今年度の後期より研究対象を超えて、生理学的研究を行っている3つの研究室で合同セミナーを始めました。
参加教員は宮嵜先生、中川先生、そして私、奈良の3名です。
ヒゲカビの研究でのこれまでの実績はもちろん、講義で「植物生理学」「菌類学」を担当されている宮嵜先生にはこの会の代表になって頂いております。
それぞれ菌類、植物、動物と研究対象は異なりますが、生物科学の基礎から応用をつなぐ領域を研究している同志でもあります。
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| 一歩踏み込んだ内容を熱心に聞いています |
1回目、2回目は奈良が担当し、今後、論文を読んでいくために必要となる哺乳類の免疫機構の基本を「免疫記憶」を中心に解説しました。
特に2回目は今年のノーベル生理学・医学賞の発表の3日後ということもあり、受賞した研究内容である「制御性T細胞」の働きなどについて(当然、奈良の説明できるレベルで、です)話をしました。
3回目の宮嵜先生は「菌類を知るところから始めよう!」というタイトルで、菌類に特有の細胞構造や生活環、人間生活との関わりなど広く解説してくれました。
4回目の中川先生は「モデル生物とは モデル植物シロイヌナズナの紹介」と言うタイトルで何故シロイヌナズナが植物のモデル生物として使われているのか、など熱く語ってくれました。
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| 最初は座って話をする中川先生 |
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| 終了直前には前に出て語る |
聴衆からの質問に対話形式でやり取りできるのも授業と違った良い点かと思います。時には半分くらい質疑応答のやり取りになることも。
加藤乃愛さん:3年、微生物資源学研究室(武藤清明助教)
普段の講義と比べ一歩踏み込んだ専門的な内容が多いですが、分からない前提で話を進めてくださるので難しい内容でも理解できます。
ノーベル生理学・医学賞の制御性T細胞とは何か、モデル植物についてなどを解説して頂きましたが、テレビの教育番組のようなので気軽に参加できます。
様々な分野に興味がある人には非常に楽しく、貴重な時間になるかと思います。今後、教員がこれまでに出した論文の内容紹介などもしていきます。
それぞれの分野で担当者が「なぜ?」と思い、それをどのように解決して行ったのか、私、奈良も探究学習を楽しんでいます。
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| 静かに耳を傾ける宮嵜先生 |
参加は自由です。
興味ある学生の皆さんは、時間があれば木曜日の3限に2212教室に足を運んでみて下さい。
【関連ブログ記事】
#動物機能組織学研究室 #植物発生遺伝学研究室 #菌類発生生理学研究室



