皆さん、こんにちは。三角池調査班の八木澤です。
11月13日(日)に、高崎研の所属学生と生物科学科の有志学生による3度目の合同調査が行われました。
三角池調査って何?という方は こちら(三角池調査班の紹介)
今回は、三角池でサンプリングを行い、ヒシの茎または根に形成されたバイオフィルム中に生息する原生生物の観察と同定を行いました。
写真のやり方は実際のサンプリング方法とは異なりますが、試しに泥を集めてみました。この後、10分程おいて、濁りが落ち着くのを待ちます。
濁りが落ち着くのを待つとどうでしょう、沈んだ泥より少し上に白い点があるのがわかりますか?これが三角池に生息する原生生物です。
また、黒い泥の塊のようなものが浮かんでいますよね?これは浮泥(ふでい)という有機物を多く含んだ比重の小さい泥です。浮泥というのは基本的にダムや海底といった比較的深い場所に堆積するものですが、なぜか水深の浅い三角池にも浮泥の堆積が確認されています。
次に、サンプルを実験室に持ち帰り、生物顕微鏡で観察を行いました。
顕微鏡を覗いて見えたものを撮影し、生き物の名前を調べています。
発見された生き物の一部を紹介
ウチワヒゲムシの一種?(中央部、×400) |
クマムシの仲間。バイオフィルム中から確認されました。 |
このクマムシはお腹の中が透けて見えていますね。何を食べているんでしょうか。 |
こちらは甲殻類のノープリウス幼生。ウシガエルのオタマジャクシの腸管から確認されました。 |
ウシガエルのオタマジャクシは様々な原生生物を捕食しているようです。 |
今回の調査では20種類以上の原生生物が確認され、三角池は肉眼で確認できる生物だけでなく、微細な生物の多様性も非常に高いようでした。
次回予告
三角池には外来種であるチュウゴクスジエビの生息が確認されている。
某日本テレビの番組では、駆除した外来種を食べて活用するといった内容を放送している。この番組を真似してチュウゴクスジエビを食ってみようじゃないか。
恐らく、日本においてチュウゴクスジエビを食べたという記事は本ブログが初めてになるだろう。乞うご期待。
【大学ホームページ関連記事】2022年4月追記
大学HPより |