7月のクモリハレの土曜日に、潜水調査実習の一環としてプール実習を行いました。
場所は石巻市にある(有)フクダ海洋企画さんの潜水用プールです。インストラクターの福田介人先生らの指導を受けながら、SCUBA潜水の練習をしてきました。
ウェットスーツ、マスク、シュノーケル、フィンを借りた後、早速、プールに入り、マスクを付けてみました。
水が入り込まないよう、マスクのスカート部分に前髪がハイリコマナイようにして装着するのがコツです。
続けて、フィンワークの練習。
膝を曲げずに水を蹴ることがコツです。上手にできたかな。
いよいよウェイトベルトを装着して、SCUBA器材を背負い始めます。緊張している様子です。
緊張しながら、バックロールエントリーに挑戦!
無事にエントリーができて、とても気持ちが良さそうです
まずは浅い場所で潜水をしながら、水中でのバランスのとり方を学びました。
始めはバランスをとるのに苦労していた学生たちも、やがては笑顔がひろがり、ピースサインが出るようになりました。
海に潜ると水圧により鼓膜が押されて、痛みがともないます。
これを防ぐ動作として「耳抜き」というスキルがあります(動画では、水中で少し機械音がします)。
ここでは梯子をつたって深所に潜りながら、耳抜きの練習をしました。上手にできたかな。
予定していた2時間強の練習時間があっという間に過ぎ去りました。
次回はいよいよ海でのSCUBA実習です。きっと素晴らしい海に出会えることと思います。
受講した学生の声(抜粋)
- プール実習を通して学んだことは、水の中は楽しいけどとても危険ということです。マスクに水が入る、口の中に水が入る、視界が悪いなど、少しのことでパニックになるということが実感できました。
また、思ったよりも距離感がつかめず、手や足が届かなかったときに焦ってしまい、落ち着くことが大切だと学びました。授業でも教えてもらいましたが、やはりレギュレーターを離さないことが一番大切だと思いました。加えて、陸での準備が大切で、機材の準備や手入れ、確認など海に入る前にしっかりと確認しておくことが事故やパニックになることを防いでくれるということを改めて学びました。 - 水深4mのプールに潜った際には、耳抜きはスムーズに出来たが、その後に鼻呼吸になってしまい怖かった。水平方向に移動している時や真下を見ている時には気にならなかったが、垂直方向に移動している時はマスクがズレてくるように感じ、マスクから手を離せなかった。
あまり周りをみる余裕がなかったので、次はもう少し余裕が持てるようにしたい。怖いなと感じることもあったが、楽しかった。 - プール実習を通じて、スキューバ潜水の基本的要素を学ぶことができたと思う。初めて4mという深さを潜るという経験をして、怖さと楽しさが両立する場所だったように感じた。
海の中を潜ることにおいて、楽しいだけになっても無謀なことに走って危ないし、怖いだけでもパニックを起こして危ないので、怖いと楽しいのバランスが大事だと分かった。また、水中でのカメラ撮影が意外と難しく、水中での撮影技術というものも次回の実習で同時に学んでいきたい。
- 講義で聴いた水中での空間認識能力の低下について、今回はプールではあったが視界が少しだけ悪く、見えづらいことがあったので、実際に海に潜った際にはどうなるのか気になった。そして、水の中で見た景色と陸で見た景色が違って見え、空間認識能力が低下しているのが分かったので、海に潜った際には自分で何か目印を見つけて、そこを確認しながら移動しようと思う。
水中カメラの使い方については、一緒に実習を受けた学生をうまく撮影することができた。プールではあったが、体を水中で固定しながら撮影することは難しかった。座学の時間に聴いた、魚を撮影するのは魚が動き回って撮影しづらいということと、潮の流れがあることで体を水中で固定しづらいことから、海中での撮影は難しそうと感じた。次回の海洋実習では、きれいに撮影することに挑戦したい。
プール実習を受けたことで、潜水機器のある程度の使い方、水中での動きを確認できたので、次回の海洋実習で実践し、自分にとって良い経験にしていきたいと思う。
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