2024年1月17日水曜日

水族館は何をするところか? 仙台うみの杜水族館の飼育員、大谷氏による講演

 

本学の卒業生である大谷氏による特別授業を実施しました。実際に水族館で活躍されている方の話を聞く貴重な機会となりました。

2年次の「海洋生物・環境基礎演習」という科目の一環ではありますが(12月13日)、他の学年の学生の参加は自由。水族館志望の学生が多く参加していました。


  • 「私的水族館学概論 ~飼育員が考える、水族館は何をするところか?」 
  • 大谷明範氏(仙台うみの杜水族館、飼育員)

 

水族館の役割や異常時における生物の飼育管理のお話から、「世界一美しいサメ」と呼ばれるヨシキリザメをはじめとした他の水族館にはない展示・企画などのお話まで、分かりやすく説明していただきました。

『仙台うみの杜水族館の「オオタニサン」は、ヨシキリザメの長期飼育、深海生物を食べて深海魚の謎を追い求める二刀流』とのこと(仙台うみの杜水族館公式Xより引用)。

ヨシキリザメ
仙台うみの杜水族館公式Xより
 

大谷氏は本学の卒業生。本学との関わりとして、深海魚研究や石巻における未利用魚・低利用魚の活用への取り組みなども紹介していただきました。

過去には、イルカやペンギンについての卒業研究で、水族館の施設を利用させていただいたりしています。

過去のコラボ例

 

そのほか、マンボウのエサやりや新種のアンコウの発見話など、盛りだくさんの内容でした。

最後に、水族館への就職を希望する学生への貴重なアドバイスも頂きました。実際の飼育員の方からのメッセージに、学生たちは思いを新たにしているようでした。


 



2年次の基礎演習は各コースで工夫を凝らして実施

コース別の基礎演習では、学生によるプレゼンテーション演習をメインに行っています。たとえば、自然科学コースでは模擬授業を実施。

海洋生物・環境コース独自の基礎演習では、興味のある生き物を題材にプレゼンの演習を行っています。学生相互に添削するなどの工夫も。

外部講師による講演のほか、統計処理(有意差の検定)など、今後研究を行う上で基礎となる内容を実践的に学んでいます。

ダイオウグソクムシ
大谷氏より貴重な標本をお借りしました
 


  水族館で活躍する卒業生の皆さん

ナマケモノと鈴木さん

オオサンショウウオと吉岡さん


各水族館のホームページ

仙台うみの杜水族館

加茂水族館