2023年9月19日火曜日

自然科学コースの1年生に、前期の時間割を聞いてみた(カリキュラム3つのポイント)

 

1年生はどんな時間割・スケジュールで勉強をしているのでしょうか。 今回は、自然科学コースの学生に前期の時間割を聞いてみました(一例です)。

1コマは90分授業で、1限開始時間は仙台などから来る学生を考慮して「9:40」と少し遅めなのが本学の特徴です。


 

高校生の方からしたら「あれ?なんかスカスカ…」と思われるかもしれません。大学の「単位」には予習・復習時間が含まれています(授業以外の勉強が必要!)。

勉強時間を確保するためにも、1年間でこれ以上取ってはいけないという単位数が決まっています。空きコマを有効活用することが大学生の腕の見せ所なのです。

 

自然に囲まれたキャンパス
 

 基礎生物学  などの青い色が塗ってある科目は必修科目です(卒業までに必ず合格しなければいけない科目 ※60点以上が合格)。

1年生のうちは、サイエンスの基礎を学びながら、教養を深めていきます。2年次以降に、生物系の専門科目が増えてくる形になります。実験も2年次からスタートします。コースによって取るべき科目が異なりますが、自由に選択はできます。

 

今回時間割を聞いたのは、教職を取っている自然科学コースの学生です。

上の時間割内には表記していませんが、木曜の4限5限には #教員採用試験 に向けた自主ゼミ「教職セミナー」が入っています(隔週程度で実施)。後期になると、教職系の科目があります(教育原理、教育心理学)。

「教職セミナー」の様子

 

 

特に1年次のカリキュラムについて、次の3つのポイントを説明します。

  • サイエンスの基礎をしっかりと学ぶ
  • 専門科目だけではなく、教養を深める
  • 1年次からの実習で、実践的に生物科学を学ぶ



サイエンスの基礎をしっかりと学ぶ

 

中学・高校の内容を確認しながら「大学での学び」を知る

基礎生物学基礎化学基礎物理学、および基礎数学では、必ずしも高校での履修(理解)を前提とせず、中学・高校の内容を確認しながら、サイエンスの基礎事項をしっかりと学んでいきます。

生物科学基礎演習は習熟度によって履修者を決定します。少人数にクラスを分けて徹底的にバイオサイエンスの基礎教育を行っています。情報活用法ではパソコンスキルの基礎を学びます。 

 


根本から考えることをとおして「考える力」を養う

生物科学科は普通科出身の学生だけではなく、工業高校、農業高校、商業高校、さらに通信制などバックグラウンドが多様です。

高校では暗記に頼りがちかもしれませんが(暗記も必要)、大学では、習った内容を学び直しつつイチから理解していきます。それにより、大きな成長を遂げる学生が多くいます。 

たとえば、基礎数学の授業。

「計算はできるから大丈夫」では、いつかつまずく可能性があります。算数なら、分数で割るとはどういう意味でしょうか?中学数学なら、移項するときなぜ符号を変えるのでしょうか?

計算はできても、実はちゃんと説明できないことは多いはずです。

 

これは極端な例ですが、簡単に見えることでも根本から考え、イチから学び直すことをとおして、「サイエンスを学ぶ姿勢」を身に付けていきます。

前期の フレッシュマンセミナーA では、
教員21名からの研究紹介が行われました
研究室一覧はこちら
 

 

 

専門科目だけではなく、教養を深める

 

将来、論文を読むためにも最低限の英語力は必要

英語A英語コミュニケーションA日本語技法Aなど、茶色の文字は語学系の科目です。英語以外にも、中国語、フランス語が履修可能です。

語学を学ぶことをとおして、他国の文化を知ったり、自国のことを考えるきっかけになるかもしれません。

短期留学に行くことができる科目や、学内の留学生と交流しながら異文化を学ぶ科目も用意されています(国際体験研修、海外語学研修、異文化体験研修)。

 

教養を幅広く 興味に応じた履修が可能

生物科学科と言えども、生物だけ理系の科目だけを学べば良い訳ではありません。

変化する時代に対応するため、まさに心を豊かにするためにも「教養」が必要かと思います。たとえば、次のような科目を自由に選択できます(前期・後期)。上の時間割の中で挙がっている健康科学と身体運動は体育系の科目です。

日本の歴史、世界の歴史、異文化世界の人類学、哲学、心理学、社会学の世界、法と社会、法と人権、地域と政策、生命と地球、環境と科学、健康科学と身体運動

 

本学特有のいしのまき学では、石巻の歴史・産業・文化・自然・震災などを学び、地域との関わり方について学びます。

震災時の話になりますが、本学は津波の影響は受けず、避難所・ボランティアセンター・自衛隊の宿営地など、震災拠点として活躍したことは新入生に知ってもらいたい事実のひとつです。 


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1年次からの実習で、実践的に生物科学を学ぶ

野外生物実習では、コースに関係なく全員が3回の実習に参加(海洋系・動物系・植物系)。生物科学を総合的に学びます。

  • 5月27日(土) 植物系の実習  落葉広葉樹林での植物観察(栗原市花山)
  • 6月 3日(土) 海洋系の実習  潮間帯の生物分布調査(渡波海岸)or 干潟の生物相観察(万石浦) ※学生はどちらかの実習を選択
  • 6月10日(土) 動物系の実習  原生動物の顕微鏡観察 or 水質検査(大学近くの北上川沿いにてサンプリング) ※自然科学コースは水質検査

 

 

 




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