類ですが、その形をじっくりと観察する機会はあまりないのではないでしょうか。
このプログラムでは、子供たちと一緒にエビ・カニ・ヤドカリの脚を数えてみたり、脚の形を比べて見たり、カニのおなか(腹部)を探して開いて中を覗いてみたりすることで、エビ・カニ・ヤドカリの体の似ているところ、違うところを探していきました。
そのあとに、十脚類の形が進化の過程でどのように変わってきたのか、その形は生活のしかたとどのように関係しているかを考えてもらいました。
海には二枚貝類や十脚類の他にもさまざまなベントスが生息していることをしってもらうために、昨年はベントス標本を使用したクイズを行いましたが、子どもたちには難しすぎたという課題が残りました。
そこで、今年は新作のベントス教材「ベントスクイズカード」を作成。4年生の相澤 和瑛さん、遠藤 祐人さん、高橋 陽大さんの3名がアイデアを出してくれて、難しいクイズでもゲーム形式で楽しんでもらえるような工夫を凝らしたプログラムを準備することができました。
相澤 和瑛さんが作成した説明用のワレカラロボ |
ワレカラロボを使用して クイズの答えの説明を行う遠藤 祐人さん |
ベントスクイズのあとにはおもしろいと思った生き物とその特徴の絵を描いてもらいました。人気のベントスTOP2はアメフラシとワレカラでした。
参加してくれた子供たちは2日目ともみな興味を持って熱心に取り組んでくれて、海の生き物の面白さを知ってもらう機会を作れたことをとても嬉しく思いました。
子供たちはふしぎな海の生き物たちに 興味津々の様子でした |
ご参加いただいた皆さま
どうもありがとうございました
【リンク】
- 牡鹿半島ビジターセンターのHP イベント報告の記事
ビジターセンターでは、卒業生の佐藤慶治さんが活躍しています。2025大学案内の卒業生インタビュー にも協力してくださいました。
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