7月1日(土), 2日(日)に植物コース3年次の植物学実習が実施されました。
1日目は二口渓谷、2日目は蔵王山で植物の生態や高山植物の観察を行いました。
事前授業で高山植物相の特徴や渓畔林の重要性、そして安全対策をしっかり学んでからの実習です。
1日目・二口渓谷
二口渓谷は急傾斜の渓流沿いにある渓畔林です。樹木の種類が多く、渓流の水質の調整や水棲昆虫の多様性にも影響するため、種多様性の保全にも重要な区域です。
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雨上がりの森の中 樹皮に残る雨の跡と地衣類を観察 |
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見上げるとぽっかりと空いた林冠 |
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大木がバキッと折れて出来た (林冠)ギャップでした 高校の教科書に載ってた!と テンションが上がる学生たち |
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近くには若くてまだ小さな木がいっぱい こうやって森林は更新されていきます |
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オニグルミ (Juglans mandshurica var. sachalinensis) |
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割るとこんな感じ まだまだ食べられませんね |
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こちらはサワグルミ (Pterocarya rhoifolia) 長い果穂が特徴です 同じクルミでも全然違います |
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ベニチャワンタケ科 シロキツネノサカズキ属のキノコ ちっちゃい!!!
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イチヤクソウ(Pyrola japonica)発見 |
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ツヤツヤの葉と白い5弁の花が 愛らしいですが 菌根植物のため栽培は難しく なかなかのレア植物です
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シダ類の同定は 葉の裏の胞子がポイントのひとつ |
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クモキリソウ(Liparis kumokiri)
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マタタビ(Actinidia polygam)は 花が咲く時期になると 一部の葉が白くなり 遠くからでもよく目立ちます |
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マタタビの雄花 雄しべだけなので実は成りません |
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お昼ご飯を食べて記念撮影 |
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タマガワホトトギス(Tricyrtis latifolia) 涼しくて湿気の多い沢沿いの林を好む 渓畔林の二口渓谷らしい花です |
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キツリフネ (Impatiens noli-tangere) |
どちらも紫色の花の方がメジャーですが黄色の花は夏らしくて目を引きます。例年は見ることができなかった花なので今年の学生はラッキーでした。 |
宮嵜先生が橋の上で川を見ていると思ったら |
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あんなところにサルノコシカケが! |
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夜はバーベキュー 外とロッジの中とでまったりと
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先生たちとゆっくり話せるのは 泊まりがけの実習ならではですね |
2日目・蔵王山お釜(火口)の周辺と御田の神湿原で植物の観察を行いました。
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ミヤマヤナギ 綿毛の中には種子があり風散布します |
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中川先生が研究材料にしている ミヤマオダマキ (Aquilegia flabellata var. pumila) 左のスマートフォンはスケールマーカー |
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にやにやと何を楽しそうに 撮っているのかと思ったら |
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宮嵜先生のサービスショットでした |
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蔵王山といえばコマクサ (Dicentra peregrina) |
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奥に見える建物が出発した駐車場です いっぱい歩いたような近いような |
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雄大な景色を見ながら昼ごはん お弁当は朝にみんなで作りました |
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紫色のハクサンチドリ(Dactylorhiza aristata)と ピンク色のイワカガミ (Schizocodon soldanelloides) |
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白く清楚なオノエラン(Galearis fauriei) |
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御田の神湿原】 |
湿原を守るため木道の上を歩きます |
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ウラジロヨウラク(Menziesia multiflora) |
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ガクウラジロヨウラクの蕾 (Menziesia multiflora var. longicalyx) ウラジロヨウラクの萼が長い変種です |
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湿原といえばワタスゲ (Eriophorum vaginatum) ふわっふわの綿毛がかわいい!!! |
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チングルマ(Geum pentapetalum) |
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咲きかけのサワラン(Eleorchis japonica) |
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細い道を抜けて帰ります |
天気も良くいっぱい花が見られて楽しい実習でした。
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