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ミヤテレHPより |
卒業生の村田実優さんが、社会人3年目にして仙台中央卸売市場の競り人(せりにん)としてデビューしました。なんと女性の競り人は20年ぶり!
各種メディアで大きく取り上げられ、とてもかっこいい姿を見せています。密着取材を受けている場面もあります。ぜひご覧ください(リンク切れ注意)。
番組取材、いかがでしたでしょうか?
初日は緊張しすぎて記憶がありません。
ニュースになって市場内や荷主さんなど色んな方に「見たよ〜」と言われ、予想以上に反響が大きいと感じました。こんなに注目されるとは思っていなかったので正直驚きました。
村田さんは群馬出身ですが、なぜ仙台の水産業界に入ったのでしょうか?
もともと魚が好きで、水族館の飼育員を目指すために生物科学科に入りました。
就職活動を始めた際に、水族館の飼育員は正社員の募集が少ないことや、全国の求人を見ていないといけない事を知り、将来設計も検討したうえで飼育員志望から切り替えて就職活動をしました。
地元の群馬県へ帰る事も考えましたが、好きな事に関係した仕事をしたいと考え、大学で学んだことに関連した水産業界を選びました。
3年次の実習でベントス観察 |
仕事のやりがいは何でしょうか?
自分が携わった商品について量販店さんと商談し、採用が決まってお店で販売されているのを見るとやりがいを感じます。
お客さんなどに「いつもありがとう」と言われると頑張って良かったなと思います。
大学時代の思い出は何でしょうか? 大学での学びが仕事にどう活きていますか?
私の大学時代はコロナ真っ只中で、授業やサークル活動に大きな制限がかけられていましたが、その中で3年生の実習で乗船調査をしたのは全てが初めての経験で刺激的で、特に思い出に残っています。
私が所属する近海特種部は貝や海藻類を扱う部署なので、牡蠣の研修で三倍体の話が出てきた時にはすぐに理解ができ大学の学びが役に立ったと思いました。
ホタテや牡蠣の生態なども大学で学んでいたために基本的に理解しており、仕事に活きていると感じます。
卒業研究発表会 |
後輩へのメッセージをお願いします
コロナも落ち着いてやりたいことを制限されることなく大学生活が送れることを羨ましく思います。
就職してみると、時間を気にせず色んなことに没頭出来るのは大学時代だけだったと強く感じるので、好きな事にとことん没頭して欲しいです!
元指導教員 阿部博和准教授のコメント
村田さんは私が着任して1年目の卒研生で、まだ右も左もわからずに四苦八苦していた時期にいつも明るく接してくれたので、よく元気づけられたことを覚えています。
研究室の運営もままならない中で、村田さんの周囲を良く見て細やかな心配りができるという人柄は、卒研生の間に輪を作り、研究室が一丸となるうえでも重要な鍵となってくれました。
卒業研究では、2年生の時の講義の中で行った「魚は痛みを感じるのか?」という発表を発展させる形で、「甲殻類は痛みを感じるのか?」というテーマに取り組みました。
いまでも研究室の学生が研究対象としているクロベンケイガニがキャンパス周辺にたくさん生息していることを教えてくれたのは村田さんで、このクロベンケイガニを材料として実験を進めました。
クロベンケイガニ |
自作の実験装置 |
また、私が着任する前になりますが、村田さんは入学当初から写真部を立ち上げたり、大学祭の実行委員やオープンキャンパスの学生スタッフとしての活動を行ったりと、様々な活動に積極的に取り組んでいたようです。
4年生の1年間接していただけでも、このような活動を通して人と関わる力を身につけ、人との関わりの中で自分を成長させる経験を深めてきたのだなということが伝わってくる学生でした。
卒業時には、就職後もますます成長を遂げ、組織の中で中心的な存在になっていくのだろうなと信じていましたが、このような形でかっこいい姿を見せてくれて本当にうれしく思っています。今後のますますのご活躍を楽しみにしています。
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