6/15(土)に、野外生物実習(1年次)の第三弾となる、動物系の実習が行われました。
午前中に大学付近の用水路で水生生物を採集し、午後に顕微鏡での観察を行いました。自然科学コースの学生については、水質の検査方法を学びました。
実習開始前に、大学でガイダンスを行い、段取りを確認します。
実習に先立ち、学生には野外活動時の安全対策マニュアルに目を通してもらいました。野外活動には危険がつきものです。大学の近くだといえど、油断は禁物です。
大学を出発し、旧北上川沿いを歩きます。
入学して2ヶ月が過ぎ、 仲良しグループもたくさん見られました |
実習当日は、道沿いにヤマグワの果実がたくさんなっており、下に目を向けるとテンやタヌキの糞が落ちていました。
この時期、大学周辺の野生動物はヤマグワやサクラ類の果実を好んで採食するので、糞の表面に種子が顔を出しています。
歩いて20分で目的地に到着。
思い思いの場所で、スポイトを手に水をサンプリングします。
採水が終わって大学に戻る途中、恒例の集合写真を撮影しました。
昼食後、顕微鏡での観察です。
実体顕微鏡を使うのが初めての学生もおり、SAの学生や助手の平田さんの指示に従って操作します。※ SA=Student Assistant
何が見えたでしょうか?
一方、自然科学コースの学生は、パックテストという簡易水質検査キットを使用して、水中の有機物や窒素化合物、リン化合物の含有量を測定しました。
薬品の色の変化を基に、見た目では分からない各成分の含有量を数値として確認することで、水の状態を調べました。
また、採取場所の異なる水の成分を比較し、各成分の由来や違いが生じる原因などについて考察しました。
水質検査は、手順、時間を正確に行う必要があるので、学生の皆さんは説明書とタイマーを見ながら真面目に取り組んでいました。
大学に入るまで、科学実験をしたことがないという学生も多く、楽しそうに作業を行っていました。
透明で、一見キレイに見える水の方が成分の含有量が多い場合もあるようで、水質は見た目だけでは判断できないということを実感していました。
近くの学生と検査結果を比べてその違いや原因を話し合っている姿も見かけました。
1年生の野外実習は、今回が最後です。来年度以降に、より専門的な実験・実習が始まります。お楽しみに!
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