2025年10月20日月曜日

小学生向けのサイエンスイベントを実施 体を動かして算数を、目で見て手で触って科学を(大学祭の様子も紹介!)

 

10月12日(日)、本学にて、石巻市内の小学生向けに「わくわくチャレンジ」というイベントを開催しました。同日開催だった大学祭の様子もお伝えします。

イベント内容は「算数トライアスロン」と「サイエンスフェス・ツアー」の2本立てで、普段の授業とは異なる方法で、算数・科学のオモシロイ世界を体験してもらい、算数好き・科学好きを増やそう!というイベントです。

 

算数トライアスロン(パズル de バズる)
体を動かしながら、パズル的な面白い問題に挑戦

サイエンスフェス・ツアー
いろいろな生物の標本を観察したり、
顕微鏡をのぞいてみたり、科学の世界を体験

当日は、小学1年生~6年生18名と保護者22名の合計40名が参加してくださいました。また、小学校の先生を目指す人間教育学科の学生10名と、中学校・高校の先生を目指す生物科学科の学生6名がイベントをサポート。学生にとっては、教育実践経験を積む機会にもなりました。

11日(土)12日(日)には、本学の大学祭である石鳳祭(せきほうさい)が行われました。生物科学科では、有志の教員で「生物科学科サイエンスフェス」を実施。その他にも生物愛好会、骨格標本愛好会などによる生物系のブースが多く、サイエンスフェス・ツアーはそういったブースを回るツアーとなっています。

なお、「算数トライアスロン」は昨年度に続いての実施です。今回は石鳳祭と同日開催にすることで、サイエンスフェス・ツアーを追加した形です。昨年度同様、石巻市教育委員会、日本数学検定協会と協力して行われました。

 

 

【 目 次 】

  • 算数トライアスロン 写真13枚、動画1本
  • サイエンスフェス・ツアー 写真13枚、動画1本
  • 大学祭の様子 写真15枚、動画1本 

 

  


算数トライアスロン(パズル de バズる) 学生ホール、60分
 

9:00受付開始
「おはようございます!」
参加児童はスタンプカードを受け取ります
お気持ち程度ですが、風船でにぎやかに

会場となった学生ホールには動物生態学研究室、
骨格標本愛好会が作製した骨格標本が(ヒトは別)

骨格標本愛好会のメンバーが
開始時間まで来場者の方に説明してくれていました


人間教育学科3年の伊藤さんがルール説明
「早く解けたかを競うものではないよ!」
「困ったらお兄さんお姉さんに聞いてね」

「算数トライアスロン、スタート!」
4つのコーナーから好きな順番で問題を受け取ります

今回は、甘さしらべ、ピラミッド計算、
論理クイズ、一筆書きの4種類

机に座ってではなく、体を動かしながら問題を解きます

問題も計算中心ではなく、
視覚的にも工夫されたパズル的なものが多め
(問題提供:日本数学検定協会)

普段と違うところに楽しさを感じた児童も多かったようです



困ったらヒントコーナーへ!
教職を目指すお兄さん、お姉さんが丁寧に教えてくれます


みんなで一緒に解いたり
自分のペースで取り組みます

できたら丸付け!
正解したらスタンプカードにスタンプを押します
それがまた嬉しかったりしますね

集中力がすごい!

4つ解けたら最終問題に挑戦!

時間内に全部終わって、
次の学年の問題に挑戦していた児童も


「がんばりました!」の意味で
全員ひとりひとりに学生から体験学習証を渡しました
学生もがんばりました!


学生代表として、生物科学科4年の小林さんがあいさつ
「『算数できるじゃん!』と思ってもらえれば」


保護者の皆様からの声

  • 子どもたちが悩んだり、解けなくて悔しそうにしていたり、それが解けて喜んでいるのを間近で見られて、とても貴重な経験でした。ありがとうございました!
  • 子供の集中力がすごく、見ていて楽しかったです。このようなイベントが年に3、4回あってほしいです。
  • とても楽しんで算数をしてくれて嬉しかったです。自分が子供のころは算数がきらいだったので、子供には楽しんで今後の人生の楽しみを増やしてほしいです。ありがとうございました。 
  • 楽しく参加することができました。来年もあれば、ぜひ参加したいと思います。 
  • 子供たちが集中して解いている姿がかっこよかったです。楽しい企画でした。 

  

12月には本学で「算数検定」を実施予定です




 

 
サイエンスフェス・ツアー 2号館、60分

休憩を挟んで、算数の次は科学の世界へ。

児童5名を3班に分けて「生物科学科サイエンスフェス」のブースに誘導しました。海の生き物のエリア、微生物と自然科学のエリア、魚と昆虫のエリアを順々に回ります。 

「こっちだよー」
当日は雨模様でしたが、何とか持ちこたえてくれました
 

海の生き物のエリア
壁一面にはベントス写真展
(ベントスは海の底で暮らす生き物の総称)

クラゲの赤ちゃんたちが
動く様子を顕微鏡で観察

かわいいウーパールーパーも

人気だった無料のガチャガチャ!
買うと高い透明骨格標本や
アニサキスストラップ(本物)が入っていました

 

 

20分程度で次のエリアへ

微生物と自然科学のエリア
ゾウリムシやヒゲカビの顕微鏡観察を行いました
 
ヒゲカビ
実は、保有株数は本学が世界一

ミニサイエンスショー!

雲はどうやってできる?
(ペットボトルに圧力をかけて抜くと…?)

不思議なマンゲキョウ
(偏光板にセロハンテープを貼って動かすと…?)

インターネットのしくみ?
(光ファイバーに光を当てると…?)
 

生物愛好会のブースでは
石巻に生息する生き物の標本・写真を展示
さかなクン(学生)が説明してくれました

前日準備でのひとコマ
大学構内に生息する昆虫の写真と撮影場所マップ

骨格標本愛好会のブースでは
学生が制作した標本を展示

3Dプリンタの標本を販売していました
左が3Dプリンタで作ったもので、右が本物

 


 

サイエンスフェス・ツアー後は流れ解散。 大学祭の他のブースや出店など、自由に楽しんでいただきました。 

 

「わくわくチャレンジ」に参加していただいた皆さま、石巻市教育委員会、日本数学検定協会の皆さま、そして学生の皆さん、ありがとうございました。

また次のイベントをお楽しみに! 

 

担当教員

  • 人間教育学科 奥山 勉 特任教授(算数教育研究室)
  • 人間教育学科 横江 信一 特任教授(学級経営研究室)
  • 生物科学科  渡辺 正芳 准教授(#数理生物学研究室





大学祭の様子 学生が活躍!卒業生の姿も 

大学祭では生物系のブースが多く、盛り上がっていました:生物科学科サイエンスフェス(海洋生物・動物)、生物科学科サイエンスフェス(微生物・自然科学)、生物愛好会、骨格標本愛好会、海洋ベントス学研究室、菌類懇話会。

サイエンスフェスでは、今年は教員8名(太田尚志、鈴木英勝、阿部博和、久米学、奈良英利 / 宮嵜厚、栁明、渡辺正芳)が2日間とも参加しました。

 

毎年人気なのが、
DNAストラップ作成・ファージストラップ作成
人が絶えることはありませんでした
 

ストラップ作成では
1年生5名、2年生2名、3年生5名が手伝ってくれました
事前準備も手伝ってくれて大助かりでした
 
そのうち1名は、eスポーツ大会に参加して
何と優勝していました!(コーラ1箱が景品!)


海洋ベントス学研究室は独自に出展
室内にフィールドを再現して
「めざせ!ベントスマスター」をやっていました
(ベントスを見つけてビンゴするとシールがもらえる)

フィールドはすべてお手製で、ベントスの生態の特徴を再現
プレゼントのシールも自作

学生が作った標本を販売していました
ベントス研ですが、昆虫が好きということで昆虫の標本も


多くの卒業生も来てくれていました
中学校の先生をしている卒業生(左)と
辻先生はふたりそろって標本を購入していました
卒業生は授業で生徒に見せるようです

 

菌類懇話会・宮嵜研
石巻の様々なキノコを紹介するブースも

 

奈良研が今年も団子屋さんをしていました!
 

普段は見せない姿を披露している学生も
 

育友会による餅つきに学生も参加

お笑いライブは大盛況!(写真なし)
今年は「真空ジェシカ」と「ゆめちゃん」


知っている人は知っている
「イシノマキマン」が遊びに来てくれていました
 

大学祭のお隣で
「こがねはマルシェ・おさんぽ in 石鳳祭」が開催
石巻発の気球体験ができるはずだったのですが…風で中断

ストラップ作成を手伝ってくれた学生が
抽選会でファミコンを当てていました
今年もスイッチがメイン景品でした!

 

今年は最後に花火が!


皆さま、お疲れ様でした。

 

学生は、石巻という地域で学び、地域から学んでいます。将来的には、地域と大学を結ぶ架け橋のような存在になってもらえればと思います。

学生、教職員一同、今後も色々な形で地域貢献ができればと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

それでは、来年度の石鳳祭でまたお会いしましょう! 

 

 

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様々な形の地域貢献・社会還元 



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    これまで通りフィールドを活かした授業・研究を展開しつつも、学びの領域を広げて、生物・自然の科学的探究を通して社会に貢献していきます。