理科の授業は教科書に書いてあることを覚えるだけではなく、実際に、見たり、触ったり、匂いを嗅いだり、五感を使うことが重要です。
自然科学コースでは、6月27日(土)、科学館を活用する授業を実施しました。理科教員を目指す3年生5名がHOKUSHU仙台市科学館を見学し、展示を「教える側」の視点で分析。
後日、展示物を活かした模擬授業に取り組みました。記事の最後には、参加学生によるコメントも紹介します。
目次
- 理科教材として展示物を観察
「宮城・仙台の自然」エリア - 展示物を活かした授業へ
「科学の探究」エリア - 純粋に科学を楽しむ心も忘れずに
「生活と科学」エリア
- 参加した学生の声
- 後日談:科学館を活用した授業づくり
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| 2025年4月に全館リニューアル! |
当日は展示物・展示方法を観察し、学校現場で活用できる理科教材と科学コミュニケーションについて学びました。
単に見る側としてではなく、教員として活用する側の視点で捉えることは、将来の学校現場に活きてくるでしょう。
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| アロサウルスがお出迎え (1億5000万年前) |
今回の見学は、3年次の必修科目「バイオサイエンスコミュニケーション」の一環です。自然科学コースの教職チーム(渡辺班)の特別授業として実施しました。※教員志望の学生全員ではありません。
理科教材として展示物を観察
「宮城・仙台の自然」エリア
学生たちには、理科教材の視点、科学コミュニケーションの視点で展示物を評価するレポートを課しています。
教員目線で見ることで、子どもの頃とは違った意外な気付きがあるはずです。楽しみながらも、真剣に観察していました。
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| 左はシオガマゾウ 約2000万年前に、塩釜にこんな巨大なゾウが! |
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| 「これキレイ!!」 宮城に関する様々な標本や化石を展示 |
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| 「どんな授業で使えるかな…」 |
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| 植物やチョウ、キノコ、岩石など とても綺麗な標本が展示されています |
| レポート用に写真・動画で記録 |
展示物を活かした授業へ
「科学の探究」エリア
展示物を評価するレポートの他に、次回の授業までに展示物を利用した授業案を作成します。
2名の班、3名の班ごとに作成・発表し、全員で内容について考察します。身近な教材を見つけ、授業に活用する力は、これから教壇に立つ教員に欠かせません。
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| 物理や化学について、 体験しながら学ぶことができます |
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| 実物標本の周期表は圧巻! |
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| やまびこを体験 |
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| 「ほら!もっとこがないと!」 |
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| 「波・音・光」「電気と磁気」 「運動と力」「物質の性質」など分野別に展示 どれもとても勉強になります |
純粋に科学を楽しむ心も忘れずに
「生活と科学」エリア
身近な現象について体験的に学べるエリアです。地震の体験や防災クイズなど、自然災害についても学ぶことができます。
学校現場で子どもたちを守る教員としては、欠かせない知識ですね。
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| 科学は楽しく学ぶもの! 専門知識を得ることも大切ですが、楽しむのが何より |
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| 竜巻・台風の発生装置 |
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| プラズマボール |
2時間程度の滞在時間でしたが、楽しんで科学を学ぶ姿が見られました。
展示物の評価レポートと、展示物を活かした模擬授業がどうなるか楽しみです。
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| 武藤さん、松坂さん、伊藤さん、藤川さん、大野さん お疲れ様でした! |
時間を忘れ夢中で見入ってしまい、2時間だけでは足りないくらいとても充実した濃い学びを得ることができました。仙台市科学館はとても楽しく学べる展示物が多くあるため、理科教員を目指す人は一度は訪れた方がいい、魅力的な施設だと感じました。
普段と違った視点で科学館を回ることができ、とても楽しかったです。地学や生物の展示は見るだけになりがちな印象がありましたが、巣穴を上から観察したり、葉の標本を自分で引き出して見たり、風を感じながら地域の自然環境を学べたり、岩石に実際に触れたりするなど、自分の体を使って体験できる展示が多く、素通りせずに主体的に学べる工夫がされていました。
教科書で学んできた原理や法則が目の前に広がっているのを見て、「これ知ってるやつだ!」と嬉しい気持ちになりました。将来は、経験による学びの重要性を理解したうえで「内発的動機付け」を生徒に自然に促せるような授業を作りたいと思いました。
授業を行う上で、どこかから動画を引用するのではなく、先生が「自分がやってきた動画があるので見てください」の方が生徒も興味を持って見てくれると思いました。黒板の授業だけで終わらせず、できるだけ視覚化できるように工夫していきたいです。
展示を見て終わるのではなく、「なぜこのような現象が起こるのか」「身近な生活ではどのような場面で利用されているのか」といった問いを設定することで、生徒同士が意見を交流しながら理解を深められる授業を展開できると感じました。将来教員になった際には、科学館などの地域資源を積極的に活用し、事前学習・見学・事後学習を関連付けた授業を実践したいです。
後日談:科学館を活用した授業づくり
展示物評価のレポートでは、錯視、炎色反応、光の三原色、種子散布、電磁誘導、形状記憶合金、光ファイバーなどに関する展示物がピックアップされ、特徴を考察していました。
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| 波の実験 |
模擬授業では2つの班が「定滑車・動滑車」「進行波・反射波・定常波・合成波」についての展示物をピックアップ。授業の導入に工夫が見られ、スライドも見やすいように作りこまれていました。それぞれの模擬授業で体験的な活動も取り入れられており、科学館での学びが活かされていました。
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| 身近な物で「てこの原理」を体感 |
【リンク】
- HOKUSHU仙台市科学館 「ふれる科学、ためす科学」がコンセプト。地下鉄南北線「旭ヶ丘駅」から徒歩5分。入館料は一般550円。
- 自然科学コースの紹介はこちら 自然科学コースでは、生物・化学・物理・地学・数学を幅広く学びます。学校や地域と連携した実践的な授業をとおして、科学を「伝える力」を育み、理科教員として必要な資質・能力を養成しています。
- オープンキャンパス情報はこちら 教員採用試験に向けた取り組みについては、7月18日(土)19日(日)、8月8日(土)9日(日)のオープンキャンパスで学生から直接話を聞くことができます。
【関連ブログ記事】
#教員採用試験(自主ゼミなどの学習支援や授業の様子を紹介)
教員採用試験に向けた4年間計画
1年次:物理の基礎講座(自主ゼミ)
2年次:震災遺構の見学、模擬授業、集団討議の練習(授業)
3年次:科学館の見学、模擬授業、教員採用試験の勉強(授業)、地学の勉強会(自主ゼミ)
4年次:直前対策としての勉強会、面接・集団討議の練習(自主ゼミ)
教員採用試験の受験者数は、昨年度の7名から今年度は10名以上へ増加(昨年度の過去最多をさらに更新)。また、物理の自主ゼミには1年生17名が参加しており、これは1年生の約2割に当たります。
早い段階から教員を目指す学生を継続的に支援し、地域で求められる理科教員の育成に着実に貢献しています。

























