2022年3月24日木曜日

3年次プレゼン大会を実施 & 就職に向けてのエントリーシート作成(渡辺研)

 

2月の上旬に、渡辺研究室所属の3年生でプレゼン大会を実施しました。

渡辺研では、4年次での研究に向けて感染症の数理モデルの基礎を勉強してきました。 その内容を用いての、サイエンスコミュニケーション実践演習といったところです。

 

発表した学生の声

鈴木雅士さん(仙台向山高校出身)

難しい内容を中学生にでも理解できるような発表をするという目標を立て、パワーポイントは図やグラフを見やすく、台本は要点を押さえて簡潔に作成しました。

その結果、先生や先輩方にスライド資料が見やすい、プレゼン内容が分かりやすいなどの評価を頂くことができました。

この経験を、卒業研究発表や就職後の活動に生かしていきたいと思います。

 

 

 

それでは、今回は、プレゼン大会の内容とそのあとに続けて行っている就職に向けた取り組みについて少しだけ紹介します(渡辺)。 



 プレゼン大会 

プレゼン大会は、就職活動や社会人になってからのことも見据えて毎年行っているものです。来年の卒業研究発表の練習にもなっています(卒研発表と同じ場所、同じ発表時間で行い、A4一枚にまとめた要旨も同じ形式で作成)。

 

約1ヶ月間かけて、スライドの構成や話し方などを全員で検討しました。研究内容(特に数学)を専門外の人に分かってもらうのは簡単ではありませんので、

 「聞く人のことを第一に考える」

ということを常に意識してもらいました。これができれば、だいたいの発表はうまくいきます。

どんな人を想定して、何を伝えたいのか?聞く人の予備知識は?などを考えることが大切。ワガママにスライドに詰め込むと、せっかくの内容が伝わりませんね。一番うしろの席から見えるかチェックすることなどは当然でしょうか。

関連して、聞く人に「地図」を渡す工夫をしてもらいました。

道順を聞くとき、言葉だけでは分かりにくいものが地図を見れば一瞬で分かったりします。プレゼンも同じく、話の構成を理解してもらうことが大切です。目次やタイトルを工夫したり、「最初に、次に、最後に」などを使って話すのは有効です。

 

他にも、結論を先に言うことも大切ですね。結論は意識しないと後回しになりがちです。常にハッキリと言い切り、思い切って短い言葉を使うことを意識してもらいました。

細かいことを挙げればキリがありませんが、最初は特にキャッチーな内容にする、原稿を読まず話し方に抑揚を付ける、具体例を挙げて話す、などなど、試行錯誤しながら練習してもらいました。

 

 

プレゼン大会はやって終わりではなく、自己評価・相互評価もしてもらいました。

  • プレゼンの分かりやすさ
  • プレゼン内容のおもしろさ
  • スライドの評価
  • 要旨の評価
  • 総合評価

についてと、自由記述コメントです。 プレゼン大会には4年生も顔を出してもらい、コメントしてもらいました。

プレゼン力向上を目指して、全員がんばって取り組んでくれました。最後は3年生だけで集まって練習も行っていました。とても良い発表になっていたと思います!


 

 就職に向けて 

プレゼン大会が終わってからの2月、3月中は、就職活動を一緒に考えて行っています。

大学生だからそのくらいは自分で…という考え方もありますが、重い腰は上がりにくいもの。モチベの維持も兼ねて実施しています。

 

まずは汎用性の高い次の質問を全員で考えて、内容を吟味しました。

  • 学業、研究室などで取り組んだ内容
  • 自己PR
  • 学生時代に力をいれたこと(いわゆるガクチカ)

プレゼン大会の取り組みをうまく書いてみたり、自分の強み弱みをうまく企業と絡めて書いてみたり、試行錯誤しています。

 

次に、これらの推敲を重ねつつ、そのあとは各自がエントリーする企業について

  • 入社したらどんな仕事がしたいですか?企業選びの軸と、自身の強みを関連付けて教えて下さい。

という問いについて検討しました。面接での想定問答なども入れながら、試行錯誤しながらやっています。なかなか企業研究が大変ですが、教員側も学ぶことは多いです。

今後は、場馴れの意味も込めて、面接練習もやってみる予定です。


 

今回は渡辺研での活動紹介でしたが、卒業研究は研究室によって、やり方、考え方が大きく異なります(※ 他の研究室で同じことを行っている訳ではありません)。

別の機会に、他の研究室の個性的な取り組みが紹介できればと思います。

 

 

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