2025年8月5日火曜日

3年次の植物学実習を行いました 蔵王山・二口渓谷での植物観察

 

注意 この記事は昨年度の実習のものです。

都合により公開できずにいました。皆さんに見ていただきたいので、しばらくの間、最新情報として公開します。


6月15日(土)、16日(日)に3年次の植物学実習が実施されました。

泊まりがけの実習に、動物・植物コースの学生だけでなく微生物・生命分子コースや自然科学コースの学生も参加して、お天気に恵まれた楽しい実習となりました。


1日目は蔵王山、2日目は二口渓谷で高山植物や植物の生態の観察を行いました。 






1日目・蔵王山


午前中はお釜(火口)の周辺で植物を観察

イワカガミ(Schizocodon soldanelloides)


お釜の前で記念撮影


満面の笑みで推しとの2?ショット



蔵王といえば高山植物の女王
コマクサ(Dicentra peregrina)

左が普通のハクサンチドリ(Dactylorhiza aristata)
右が白花のハクサンチドリ
変異体を見つけると中川先生のテンションが上がります

ミネズオウ(Loiseleuria procumbens)



稜線近くでお昼ご飯



まだサクラが咲いていました

山形側に少し降りると御田の神湿原があります


今年はワタスゲが満開でした

チングルマ(Sieversia pentapetala)

ヒナザクラ(Primula nipponica)
学名のとおり日本だけで見られる
サクラソウです

みんな大好きモウセンゴケ(Drosera rotundifolia)
実は種子植物でコケではありません


ワタスゲ(Eriophorum vaginatum)
別名スズメノケヤリと言います

池の奥の方にクロサンショウウオの卵らしきものを発見!


夜はバーベキュー
焚き火はテンションが上がりますね

明日も山歩きです
飲み過ぎないように気をつけて





2日目・二口渓谷



橋を渡り河原から渓畔林に入ります

樹皮に残る水の跡と
ツルアジサイを観察

フジの蔓は巻きつく相手を絞め殺すほど丈夫です
人がぶら下がってもびくともしません
(でも気をつけて)



林冠ギャップから光が降り注ぎます

「明るーい! まぶしいっ!!!」

「(樹の下) 暗ーい!!!」
林冠ギャップの影響を実感したようです






ウリノキ(Alangium platanifolium)は
渓畔林の特徴的な木の一つです

4枚の葉の上に4枚の緑の萼片の花が咲く
ツクバネソウ(Paris tetraphylla)

3枚の葉に3枚の萼片の花(もう果実ですが)の
エンレイソウ(Trillium smallii)
学名のTrilliumは「3のユリ」を意味します



やっとお昼ご飯!!!

様々な経路で滝を目指す面々

それを見送る人達


記念撮影を終えたら帰路に向かいます


ブナの木にクマの爪痕らしきものを発見
気をつけて帰りましょう

クリの花は雌雄同株です
白い穂状の雄花とイガ状の雌花(赤丸)



2日間、お天気に大変恵まれた良い実習でした。
 



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