10月17日(火)に、第90回のライフサイエンスセミナーを開催しました。
今回は、京都大学の久米学氏(フィールド科学教育センター・海洋生態系部門、特定助教)をお招きしました。
講演タイトルは「堰は魚類の河川内移動を妨げるのか?:ニホンウナギを例にして」です。
海洋生物コースの3年生は授業の一環として参加 積極的な1年生も参加していました |
日本人にとってなじみ深いウナギ。稚魚であるシラスウナギは不漁が続いています。
そんなウナギの生態について、研究成果を交えて丁寧に話してくださいました。講演では、調査のため電気ショッカーでウナギを採集する様子や、ウナギが堰(せき)のぼる様子を捉えた動画も紹介。
堰の高さや堰の数がウナギの河川内移動にどのような影響を与えるのか? 大型個体、小型個体でどのような違いがあるのか? 多くの学生・教員が興味を持って耳を傾けていました。
講演後には、積極的に質問する学生の姿が |
最新の研究成果を、直接研究者から聞く機会は学生にとって貴重な経験となったはずです。
#学生の声 を紹介します。
- ニホンウナギと堰の関係性などについて、とても興味を持ちました。
- 久米先生の研究内容や行動力などにとても魅力を感じました。ニホンウナギの生活史などについても個人的に調べていたので、とても面白い内容でした。
- 川でスズキを釣るのが好きで、両側回遊魚のスズキはなぜ海と川を行き来するのか疑問に思っています。もし機会があれば両側回遊魚について研究してみたいです。
【関連リンク】
久米学氏、個人のホームページ
ウナギ調査の様子
フィールドでの奮闘が、とても分かりやすく紹介されています(田中三次郎商店のページ)
「言われたことをただやるのではなく、多少間違えてもいいから、自分で考え、意見を持つようになってほしい。」「フィールドにはさまざまな学びの要素があって、身近な自然の中で何かを発見する力も、コミュニケーションの力も磨かれるんです。」(本文より引用)