2026年1月28日水曜日

2月3日~5日の3日間、4年間の学びの集大成となる「卒業研究発表会」が行われます

 

2月3日(火)、4日(水)、5日(木)の3日間、5301教室にて、2025年度の「生物科学科 卒業研究発表会」が行われます。

3日は海洋生物系、4日は海洋系+動物・植物系、5日は微生物系+自然科学系です。10時から開始。質疑応答も含めて、ひとり15分です。 

 

4年間で培ってきたプレゼン力が試されます
 

専門外の発表を聞くことも刺激になります
教員だけではなく、1~3年生からの質問も


タイトルは以下の通り(仮題も含まれます)。


2月3日(火)


  • 隠れた多様性スポット? 渡波海岸における海岸ベントス相の特徴
  • オカダンゴムシの模様における性的二形の解剖学的考察
  • ニホンコツブムシにおける中間型のナゾ ~性転換の可能性について探る~
  • 形態およびDNA解析に基づくテッポウエビ属の分類学的再検討 ~北日本における隠蔽種と種内変異の実態に迫る~
  • 見た目は1種 本当は何種? ~汽水性多毛類ヤマトスピオの地理的遺伝構造の把握~
  • 毛束の大きさが違うのはなんで? ~ケフサとタカノの視覚的な種間認識を探る~
  • ヤドカリはなぜ殻放棄をするのか ~Home/Away の捕食回避戦略に迫る~

  • AIを用いた下痢性貝毒プランクトンDinophysisの画像判別Ⅱ
  • 北上川河口域におけるマイクロプラスチック調査
  • オクヨウジ稚魚と成魚における尾部脊椎骨の定量比較
  • 河川感潮域の底泥中に検出された海産植物プランクトン休眠細胞について
  • 仙台湾で採取されたギヤマンクラゲの種同定
  • 培養液自動サンプリング装置の試作
  • サプライチェーンを通した表浜アナゴのブランド価値に関する研究

  • アカザラガイ​(Chlamys farreri nipponensis KURODA)の最適な採苗時期、および​水深に関する基礎的研究
  • 簡易的な手法によるアニサキス亜科属幼虫の運動を停止させる方法の基礎的検討
  • 金華山沖合で漁獲された 4 種の深海魚のうま味強度
  • 各種海藻多糖類とカナガシラの皮ゼラチンからなる生分解性プラスチックの作成
  • 未利用魚を用いた耐久資材開発に向けた基礎的検討
  • 金華山沖合で漁獲された深海魚に関する基礎的研究  ー異なる調理法による硬さの変化ー


2月4日(水)


  • 女川町沿岸における定置網漁業の漁獲変動と持続可能性に関する検討
  • アカガイ血漿リゾチームの特性
  • アカガイ血漿レクチンの活性
  • マガキ血漿のプロテアーゼ
  • 宮城県波津々浦における人工干潟の自然的撹乱後の粒度環境とアサリの個体密度の変化
  • 海水温上昇による万石浦の海草アマモ場への影響と湾央・湾奥部における海水温の比較

  • 石巻に生息するニホンジカの食性
  • 溜め糞場を通じた形成者と利用者の間接的な種間関係
  • 哺乳類による洞窟利用の地域間比較
  • 月の明るさや気象条件が野生動物の交通事故に与える影響
  • mtDNA解析から見た宮城県北部のニホンジカ(Cervus nippon)の出自
  • 牡鹿半島内のニホンジカ(Cervus nippon)の出自はこの4年間でどう変わったか? 〜遺伝子解析から探る〜
  • 岩手県系列のニホンジカ(Cervus nippon)の新たな分布拡大 〜北上川下流域における遺伝子解析〜

  • 光および温度によるミヤマオダマキの花茎の発生制御
  • テンとハクビシンによる種子散布の有効性の評価
  • マメ科コマツナギにおける花の破裂に係わる構造と発達過程
  • 宮城県石巻市北上川河口付近の植物相調査
  • ムクロジ科モクゲンジにおける花色変化の生態的意義
  • 石巻専修大学演習林内のタケの分布状況調査
  • ケヤキの枝の枯れあがりと展葉過程の関連性の検証
  • 石巻専修大学演習林におけるフジの分布特性


2月5日(木)


  • 土壌動物ミミズの体表および糞中からの細胞性粘菌の単離と同定
  • 大学敷地内の草地と低木付近から単離される細胞性粘菌の単離と同定
  • シャジクモ高速ミオシン遺伝子による細胞性粘菌の形質転換と表現型の検討
  • 道路側溝の微量な土壌試料から単離された細胞性粘菌に見られる特徴
  • 水酸化ナトリウムによる細胞性粘菌の増殖抑制と培地pHの影響
  • 青森県の耕作地から単離された細胞性粘菌多細胞体の形態的特徴
  • ヘテロタリックにマクロシストを作る細胞性粘菌の接合子形成の環境条件の検討

  • 有性生殖から見るヒゲカビ野生株の特徴
  • ケカビ目菌類における結晶性タンパク質オクチンの存在について
  • ヒゲカビ変異株で見られる矮化性とエタノール発酵
  • 接合初期過程におけるゾウリムシの行動の観察
  • ゾウリムシのシスト形成を誘導する条件の検討
  • ゾウリムシの交配活性を簡単に強くする方法

  • 隣接水酸基架橋型チアカリックス[4]クラウンの合成とそのアルキル化反応に関する検討
  • 交通流におけるEV普及効果の数値シミュレーション
  • カオス現象を理解するための二重振り子シミュレーション教材
  • MOFゲルを前駆体として調製したLaAlO3に担持したPt-Rh 触媒によるメタンドライリホーミング反応 





2月21日()は「卒業研究ポスター発表会」

生物科学科恒例のお祭り的なイベントで、ご家族や卒業生なども参加する発表会です。気軽に参加できます!

詳細は後日。時間等は昨年度と同じになる予定です。


昨年度の「ポスター発表会」の様子

 


2026年1月23日金曜日

教員志望の2年生5名が震災遺構・門脇小学校で社会見学(自然科学コース)

12月14日(日)、自然科学コースで教職を目指している2年生5名が、震災遺構・門脇小学校で社会見学を行いました。2年次の基礎演習(渡辺班)の特別授業としての実施です。

 

参加した学生は、将来的には学校現場で防災教育を行い、子どもたちの命を守る立場に。

震災で大きな被害を受けた石巻で学ぶ学生として、一度は自分の目で見て体験すべき施設だろうと学生たちの意見が一致し、課外授業を行うことになりました。

 

それでは、当日の様子を時間を追って紹介します。最後に、学生がどんなことを感じたのか、ミニレポートでの感想を紹介します。

 

 

目次

  • 「津波火災」の痕跡を残す唯一の震災遺構
  • 【体育館】 ~ プロローグ ~
  • 本校舎 津波と津波火災の被害を間近で
  • 特別教室 震災の状況を映像やデータで    
  • 「いしのまき元気いちば」で昼食 
  • 「マンガロード」を歩いて石巻駅へ
  • 参加学生5名の声(ミニレポートより)

 

石巻駅に集合
雪も降りそうな予報でしたが、小雨程度に

バスで向かいます
(10分程度で到着)



「津波火災」の痕跡を残す唯一の震災遺構

 

震災当時、津波で流されてきた車や家から引火
火の手は3階まで及び、ほぼ全焼しました

いわゆる「垂直避難」だけでは
十分ではないことを伝えています


1週間ほど前には、青森県東方沖で
津波警報が出る大きな地震があったばかり

気が引き締まる中での見学となりました

 


【体育館】 ~ プロローグ ~

 

入ってすぐに、被災車両の展示
津波の威力を肌で感じることができます

90分コースの解説ガイドをお願いしました

入口からは車両が大きくて入らないため
体育館の天井を開けて搬入したそうです


ガイドしてくださったのは
リチャード・ハルバーシュタット館長

実は、本学で英語教員をされていた方です

 


【本校舎】 津波と津波火災の被害を間近で


リチャード先生からの説明を熱心に聞く学生たち

校長室の金庫には、1週間後にひかえた
卒業式のための卒業証書が保管されていました

被害は奇跡的に免れ、
4月に無事卒業生の手に渡ったそうです
 

日常が残された教室
 

焼け落ちてぐにゃぐにゃになった黒板も印象的でした

 



【特別教室】 震災の状況を映像やデータで

 

震災前と現在の景色との対比

門脇小学校は山のふもとに位置しています
それより海側の南浜・門脇地区は住宅地でした

「記憶を紡ぐ」
体験者の記憶が詩と絵で表現されています


「門脇小学校の思い出」
 

時折、秘蔵写真?による説明がありました

近くの製紙工場からパルプが
流れ着いた体育館の様子です
 

普段の避難訓練によりスムーズに避難が行われたことや
学校にいた児童は全員無事だったことを知りました

防火扉がそのまま利用されていました

「これは何でしょう?」

 

 

 


教壇を橋にして、裏山へ脱出した現場
教壇の写真も見せていただきました

 

橋になった教壇

 

地層のはぎ取り標本によって
繰り返し津波が襲ってきたことが分かります

理科的な視点の勉強にもなります

市町村別の津波浸水範囲
北上川・旧北上川の影響もあり、
石巻市が飛び抜けています
 

プロジェクションマッピングで
地震の規模が視覚的に分かりやすくなっていました



移動中には、リチャード先生自身の
体験談も聞かせていただきました

原発の事故を受けて、英国大使館から
帰国勧告のメールがあったそうです
そして、悩みながらも一度仙台へ

一晩中考えた結果
「I decided to go back」と決断
英国ではなく、石巻に「戻る」ことに


実際の仮設住宅を見学
大学近くのエリアは東北最大の仮設住宅群でした

「明日(未来)へ」
最後にメッセージを頂きました

リチャード先生の気さくなお人柄と
分かりやすい説明で話に引き込まれました

90分では足りないくらい
もっと知りたくなる充実した内容でした


学生を代表して、伊藤さんから
感想と感謝の言葉をお伝えしました

「ありがとうございました!」



「いしのまき元気いちば」で昼食


少し休憩してから、
歩いて「いしのまき元気いちば」へ

この日は石巻満喫プランということで
2階にある「元気食堂」でお昼ご飯を食べることにしました
(海鮮系、石巻焼きそば、サバだしラーメン etc)
 

石巻の定番「サバだしラーメン」は
魚介の出汁が効いていて美味しい!
(地域水産利用学研究室が開発に携わったものです)
 
 
食べ終わったら、1階の物販を見学

海産物やお土産など、
石巻らしいものがひと通り揃っています
 

ちょうど「ケンミンショー」で
サバだしラーメンが取り上げられたタイミングでした
 

 

「マンガロード」を歩いて石巻駅へ

 

マンガロードにはモニュメントがたくさん
(仮面ライダーやサイボーグ009)
 
こちらの雰囲気のある建物は
石巻で最初の百貨店である「観慶丸商店」

 

石巻駅に到着
皆さん、お疲れ様でした!

 


 

参加学生5名の声 (ミニレポートより)


今回、門脇小学校を見学して震災の恐ろしさを痛感しました。

石巻の被害を実際の映像やラジオ、統計データを通して、平和な日常から一変し緊迫した状況になったことがよく感じられました。特に、プロジェクションマッピングによるマグニチュードの大きさを体験したのが印象に残っています。2011年3月11日に巨大な波紋が広がり、さらに膨大な量の余震が起きていて、信じられない光景でした。

本校舎を見学すると、津波火災による被害の爪痕が残っていて、悲惨な様子でした。机や椅子の配置から授業を受けていた事が分かりましたが、天板はなくなり、黒板は剥がれ落ちており、懐かしさとは裏腹に衝撃と恐怖の感情がありました。

当時の小学生が作成した作品からは、温かさと寂しさが感じられました。残った作品もあれば、流されて、燃えてしまった作品もあり、思い出として残るはずのものがなくなってしまうのは辛いと感じました。 

「記憶を紡ぐ」のエリアでは、詩と絵で体験者の記憶が見られました。特に心に刺さったのは、耳の聞こえない方の詩でした。「突然の揺れと走り回る人。サイレンや警報も聞こえない中で、あなたは動けますか?」という問いかけがあり、自分ならきっと動けないだろうと思いました。もし、また震災が起こったとき、障がいを持つ方の為に何が自分にできるだろうと考えるきっかけになりました。

門脇小学校の被害の様子や体験談を聞いて、人の命が簡単になくなってしまうことを知り、命の尊さを学びました。それと共に、人が明日への希望を持って力を合わせることで、大きな災害でも迅速に復興できることに感動しました。また、門脇小学校の素早い判断による避難やユニークな解決法など、多くの災害に対する学びと共に、東日本大震災という悲惨な過去があったという事実が深く心に残りました。


私は東日本大震災の当時、まだ幼稚園の年長で記憶がほとんど残っていません。そのため、今回震災のお話を聞くことができ、津波、火災の威力を目で見て感じ、その恐ろしさを実感しました。

当時門脇小学校に務めていた教員達の行動・避難するまでの流れを詳しく聞き、実際に私が教員になったら臨機応変に対応し、生徒たちを守ることができるのか不安な気持ちになりましたが、震災はいつ起きるか分からないため、今のうちから対応力などを身につけ、しっかりと準備していきたいと思いました。

震災で被災した人たちの詩を読んで、身体に不自由がある人達のことを考えられていなかったなと思いました。耳が聞こえなければサイレンの音、放送も聞こえない、広い範囲で停電になればテレビもつけられないため、何も情報が掴めないということがとても恐ろしいと感じました。

定型発達の人でも落ち着いて行動できる人は少ないのに、障害を持つ人はとても不安な気持ちでいっぱいだろうなと思いました。そのような方が周りにいたら迷わずに手を貸し、一緒に避難できるようにしていきたいです。自分のことでいっぱいいっぱいかもしれませんが、私たちの周りにはそのような方たちもいるのだということを意識していきたいです。

震災では絶対にこの行動が正しいといった決まった行動がないため、その場の状況を見て臨機応変に行動できるようにしていきたいです。また、教育していく上で、私たちが指導する生徒たちは震災を知らない世代なので、東日本大震災での教訓を語り継ぎ、被害に遭う人ができるだけ少なくなるように防災教育に力を入れ取り組んでいきたいです。

自ら伝承館に足を運ぶ機会はあまりないため、今回このような形で震災当時の様子を耳で聞き、目で見ることができ、命の尊さを知り、非常に良い学びを得ることができました。今回学んだことを自身の教育に生かしていきたいです。

私は東日本大震災当時、福島県にいて幼稚園年長でした。記憶も曖昧であまり大きな被害もない地域だったので、今回門脇小学校を見学するまでは正直、地震や津波に対して軽視しているところがありました。が、震災についての意識が180度変わりました。

まず、入口に入るとぐちゃぐちゃになっている二台の車が目に留まりました。一台は頑丈に作られているはずの消防車でした。あんなに大きい鉄の物体が津波によって潰されてしまうこと、またその車が流され凶器になることが衝撃的でした。門脇小学校の津波の高さは約1.8mだったそうです。もっと高かったのかな、と思いましたが身長程度の高さで車が流されてしまうことが意外で、津波の怖さが分かりました。

次に校内に行くと、真っ黒に焦げている教室が次々と並んでいました。火災によるものです。津波で火災が起こってしまうことは考えられませんでした。そこでは壁が焼け吹き抜けになっており、焼け落ちた黒板や、木の板は燃え金属の枠組みのみになっている椅子と机などが当時の授業風景のまま残っていました。震災が起こるまでは普段通りの授業で日常を過ごしていたと考えると、切なく胸が締め付けられました。

また館長さんから津波が来ている時、生徒を心配して来る保護者や、学校は避難所になっていたため、逃げてくる避難者への説明のために4人の教師が学校に残ったと伺いました。自分の命が犠牲になってしまうかもしれないのに学校に残るという判断をした教師たちの覚悟を感じ、私は将来教師を目指していますが、自分には到底出来ないなと思いました。教師は重大な責任感が伴う仕事であると、さらに実感しました。

東日本大震災から15年が経過しようとしていますが、多くの尊い命が失われ、今でも行方不明者が見つかりまだまだ被害は続いていることを知り、絶対に風化させてはいけないなと思いました。災害と切っても切れない関係にある日本に住むこと、そして海沿いの石巻に住むことについて深く考えさせられました。今一度、避難経路や避難場所について頭に入れておこうと思います。

二度と同じような悲しい思いをせずに済むように、災害の怖さ、防災の大切さを後世に伝えて行くことが今自分が出来ることだと感じました。生きたくても生きられなかった人達がいることを忘れずに、変わらない日常を過ごせていることに感謝をしながら生きていきたいです。

門脇小学校を見学して、どれも衝撃を受けるものばかりでした。東日本大震災について私はずっと津波が来ただけだと思っていましたが、本当は津波の他に火事も起きていたなんて想像もしていませんでした。

特に印象に残ったのは、教員と生徒全員が山に避難するのかなと思っていたのですが、教員4人が学校に残ったという話を聞いたことです。残った教員も本当は怖かったと思うのに避難してくる人がいるかもしれないと考え、行動できるのは本当にすごいなと感じました。もし、私が教員で同じ局面にいたら生徒と一緒に避難していると思いました。

また、学校にいた教員や避難している人たちも山に移るために教壇で橋を作ったり、山を登るために使ったりして避難することができたという話を聞いてとても驚きました。これからもこのような危機的状況は何度もあると思いますが、打開策は必ずあると思うので、身の回りのものをよく観察する必要があるなと考えました。

今回、門脇小学校の見学を通して、教員になりたい人は必ず訪問したほうが良いと考えました。理由は、震災の恐ろしさや対応の仕方など五感でしか学べないものがたくさんあったからです。体験することで、地震や津波など震災が起きてしまっても慌てずに対応することができると感じました。

門脇小学校の見学で一番印象に残ったのは、避難の際に教員4人は日和山に避難せず屋上に残ったという話と、教壇をハシゴにして日和山へ避難したという話です。普段の避難訓練通りに行動するだけでなく、更なる危険を想定してより高いところに避難したり、教壇をハシゴ代わりにするという柔軟な発想力とそれを緊急時に即座に実行した行動力に感心しました。

また屋上に残った教員の方々や、地震が続き不安な気持ちもある中でもラジオで避難を呼びかけていたアナウンサーの方々の話を聞き、大人としての責任の重さを感じました。震災当時の私はまだ子供で、災害時も大人のサポートを受けて守られていましたが、これからは大人としても教員としても、大人から子供まで多くの人を守る立場になることを実感しました。そのため緊急時に誰1人被害者を出さないためにも、柔軟な発想力や行動力を身につけていく必要があると感じました。

震災を経験していても幼かったためあまり覚えていない人や震災後に産まれた人々は、天災の恐ろしさや、天災が起きたことで日常生活にどれだけ大きな影響を与えるかを具体的にイメージすることが難しいと思います。その結果、現状として天災に対する防災意識が薄まりつつあり、今後天災を経験していない人の割合が増えていけば、その傾向はさらに強まっていくと考えられます。

そのため、天災の恐ろしさを伝え、天災に対する意識を変えるためには、今回のように被災した現場を実際に見ることが効果的だと思いました。実際に私も門脇小学校の見学を通して、防災意識が変わりました。また現地に訪れることが難しい場合は、映像資料などを活用していくことも有効だと思います。さらにそういった機会を学年を重ねるごとに繰り返し設けることや、全国各地で積極的に取り組むべきだと考えました。

天災は私たちの力だけで防ぐことはできません。天災の規模によっては今まで通りの生活ができなくなるとこともあると思います。建物など自力で動かせないものは壊れてしまうこともありますが、それらは時間をかけて直すことができます。実際、石巻市は大きな震災の被害を受けましたが、今はそれが嘘のように復興しています。しかし、人間や動物の命はどれだけ時間をかけても失ってしまったら元に戻ることはありません。だからこそ、どんな大きな天災が起きたとしても、自分自身や周囲の人を守り、必ず生きていくことが大切だと、今回の見学を通して強く感じました。
 

 

 

【リンク】



 【関連ブログ記事】 

#地域×大学 #学生の声  

#自然科学コース 

 

2026年1月15日木曜日

甲殻類学会2025 学生による参加レポ(旅ログ)


海洋ベントス学研究室の学生4名による学会参加レポートが届きました。

  • 学会編(松本さん、垣内さん)
  • 若手の会編(小田さん、大見川さん) 
  • 帰路編(松本さん、垣内さん)

の3編あります。

 

約30枚の写真とともに、学生がイキイキと研究に取り組んでいる様子が伝わってくる内容となっています。

 

 

 

 

学会編
  
海洋ベントス学研究室4年の松本拓です。

11 / 8(土)~ 9(日)に行われた日本甲殻類学会2025に参加してきましたので、その様子についてレポートします!

ぜひ最後までお付き合いください。 


ベントス研からの参加者は以下の通り。

  • 大見川 遥(修士2年)
  • 小田 晴翔(修士2年)
  • 垣内 優斗(学部4年)
  • 松本 拓(学部4年)



11 / 7(金)  

 

どうやら今年度の甲殻類学会も遠方にて行われるようです(昨年度は函館開催)。

仙台から朝8時頃の新幹線に乗車し、まずは東京を目指します。

着きました
東海道新幹線に乗り換えます
 

この日は雲一つない晴天
富士山をくっきりと拝むことができました
 

名古屋といえば
あの特徴的な形をしたスパイラルタワーズ

華麗にスルーします


京都タワーが見えますがここもスルー

優しい光が差す晴れ空の下、
新幹線は遥か西へと道を切り拓きます


一行は岡山に到着

いやぁ、長い旅でしたね
仙台から約5.5時間、疲れました

え、また乗り換えるんですか!?

そうです、今度は特急列車に乗り換えます
(ホーム上では周囲の安全に配慮して撮影を行っております)

列車は海を越え…
(瀬戸大橋の写真を撮ったつもりがどこかに消えていました)

山を越え…(大歩危峡)

到着しました!!


ここ四国は、坂本龍馬のお膝元。高知県です。

という訳で、日本甲殻類学会大会2025 in 高知

レポートしていきます!(前置きが長くてすみません)

まずは記念撮影

ここまで長かった、長かったよ
仙台を出てから約9時間ですってよ
ブログの記事も長くなった

気を取り直して、
皆さん!高知といえばなんでしょう?


そうです、カツオのたたきですよね!

丁度戻りガツオの時期で、
この時期のカツオは脂がよく乗っていると言われています

小田氏のコメント
「冗談抜きで人生の魚料理No.1を更新しました」

いやホンマに美味いんですよ
全人類一度は食べてみてほしい

薬味をこれでもか!!!
という位にのっけて食べるのが最高でした!!


他にもウツボが有名らしい。。。

ベントス研としてはマガキガイも外せない
これも高知ならでは!


翌日から始まる学会大会に向けて英気を養いました



11 / 8(土)  

いよいよ学会大会本番を迎えます。

会場は高知大学朝倉キャンパス
(なぜか夜の写真です)
 

まずは午前中から昼過ぎにかけての口頭発表から。

夕方の時間からはポスター発表が始まります。

ベントス研からは大学院生2名と学部生1名が発表。

P-08 松本拓(学部4年)
二ホンコツブムシ属の一種における
やすり構造の発達過程と性転換の可能性についての検証
 

P-09 大見川遥(修士2年)
等脚類の球体化は乾燥に対する適応的行動なのか
~乾燥条件下におけるイソコツブムシ類と
オカダンゴムシの行動観察~
 

P-33 小田晴翔(修士2年)
宮城県初記録のカニ類4種の報告

 

私松本は生まれて初めての学会発表となりました。

正直な話、発表直前は吐きそうなほど緊張していました。

始まんないでくれ~、でも始まらないと終わらないよな~

といった感じでぐちゃぐちゃ。

 

しかし、始まってしまえば喋り倒しの80分間。

あっという間に過ぎ去っていきました。

 

ポスターセッションは聴きに来てくださった方とそのまま直接会話出来ることが魅力のひとつ。

一方的に話し続けるのではなく、時に対話形式になるように意識しながら発表することで、
多くの研究者の方々とリアルタイムでやり取りを行える貴重な時間を過ごすことができました。

 

様々な意見やアドバイスを頂くことができ、今後の研究モチベーションアップに繋がりました。

卒業までの期間で出来ることは限られてはきますが、やれることをやり、卒業時に悔いを残さないように研究活動を頑張っていきたいと思います。

 

学会初日の夜には、
高知大学の朝倉カフェテリアで懇親会が開かれました


高知県のおいしい食事やお酒を楽しみながら、
学生や教員がお互いの親睦を深め、
大変賑やかな雰囲気になりました

 


11 / 9(日)  

学会は早くも最終日。

口頭発表は続いていきます。

そんな中私は、初めての発表を終えてどこか安堵感に浸っていました。

そして学会大会が終了。楽しい時間はあっという間です。


学会に参加した垣内氏のコメント 

私はヤドカリの被食回避行動を研究対象としているため、ヤドカリの生態や行動に詳しい研究者の方々と積極的にお話しさせていただきました。その中でも、私が研究テーマを決める際に参考とした論文を執筆された方と直接お話しすることができ、大変貴重な機会となりました。

私の卒業研究の方法や背景についても相談することができ、多くの意見やアドバイスをいただくことができました。今回得られた知識は今後研究を進めていくうえでとても重要なことばかりであり、自分の研究を振り返る良い機会にもなりました。

今後も日々の研究に励み、成果を上げられるよう頑張っていきたいと思います。

 

翌日からは、日本甲殻類学会若手の会が開催です!

ベントス研からは大学院生の小田さんと大見川さんが参加しました。





若手の会編

若手の会のレポート担当の小田晴翔(修士2年)です!

今年の日本甲殻類学会若手の会は、高知大学総合研究センター海洋生物研究教育施設にて2泊3日の日程で開催されました。

若手の会参加者が世話人含め25名と大人数のなか、様々な方々と交流を深めることができました。

 

今回の若手の会は第2回甲殻類採集会となっており、実習船によるドレッジ採集(ドレッジと呼ばれる採泥器を海底で曳いて採集する方法)、プランクトンネット採集、シュノーケリングやスキューバダイビングなどの潜水による採集、夜磯での採集など、多岐にわたる手法で甲殻類を採集しました。


実習船に備え付けてあるドレッジ

夜の磯場での採集

私は専門が十脚類(エビ・カニ・ヤドカリの仲間)のため、
南方に生息する十脚類を目当てに参加しました

ドレッジで採集したアカホシコブシ

シュノーケリングで採集したムラサキヤドリエビ

無事、南方系の十脚類をたくさん採集することができ、大満足です!

採集後は参加者の皆でソーティング(生物の仕分け)を行いました

分類群ごとに生物を仕分けます


私は甲殻類学会に参加するのが今回で3度目のため、参加者は顔馴染みの方が多かったですが、論文でよく名前を見かけるような方々も多く参加しており、そんな方々と一緒に甲殻類を採集して観察、議論することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました!

 

一緒に参加した大見川氏のコメント

私が専門に研究しているのは、ダンゴムシ類が含まれる等脚類です。今回の若手の会で行われたシュノーケリング調査やドレッヂ調査では等脚類があまり採集できず、少し残念でした。ただ、甲殻類を研究している方々、言わば同志たちと交流を深められたことは非常に価値のある時間となりました。来年の若手の会にも参加したいと思います!





帰路編

若手の会に参加しなかった組(松本・垣内)は高知観光をして解散。


高知城に行きました
カツオのたたきをもう一度食べました


そのあと私(松本)は福岡に寄り道して帰りました


宮地嶽神社

小戸公園妙見崎で生物採集(少しだけ)

多毛類イソゴカイ属?の切れ端

アラムシロの殻に入るユビナガホンヤドカリ

おっきい流竹をひっくり返したらいたアシダカグモの仲間?
どこにいるでしょうか


学会~福岡遠征を通して非常に充実した日々を過ごすことができました。

ベントス研は学部の4年からでも学会発表できるような環境が整っている素晴らしい研究室だと思っています。

この1年を過ごしてみて、ベントス研にそして生物科学科に入ってよかったと思うことが多々ありました。

 

 

ベントスは身近な海辺に沢山生息しています。

少しでも興味を持ったあなたは、ひょっこら海へと出かけてみてはいかがでしょうか。

未来のベントスマスターはこのブログを読んでいる画面の前のあなたかもしれません。

 

またお会いしましょう! 

最後までご覧いただきありがとうございました!




【リンク】

 

【関連ブログ記事】 

#学生の声 #大学院

#海洋ベントス学研究室 #海洋生物・環境コース