本学は海・川・山に囲まれた自然豊かな環境にあり、フィールドを活かした研究や実習が展開されています。
今回は、生物愛好会所属で写真が趣味の1年生、遠藤柚樹さん(動物・植物コース)に、写真とともに大学構内の多種多様な生物を紹介してもらうことになりました。協力ありがとうございます!
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柴田町の「太陽の村」にて撮影 (2024年3月26日) |
入学して半年で約300種を確認したとのこと。
今回はそのうち10種を紹介(キンモクセイ、オオミズアオ、セイヨウミツバチ、ヤブキリ、二ホンアマガエル、エビガラスズメ、ヨコヅナサシガメ、マイマイガ、チャドクガ、オオエグリシャチホコ)。
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| 一眼レフを片手に、よく構内で観察しています |
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友達の北田さんも生物愛好会所属 遠藤さん(左)と北田さん(右) |
とても綺麗な写真たちです(昆虫が苦手な人は閲覧注意かも? )。遠藤さんによるコメント付きです。ぜひご覧ください!
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「キンモクセイ」 (図書館前、2025年9月30日撮影)
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先日キャンパス内で満開になり、学内は良い香りに包まれました。石巻専修大学は金木犀の他にも紫陽花やツツジなど季節の花が綺麗に咲くので、是非足を運んでみてほしいです。
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「オオミズアオ」 (本館前、2025年6月10日撮影) |
私の最推しです。この仲間の英名は「Luna moth」で、名前の通り月がよく似合う美しい蛾です。成虫の口は退化していて飲食をしません。
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「セイヨウミツバチ」 (図書館前、2025年6月26日撮影) |
初夏にはアジサイの上でせっせと働く姿をよく見ました。昆虫行動学研究室(藤原愛弓先生)では学内で養蜂を行っています。
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| 大学周辺は自然が豊かで生物科学の学びにぴったり! |
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「ヤブキリ」 (図書館前、2025年8月6日撮影) |
キリギリスの仲間です。顔は意外とひょうきんで愛らしいので是非見ていただきたいです。
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「二ホンアマガエル」 (体育館前、2025年8月29日撮影) |
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| (本館前、2025年8月6日撮影) |
横長の瞳孔が可愛いですね。擬態能力が高く、体色には差があります。写真(下)のようなはっきりとした白色の個体はあまり見ないイメージです。
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「エビガラスズメ」 (工作・試験センター前、2025年9月23日撮影) |
飛翔に長けたスズメガたちの中でも長距離移動が得意な種で、その距離は何100 kmにもなります。
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「ヨコヅナサシガメ」 (図書館前、2025年6月19日撮影) |
大学で一番見るといっても過言ではないほど沢山います。肉食性のカメムシで、昆虫の体液を吸います。人も刺されると激しい痛みとかゆみを伴うので注意が必要です。
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| ヨコヅナサシガメが木にびっしり! |
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「マイマイガ」 (バス停脇、2025年6月17日撮影) |
一齢幼虫には毒がある上、卵塊をあちこちに生みつけるため、たびたび大量発生して猛威を奮います。私は某アニメのイモムシのモデルはマイマイガだと思っています。
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「チャドクガ」 (4号館前、2025年7月18日撮影) |
卵から成虫まで全期間を通して毒針毛を持っており、皮膚に触れると激しい痒みと痛みを引き起こします。その被害は大量発生した際、公園ごと閉鎖されてしまうほどです。しかし顔は意外とかわいい…。
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「オオエグリシャチホコ」 (図書館前、2025年5月16日撮影) |
シャチホコガの仲間は擬態が上手な子が多いです。写真の個体もカメラを準備している間に一度見失いました。触覚のように前方に出っ張っている部分は下唇鬚(かしんしゅ)が発達したものです。
遠藤柚樹さんのコメント
石巻市は山も海も川もあり生態系は多様で、生き物好きの視点から見てもまさに「地域そのものが先生だ」という感じがします。
そんな石巻市にある大学内には多くの生き物がいて、入学してからの半年程で約300種の生き物を見ることができました。
生き物好きな友達もできて、勉強もサークルもとても楽しく充実しています。
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| ホコリタケをパフパフしています |
私が所属している生物愛好会は、学内にある三角池の調査や標本づくり、学内の生き物分布の記録などを行っています。
生物愛好会のインスタグラムやTwitterでは、見つけた生き物や活動の記録を投稿しているので、気になる方は是非のぞいてみてください!
→ 生物愛好会
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| 大学祭では写真の一部を紹介 撮影場所のマップ付 |
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