生物科学科には「バイオサイエンスコミュニケーション(BSC)」というユニークな科目があります(対象は2年生、新カリキュラムでは3年生向け)。
科学的な知識を他者に伝えるための技術の習得を目的とした演習で、このうち後期には、好きな生物について各自で調査をし、その内容をパワーポイントで発表しています。
動物コースと植物コースの講義の様子をこっそりのぞいてきましたので、紹介しましょう。
動物コースの学生は、先週までに調査が終わり、ちょうど今回からプレゼンでした。発表者は少し緊張した面持ちで教壇に立ちます。プレゼン時間は、一人当たり15分ほど。
牛の反芻について
鹿の角について
ペットの殺処分について
それぞれ独自の切り口で紹介してくれました。発表を聞いてから、教室の学生が互いに評価し合います。
学生はパワーポイントを当たり前のように使いこなしており、私(註:40代)が学生だったころとは、発表もずいぶん変わりましたね…。昔は、スライドとかOHPを使っていたんですよ。
声の大きさ、発表のスピード、スライドのレイアウト、文字の大きさなどもいい感じ。
発表後に、教室の先生や学生から質問がありました。質問に対する応答がきちんとできているかも評価の対象となります。他の学生がどんな質問をするか、よく聞いておきましょう。
多様な考えを学ぶことで、自分の見識が広がります。プレゼンは、発表する側だけでなく聞く側にも良い勉強になるのです。
2年後、みなさんは卒研の発表をすることになります。大勢の前で話をする経験を積んでおくと、きっと役に立ちますよ。
植物コースの学生は、現在PCルームで調査の真っ最中。真剣な表情がいいですね。
プレゼンテーションは、社会に出てから必要となるスキルの一つ。会議で自分の企画を通したり、コンペで競合他社に勝つために、分かりやすく、説得力のあるプレゼンは欠かせません。この演習の経験を、ぜひ活かしてください。
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