2025年8月27日水曜日

日本数学検定協会との連携協力協定を締結しました 算数教育の分野では全国初

 

7月25日(金)、本学にて「石巻専修大学と公益財団法人日本数学検定協会との連携協力に関する協定締結式」が行われました。

阿部知顕学長、高田忍理事長

体を動かしながらパズルなどの問題を解く「算数トライアスロン」をとおして、地域の学力向上・教育力向上を目指していきます。

日本数学検定協会(学習数学研究所)および生物科学科・人間教育学科による共同研究もスタートしています。

  


高田理事長・阿部学長によるあいさつ

日本数学検定協会の高田理事長は、震災後の活動により算数トライアスロンが開発されたことを述べられ、ここ石巻とのつながりを感じました。

また、日本数学検定協会と本学とのつながりで点と点が線で結ばれ、昨年度の算数トライアスロンの実施で面になり、そして連携協定を通じて立体となるといった、算数の言葉を使った言い回しでの説明もありました。今後、さまざまな立体ができあがることを期待しています。

 

阿部学長からは「連携協力を通じて、算数・数学に興味・関心をもって、楽しく取り組む子どもたちを増やし、それによって地域の子どもたちの学力の底上げを進めていきたい」という言葉がありました。


あいさつの内容は日本数学検定協会のページに掲載されています。合わせてご覧ください。



協定書に署名


連携協力 4つの柱

  • 算数・数学力向上を目的とした共同研究の推進
  • 知的資源および人的資源を介した交流の推進
  • 企業、団体等との連携によるパートナーシップの構築
  • 共同研究や活動の成果を地域社会に還元するための情報発信 

 

イベントとしての算数トライアスロンの実施だけではなく、市内の研究協力校(稲井、渡波、向陽、湊)の日々の学習活動に取り入れることで、児童の関心・意欲を高めていくことを目指しています。分析結果は学校に還元して、授業改善の支援についても取り組みます。

また、教員を目指す学生がコーチャーとして学習支援を継続的に行っていくことで、学生の指導経験を豊かにすることも狙いです。

大学を会場として幅広い世代の方々を対象に、算数検定、数学検定を実施予定です。

情報発信面では、三陸河北新報社が発行する「石巻かほく」に、算数トライアスロンの問題を月1で掲載する方向で話が進んでいます。家族で算数に楽しむ機会を提供し、生涯学習の振興も目指します。


 

【協定締結式の出席者】 

公益財団法人 日本数学検定協会 

  • 高田 忍 様 理事長 兼 学習数学研究所所長
  • 上林 航 様 学習数学研究所 上席研究員 

石巻専修大学

  • 阿部 知顕 学長 
  • 人間教育学科 奥山 勉 特任教授(算数教育研究室)
  • 人間教育学科 横江 信一 特任教授(学級経営研究室)
  • 生物科学科  渡辺 正芳 准教授(#数理生物学研究室

 

各種メディアからの取材・質疑応答もありました

 

 【リンク】


 

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#地域×大学 #学生の声 #教員採用試験 #自然科学コース

   

 

 

 

算数トライアスロンの「これまで」と「これから」

石巻市教育委員会の協力も得ながら、これまでに4回実施してきました。大学が主体となっての実施は全国初です。

大学祭(石鳳祭、せきほうさい)に合わせて、10月にも実施予定です。

体を動かしながら問題にチャレンジ!
普段と違う問題、違う環境で算数に親しみを
 

  • 2025年7月1日(火) 石巻市稲井小学校で実施(2年生)
保護者参観日での実施
教員を目指している学生がサポート
(伊藤、菊地、葛西、千葉、鎌田、小林)
1年生も協力してくれました

 

  • 2025年7月4日(金) 石巻市立渡波小学校で実施(2年生)

人間教育学科と協力して実施
生物科学科:小林、鎌田、葛西、松井、木村
人間教育学科:小松、中澤、二瓶、壹岐
 
親子で一緒に勉強する機会に

保護者の方からは
「家庭でもゲーム感覚でやってみようと思います」
「一緒に考えるきっかけとなり良かったです」
といった声が聞かれました

 保護者の声

  • 算数トライアスロンは少し難しい問題もヒントをもらったり、お友達と相談しながら何度も挑戦する姿が見られて良かったです。普段だとあきらめてしまう問題でもゲーム感覚で楽しみながら取り組めているように感じました
  • 動きを取り入れることで少し難しいと思うようなこともイベント的に楽しむことができたようですごく良い取り組みでした。
  • みなさんの声がけや熱心に教えて下さる姿も素敵でしたし、何より息子が帰宅するとすぐに算数のドリルに取り組みましたので、学びたいという気持ちにさせていただき、ありがとうございました。
  • 親子で1日5分でも算数に触れ合う時間が取れたらいいなぁと思いました。学生さんたち、とっても良い先生になりそうですね♡ 娘が算数に苦手意識を持たないよう、私もサポートしていけたらなと思いました。
  • 夢中になって取り組んでいる姿が見られてとても嬉しく思いました。楽しく学ぶことが一番吸収されるんだと感じました。ぜひこれからも楽しく学べる方法を教えてほしいと思います。   
参加学生の声

  • 今回算数トライアスロンに参加させていただいて、子供の解けた時の笑顔や諦めずに問題を解く姿はとても嬉しいなと感じました。将来、先生を目指すうえでも、今回のように「算数って楽しい!」「できた!」と感じられる経験はとても大切だと実感しました。この体験を、今後の教育実習や学びにも活かしていきたいと思います。 
  • 諦めず自力で解こうとする姿、積極的に質問してくれる姿、友達に解き方を教える姿など、主体的で対話的な学習が定着している様子が見受けられた。勉強することを苦と感じず、楽しみながら解いているようで、とても嬉しかった。
「意外にも小銭の計算が苦手なようでした。
少し練習してみようと思いました(保護者)」

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 今後の予定

  • 2025年10月12日(日) 本学の大学祭である石鳳祭(せきほうさい)に合わせて、本学で実施予定 児童は「生物科学科サイエンスフェス」にも参加し、算数と科学に親しむ一日に
  • 岩手県の陸前高田市教育委員会と協力し、陸前高田市でも実施予定(時期未定:2025年3月29日に実施予定でしたが、大船渡市での山林火災により延期中)