生物科学科では、教員採用試験に向けた自主ゼミ(教職セミナー)を年間をとおして行っています。
今回は、主に1年生向けに行っている「物理の基礎講座」の様子を紹介します。1年生だけではなく、復習したい2年生3年生など、誰でも参加可能な入門講座です。
※ 前期の様子の紹介です。後期も継続して実施中です。
今年は、学生会館2階の「自習室・休憩室」を利用 将来のラーニングコモンズ?? ここは、普段学生が自由に出入りできる場所ですが、 より学生が集まって、互いに学び合えるような、 そして地域との交流もできるような場所を目指しています |
自己紹介 & アイスブレイク
一緒に教員を目指す仲間の存在はとても大切。
初回(6月6日)は「自己紹介」と簡単な「アイスブレイク」を行いました。
2年生も参加してくれました |
ランダムに班を分けてのトーク |
トークテーマカードを使ってわきあいあいと |
今年の1年生の参加者は14名!
1年生全体が91名なので、少なくとも約15%が教職志望ということになります。最初から参加せずに受験する学生や、途中から進路変更する学生もいるので、もちろん暫定的な数字です。
コース別では自然科学が11名で、ついで微生物・生命分子が2名、動物・植物が1名でした。
アイスブレイクが終わってから、 セミナーをしやすい環境に少し模様替え |
物理のキホンのキから学ぶ
担当教員の渡辺が基本事項を解説して、その後演習 内容は、自由落下から放物運動まで、力学の基本のみです |
今年度は、3日間の集中講義という形で実施しました。木曜の4限5限を使って「3日間 × 90分2コマ」で、合計9時間の講義&演習となりました。
お互いに教え合うと理解が深まります |
前に出て解いてもらったりもしました |
参加者は(生物科学科の学生は)普通科出身の学生だけではなく、商業系や農業系出身の学生もいます。普通科であっても、高校時代に物理を軽くしかやっていなかったり、全くのノータッチという学生も。
そういった状況を考慮して、ゆっくりと進めました。 やはり、土台を固めることが大事ですね。
高校の教科書が参考書 |
実際の過去問を使って演習 |
実施内容・日程
- 6月13日 4限5限 力から加速度、そして加速度・速度・距離の関係、自由落下
- 6月27日 4限5限 力学的エネルギー保存則、投げ上げ、水平投射
- 7月 4日 4限5限 放物運動(斜方投射)、理解度確認テスト
公式暗記ではなく、式の意味の理解を |
前期後期ともに物理の授業はありますが、 どうしても大学的な授業になります (微分やベクトルを使っての高校物理の理解) 教職セミナーでは、純粋に 教員採用試験に合った内容に取り組んでいます |
最終回には「確認テスト」をしてみました (採点・コメントして返却) |
参加者の感想
「確認テスト」で教職セミナーの感想を書いてもらいました。一部紹介します。
- 物理の公式を暗記で覚えてしまったものが多かったので、グラフと関連付けて理解することができて良かった。
- 今まで普通に使っていた公式の意味を理解することができたので、自分でv-tグラフをかいて式を立てることで、計算がスムーズにできるようになりました。
- 何から勉強すればよいか分からなかったが、教職セミナーに来たことで、基本から過去問まで分かりやすく学べるため来て良かったと思っている。
- 授業では解けていたのに、いざテストとなると全く思い出せなくなってしまったので、復習をしっかりしたいです。
高校で物理をやっていない分、皆よりスタートが遅れていると感じたので、追いつけるように頑張ります。 - 高校2年3年のときは全く物理に触れていなかったので、ほぼ0からのスタートでした。物理の考え方、土台は何となく理解はできるようになりましたが、いざ問題を解くとなるとなかなか手が動かず難しいと改めて実感しました。
高校の教科書などを見返して、まずは基礎問題を解けるようにして次の教職セミナーに備えていきたいと思います。
- 物理が分かるようになってきたので嬉しかったです。
- 去年やったことをもう一度やることで良い復習になった(2年生からのコメント)。
- 物理の知識は全くなかったけれど、教職セミナーに参加して基礎が少し分かって良かったです。授業の基礎物理学の内容もセミナーを受けてから分かったような気がします。夏休みを使って基礎を全部理解したいと思います。
【関連ブログ記事】
昨年度の様子↓
後期の教職セミナーは、毎週「月曜5限」
前期にやった内容の確認からスタート。場所はラーニングコモンズ(仮) 。後期からの途中参加も歓迎します。