2025年11月13日木曜日

2025年日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会参加レポート 海洋ベントス学研究室 大山雄太郎

海洋ベントス学研究室の大学院修士2年の大山雄太郎です。

私は、9/9~9/12に東北大学の青葉山新キャンパスで開催された「2025年日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会」に参加してきました。また、大会初日の「ベントス学会若手の会」の企画・運営も行いましたので、大会の様子について報告いたします。

ベントス学会はベントスに関する知識・情報の交換を通じて、研究者間の交流を深め、ベントス研究の総合的発展に寄与することを目的とする学会で、毎年、日本プランクトン学会と合同で大会を開催しています。

石巻専修大学からは海洋ベントス学研究室の大学院生5名と4年生4名,海洋浮遊生物学研究室の大学院生1名と研究室配属前の生物科学科3年生1名の計11名が参加し、大学院生6名と4年生1名が研究発表を行いました。



初日 「若手の会」を企画・運営

初日(9/9)は公開シンポジウム「日本の海産外来種の現在~アンケート調査結果と最新研究から」が開催されました。公開シンポジウムでは本学教員の阿部博和准教授が「多毛類の外来種の現状」という題で講演を行いました。

阿部博和准教授の講演「多毛類の外来種の現状」

公開シンポジウムのあとは、ベントス学会とプランクトン学会のそれぞれで若手の会が開催されました。

ベントス学会の若手の会はベントス研の学生が世話人を務め、会の企画と運営を行いました。学会が始まる何か月も前からどんな若手の会にしたいのか、開催場所やプログラムなどを一から話し合い、参加した方々に楽しんでもらえるような会にできるように試行錯誤しながら検討を進めました。

当日は会場の設営から食事・飲み物の準備、司会進行など様々な業務あり大変な部分もありましたが、参加者の方々から「とても楽しかった」と笑顔で言ってもらえ、世話人として大満足の若手の会となりました。

若手の会の様子
50名以上の方が参加してくれました




2日目 ポスター発表・懇親会で交流

2日目(9/10)は学生会員の発表日で、ベントス学会側では3名がポスター発表を、プランクトン学会側では1名が口頭発表を行いました。

発表初日ということで、自分たちのポスター発表をどれだけ聞きに来てくれるか不安でしたが、いざ始まるとどの発表も絶えず人が集まっていました。口頭発表はポスター発表のわいわいとしたお祭りのような雰囲気とは対照的に落ち着いた雰囲気で行われましたが、雰囲気にのまれることなく研究成果を発表することができました。

また、自分の研究発表を行うだけではなく、他大学の学生の発表を聞いたり積極的に質問をしたりすることで、意見交換や交流を深めることもできました。

小田晴翔(ベントス研 修士2年)
「室内および野外におけるクロベンケイガニの
社会行動の観察」(ポスター発表)

大山雄太郎(ベントス研 修士2年)
「金華山島のニホンザルにおける海岸利用頻度と
海藻類の利用可能性の関係」(ポスター発表)

小林真緒(ベントス研 修士2年)
「Heteromasutus属多毛類における
主要系統の分類学的検討」(ポスター発表)

畠山紘一(プランクトン研 修士2年)
「宮城県北部沿岸域における
下痢性貝毒原因藻Dinophysis属の消長原因
―特にMesodiniumとの量的関係について―」(口頭発表)

夜には仙台のアーカンジェル迎賓館で懇親会が開かれました。

宮城のおいしいお酒や食事をとりながら、学生・教員の垣根を越え、ベントスとプランクトンの学会員が入り混じって交流を深めることが出来ました。発表中とは打って変わってリラックスした雰囲気で会話ができ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

懇親会会場のアーカンジェル迎賓館


ベントス学会員によるバンド演奏
特別研究員としてベントス研に
在籍していたことのある小林元樹さんがドラムを担当
演奏の様子はこちら(YouTube)




3日目 初めての学会発表をする学部生も

3日目(9/11)は前日に引き続き学生会員の発表がありました。懇親会の翌日ということで、会場の緊張感もやわらいだ雰囲気があり、2日目よりも活発な意見交換が行われていたように感じました。

この日、石巻専修大学からはベントス学会側で2名が口頭発表、1名がポスター発表を行いました。学会初参加の学部生はもちろん、何度も学会での発表を経験している大学院生も発表直前まで練習と修正を繰り返し、研究内容がはっきりと伝わるような発表を心がけました。

大見川遥(ベントス研 修士2年)
「イソコツブムシ類の球体化機能および
刺激に対する反応性の検証」(口頭発表)

高橋陽大(ベントス研 修士1年)
初めての学会口頭発表
「干潟の普通種が未記載種?
コケゴカイの分類学的再検討」(口頭発表)


甲地由樹(ベントス研 学部4年)
初めての学会発表
「汽水性多毛類ヤマトスピオ隠蔽種2種の
地理的分布の検討」(ポスター発表)



4日目 学生優秀発表賞!

4日目(9/12)は一般会員による口頭発表と学生優秀発表賞の授賞式がありました。

ベテラン研究者たちの発表は内容もさることながら、どの発表も貫禄と余裕があり、これから自分たちが目指すべき発表のお手本として良い目標となりました。この日は石巻専修大学からは太田尚志教授が発表を行いました。

太田尚志教授
「ミズクラゲAurelia coeruleaの
各生活史ステージにおける刺胞組成の比較」(口頭発表)



学生優秀発表賞の授賞式では、なんと私のポスター発表が選出されました。

名前を呼ばれたときはうれしさよりも驚きが強く、壇上でも呆然としてしまいましたが、発表を聞いてくれた方や懇親会で話した方などにお祝いの言葉をいただくうちに徐々に賞をいただいた実感がわきました。

うれしさと同時に私の研究にご協力いただいた研究室のメンバーや、調査地である金華山島で様々な便宜を図ってくれた船会社や黄金山神社の職員の方々など、研究に携わっていただいた方々への感謝の気持ちがあふれてきました。

今回いただいた賞に恥じないよう、今後も研究活動に励んでいきたいと強く思いました。


学会と聞くと、敷居が高く、学生のうちから参加なんかできないと考えてしまうかもしれません。ですが、実際は学生こそ参加することに大きな価値があるように感じました。

学会では自分の研究を発表するだけでなく、多分野の専門家の方と交流を深めることが出来ます。様々な意見を聞くことで、物事に関する解釈を広げ、柔軟な対応や多角的な視点を身に着けることができます。これらの能力は今後の大学生活や研究活動に生かせるだけでなく、就職後にも役に立ってくれると私は考えています。

今年は研究室配属前の学部3年生の参加もあり、徐々に学会には誰だって参加していいんだという意識が浸透してきたように感じます。この流れに乗って、ぜひ皆さんも学会に積極的に参加してみてください!

受賞の喜びを表現する大山(私)
看板のベントスイラストは
4年生の甲地由樹さんが作成


ベントス研の甲地由樹さん(4年生)は今回が初の学会発表でした。初めて学会で発表を行った経験についてコメントをいただきました。



甲地さんのコメント

今回の日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会は私が発表者として初めて参加した学会であり、自分の研究を向上させていくための貴重な機会となりました。

この学会では様々なグループの生物を扱っている研究者が集まり、中には私の知らなかった生物の研究発表もありました。いろいろな生物の不思議な生態や面白い研究成果に驚くことばかりでしたが、内容が難しく理解が追い付かない発表もありました。

短時間で情報を処理する力に加え、「発表者が伝えたいことは何なのか」に着目して話の本質を捉えられるような聞き方を身に着ける必要があると感じ、普段のゼミや授業でも心がけたいと思いました。

今回私はポスター発表に申し込み、これまでの研究成果を分かりやすく伝えたいという思いでポスターデザインの改善や発表練習を重ねました。

当日は多くの方に発表を聞いていただき、研究を発展させるためのアドバイスをいただくことができました。今後はいただいたアドバイスを整理し、研究方法や考察を深めていきたいです。

今回の学会を通して学んだことは、人との繋がりの大切さです。研究というのは個人での実験や解析が多いですが、サンプルを提供していただいたり、情報共有をしたりと複数人の力が結集して成果になっていると改めて気づきました。

私の研究は、サンプルを提供いただいたり、調査にご協力いただいたりと多くの方に支えられて進めることができています。今回の学会では、まだサンプルが得られていない地域で採集できそうな場所を教えていただくなど、ありがたい情報を多数いただくことができました。

年齢に関係なく研究相談をできたり、近況報告をしたりと、ベントス研究に携わる人達が全員でベントス研究を盛り上げていこうという雰囲気を感じました。また、若手の会や発表終了後の毎日の集いでは、他大学の学生の方々と進路や趣味など研究以外のこともお話ができ、とても恵まれている環境だと感じました。

この学会期間中に様々な方とお会いし、これまでにない環境に身を置いたことで、研究に対する新しいエネルギーを得ることができました。学会でのご縁を今後も大事にしていきたいです。

無事に発表を終えることができたのは、ご指導いただいた阿部先生や研究室の先輩方、そしてサンプルを提供してくださった方々のおかげです。

学会発表に向けて、ポスター作成やデータ解析など経験のないことに苦労したこともありました。しかし、興味深い研究結果に辿り着いた時や、結果から得られる考察を導いた時に、研究の面白さを知ることができました。

学会は準備の段階から始まっていて、学会の終了後は発表を振り返って自分の研究と向き合える特別な機会となりました。今後も研究の意義を考えながら前向きな姿勢で研究を進めていきたいと思います。




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調査の様子

 

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2025年11月10日月曜日

1年次の野外生物実習(動物)を実施! 昆虫採集・動物の痕跡探索

 

6月7日(土)に、野外生物実習を行いました。1年生の3つの実習のうち、今回は最終回となる動物の実習です。

本年度は新たに昆虫の専門家の藤原先生が着任されたこともあり、昨年度までと趣向を変えて、大学近隣で昆虫採集をするグループと、大学演習林で動物の痕跡を探すグループの2つに分かれて活動しました。

参加した1年生からは「大学にいる生物やその周辺の生態系などが知れて、身近な環境にも多様な生き物が生息していることを実感できました」との声がありました。

 


昆虫採集 大学近隣にて

水生生物&昆虫採集を行う班の学生たちの様子を紹介します。

まずは水生生物の採取のため、数名の教員の引率のもと、大学キャンパスから道路一本をまたいだ田んぼへと徒歩で向かいました。

学生たちはどんなところに生き物がいそうか?と考えながら、配布されたスポイトで田んぼの水を採取していきます。

水生生物がいそうな場所を探す学生たち

スポイトで採取した水を光に透かしつつ、目で見て観察しても、なかなか生き物は見つからないようです。

大学の実験室に戻って顕微鏡で注意深く観察すれば、ミクロサイズの水生生物が見つかるかもしれません。

田んぼの畔(あぜ)に並んで、スポイトで水を採取

 

さて、田んぼの水の採取が終わったら、続いて大学構内に移動して昆虫採集です。

今回は主に、大学構内の広大な芝生や桜並木のエリアを中心に昆虫採取を行いました。捕虫網と昆虫を入れる遠沈管、熱中症予防のための塩タブレットを配布した後、学生たちはそれぞれ昆虫がいそうな場所に移動していきました。

石巻専修大学の構内の、サクラの並木と芝生
芝生にはシロツメクサなどの草本が開花

学生たちは芝生の花に来ているチョウやガ、甲虫、アブやハチの仲間などを捕虫網で捕獲して、遠沈管や虫籠に注意深く入れていました。芝生にはそろそろバッタの仲間がたくさん出てきているのでは?と期待していたのですが、まだ本格的な発生時期には少し早かったようです。

昆虫採取に挑む学生たち
遠沈管の中には採取した昆虫が
 

シジミチョウの仲間をゲット
 

昆虫採集自体が久しぶりの学生もいたようで、童心にかえったかのように一生懸命に虫を追いかけて捕まえている姿が印象的でした。

学内のツツジにとまっていた甲虫
(ハナムグリの仲間)




動物の痕跡探索 大学演習林にて

大学から歩いて5分の場所に、演習林があります。

 

本学の学生が卒業研究で出入りしている森林で、規模が小さい割に多様な動物が暮らしています。この演習林を散策してみることにしました。

  

4年生の宍戸君が、卒業研究で調べているタヌキとアナグマのタメ糞場について解説中です。
「タヌキは決まった場所でいろいろな個体が糞をして、コミュニケーションしているらしいよ」



同じく4年生の岩渕君は演習林で行っているシカの調査について1年生に話しをします。

「演習林には最近外からシカが入り込んできて、アオキなどの植物を食べてます」多数の学生相手にしゃべるのが初めてなので、少々緊張気味…。



「フィールドワークは初めて」という1年生も多く、クモの巣を払って歩きながらの実習に興味津々でした。



シロダモの枝に、小鳥の巣が作られていました(卵はありませんでした)。草をきれいに織り合わせた、見事な出来栄えです。




ハクビシンの糞です。サクランボをたくさん食べるので、白いタネがたくさん出てきます。


昆虫採集のグループと合流しました。採集した虫をみんなで見せ合います。



昼食後にはPC室に移動して、センサーカメラでとらえた動物を確認することに。「どんな動物がいるんだろう…?」



岩渕君と宍戸君が撮影したお宝映像を大放出します。

ニホンジカ


ニホンカモシカ



ニホンアナグマ



タヌキ



【関連ブログ記事】

#実験・実習 

1年次の野外生物実習では、全員が「海洋生物系・動物系・植物系」3つの実習に参加します。 

  



2025年11月6日木曜日

【潜水調査実習】石巻の海で潜水実習を実施 生物科学科3年生がSCUBAダイビングを体験!

セイテンな9月の月曜日に「潜水調査実習」の一環として、生物科学科3年生の6名が石巻の海に潜る体験をしてきました。

これまでの座学やプール実習で学んできたSCUBAダイビングのスキルを実践する海洋実習です。

今回も指導をお願いする(有)フクダ海洋企画の福田介人さんからお借りしたSCUBA器材をトラックに積み込み、港に移動。

港から船で移動後、岸から沖方向に50mの調査用ラインを敷設して、ビーチエントリーです。

重い潜水器材は、仲間と協力しながら装着したりして、いよいよ潜水開始です。みんな緊張している様子です。

指導する玉置教授
(沿岸環境工学研究室)


海のなかでは、うねりが残り、水が少し濁っていましたが、魚の群れが見れたりもしました。学生たちは調査用のラインに沿いながら、海の生物の観察を続けました。

海に広がるたくさんの生き物たちの営みに、学生さんたちはすっかり興奮。

はじめの緊張はいつの間にかほどけて、海の中に笑顔が広がっていました(観察された海の生き物は全てもとの場所に戻しました)。


予定していた実習の3時間があっという間に過ぎ去りました。

 

今回の実習では、これまでの大学の授業で学んできた海の知識を、自分の目で見て、また感じたりして、彼ら・彼女らの体験へとつなげることができたものと思います。

夏の終わりの良い一日となりました。

港に戻っての記念写真



受講した学生さんの声(抜粋) 
海洋実習を通じて、強く感じたのは海とプールでは全然違うということだった。海の中では、うねりや流れがあることで姿勢を真っ直ぐに保つことが難しかったし、泳ぎ方にも気を付けないと、砂を巻き上げてしまって視界が不明瞭になってしまうことが分かった。

今回はずっと海底を這っているような状態だったが、本来はずっと海底と並行に浮いている状態が理想であり、そのために中性浮力が重要であると感じた。中性浮力は、空気を吐く量を調節することで得られるため、そういった技術を身につけたい。また、途中でマスク内に水が入ってきてしまい、その時は海面に上がって水を抜いたがマスククリアーができれば、便利だったのかなと思った。

海の中に潜ると、本当に生物の密度が高くて、ヒトデやイソギンチャクなどが磯で見るよりも明らかに高密度に生息していて驚いた。こういった浅海域のような中間の地点でこそ、いろいろな発見があるのかなとも思った。

今回は、インストラクターについていくのが精一杯だったので、周りの海中の様子をしっかり見ることが出来なかったので、周りの様子だったり、生物を観察できるような余裕を持てるくらいになりたいと思った。

海底などといった、様々な場所で調査ができるという能力は、研究テーマや研究のヒントに巡り合うきっかけが増えるのではないかと思うので、潜水をはじめ、いろいろな場所へ赴くことができる力をこれからも新しく身につけたいと思う。


実際に海に潜ってみて、楽しかったと同時に海に潜ることの難しさを知った。プール実習では常に足がつくという安心感があったが、海ではうまく泳げずに砂を巻き上げてしまって海底が見えなくなり、どこが底なのかわからなくなり不安になったり、先導するインストラクターの姿が見えなくなったりなど、余裕をもって泳げなかった。

実際に潜ってみて、慌てないことが大切だと改めて実感した。ときどきレギュレーターが口から離れてしまい、焦ってしまう時があったが、冷静にレギュレーターをくわえることができた。落ち着いて周りを見ると、海底にすむヒトデやウニ、海藻、魚、イカなど様々な生物を見ることができ、海の中を少しでも知ることができて楽しかった。小さいコウイカ?に触れることができてうれしかったし、とてもかわいかった。

これから、ダイビングライセンスや潜水士の資格を取りたいと考え、もっとBC(浮力調整具)の使い方などを学んで、砂を巻き上げないように泳いだり、たくさんの生物を見つけたりしたいと思った。また、前半にシュノーケリングをして、小さな魚の群れやクラゲ、カニなどを見ることができ、浅瀬ともう少し深い場所での生物の違いなどについてももっと知りたいと思った。
海での潜水実習では、実際に多くの生き物が観察できた。ウニやナマコ、イカ、カニ、イシダイなどの魚が見られた。海藻が岩場のようなごつごつした場所に生えており、小魚やナマコ、ウニなどの生物が観察できた。

水中では思い通りに動けず、岩場をよけることが難しく他の学生とぶつかることもあり、水中でのバランスのとりにくさや距離感のつかみにくさを実感した。また、あまり生物を探す余裕がなくて、インストラクターに教えてもらったものがほとんどだった。

プール実習の時には、耳抜き後に鼻呼吸になってしまい焦っていたが、今回は耳抜きもその後の呼吸も問題なくできた。また、プール実習の時は4mの水深がかなり深く感じたが、海洋実習ではほとんど水底にいたため、深さがあまり分からず深度による怖さはなかった。しかし、何度かマスクやレギュレーターの隙間から水が入って来て焦った場面もあり、呼吸や姿勢を落ち着けることが大切だと学んだ。

潜水中は何度か不安に感じたこともあったが、生き物が水中で実際に動いている姿を水槽や写真ではなく、自分の目で観察できたことがとても楽しかった。
今回の潜水実習では、生物が水中でどのように過ごしているのかが分かった。砂浜では、ヒトデや小さなハゼ、コウイカの幼体を見ることができた。これらは底で動かずに静止していた。

奥へ進むと岩場があり、そこには海藻が茂っていた。砂浜と比べて生物量が多く、海藻がある場所の方が生物にとって生活しやすいのが分かった。岩場で静止していたら、ベラが近づいてきたので、ベラは好奇心旺盛な魚であることが分かった。タコ、イカは手で触れるまで逃げなかったので、擬態に自信があるのかなと思った。

海での潜水は、プールと違い潮の流れと波があったため、体を安定させることが難しかった。そのため、水中カメラでの撮影は、カメラが不調であったためできなかったが、対象をうまく撮影することは難しかったと考えられる。

さらにインストラクターについていくことが始めは大変であったが、途中から慣れてきたため、うまく泳いでついていくことができた。潜水を待っている間に行ったシュノーケリングでは、浅瀬を泳いだが意外と多くの生物を見ることができた。クラゲ、ガザミ、アオリイカ、ウミタナゴ、コショウダイが泳いでいた。



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2025年11月3日月曜日

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辻教授のコメント 

動物を対象とした野外調査の様子や、研究室の日常を多くの人に知ってもらいたいと考え、研究室のインスタグラムを開設しました。

研究室メンバーが撮影した動物の写真・映像や調査風景、ラボでのイベントについて自由に投稿できるようにしています。

石巻の動物について知りたい方、研究室での学びについて興味がある方の参考になれば幸いです。 

国内の調査風景に加え、私がこれまで経験した海外調査の様子もご紹介します。動物のドッキリ映像もありますので、お楽しみに。



 

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