12月10日に生物科学実習IIB(2年次)を実施しました。担当は奈良准教授で、動物の組織標本を作成する実習です。
すでに固定、包埋、薄切をしてある標本に、ヘマトキシリン・エオジン染色をした後に、観察をして何の組織なのか当てるという実習です。
標本は2種類用意してあり、回腸(小腸の大腸に近い部分)とリンパ節です。いずれもリンパ球が多い組織。
プレパラートにAまたはBと書かれており、どちらが回腸なのかリンパ節なのか2年生は知りません。
さあ、一番難しい封入作業です。頑張れ!
新規購入した Nikon E200 の登場!
黒い木の箱もオシャレでカッコいい!
使うのはお手伝い兼、勉強に来た奈良研究室所属の3年生です。これまでの学生実験用の顕微鏡より解像度も高く、観察のしやすさに驚いていました。
これは回腸の写真です。
回腸にはリンパ濾胞(紫色が濃い所)と呼ばれるリンパ球の集まりがあります。腸を介して体内に侵入する毒物、感染性物質、抗原性物質を効率よく排除する仕組みです。
履修学生も既にできあがっているプレパラートを観察したことはあっても、自分で染色、作成したことは初めてで、皆真剣でした。
同じ班のヒトと自分のは、こういう構造が観られるからどっちだなど、あちこちで議論がされていました。大変有意義な時間となりました。
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