6月の晴れた日、潜水調査実習の一環としてプール実習が行われました。
場所は、石巻市の(有)フクダ海洋企画にある潜水用のプールです。
参加学生は3年生6名 ウミガメがお出迎え
実習場所に到着すると、ウミガメがいきなり出迎えてくれました。
このウミガメは、石巻の田代島沖で網に絡まっていたのを、今回指導していただいた福田さんらにより保護された個体だそうです。
海に帰す際には標識をつけて、バイオロギングという手法を用いて、ウミガメの生態を調べるそうです。
興味津々 手を伸ばしてみると、 爪のような感触が残りました |
インストラクターからのレクチャー
初めに潜水用スーツ(ウェットスーツ)を着て、SCUBAインストラクターの福田さんからレクチャーを受けました。
スノーケリングによる呼吸。気が付いたら鼻から息を吸おうとしたりして、難しかったです。
フィンワーク(足ヒレの使い方)やウェットスーツを着てのバランスのとり方などを学びました。
また、梯子を使っての素潜りによる水圧の変化も体験しました。ほんの少し潜るだけで、水の圧力を感じたことに驚きました。授業で習った耳抜きが出来たことにほっとしました。
最深 4 m |
重い潜水器材も、無重力の不思議
その後、初めてSCUBA器材を着用しました。
ずっしりと感じる重さに戸惑いつつも、仲間たちが助けてくれました。背中から水に入る(バックロールエントリー)時には不安だったけど、ちゃんとできてうれしかったです。
水の中に入ると、これまで感じてきた潜水器材の重さがなくなり、広がる無重力の不思議な感覚。
初めてのSCUBA潜水に戸惑いつつも、楽しさが広がっていました。
実習を終えて
プール実習の時間はあっという間に過ぎ去りました。
この夏には、実際に海に潜っての実習があります。陸から見る海の風景と海から見える海の風景は異なります。今は潜ることだけで精一杯ですが、海の生き物たちの営みを彼らと同じ場所に立って見たいと思います。
やはり僕は、実習に参加してよかったと思っています。不安はありましたが、楽しかったです。
追記
台風により一度延期したものの、9月4日(水)に実際に海に出ての潜水調査実習を行いました。ブログや大学ホームページで詳しく紹介できればと思いますが、先出しで少しお見せします。
シュノーケリング
【関連ブログ記事】
「潜水調査実習」は、2022年に生物科学科が新しくなってからできた科目で、今年が初めての実施。
海洋生物・環境コースの3年生向けで、玉置仁教授(沿岸環境生態工学)が担当しています。
〈海洋系の実習〉
1年次:野外生物実習(海洋、動物、植物それぞれの分野を1回ずつ実施)
3年次:海洋生物・環境科学実習(人数制限なし)、潜水調査実習(人数制限あり)