2025年2月28日金曜日

2月の記事まとめ

卒業研究発表会にて(海洋生物コース)
 

卒業研究発表会、大学院生による学会参加レポート、大学院の授業紹介などの記事をアップしました。

週1~2回程度で更新しています。ブックマークもよろしくお願いします。


   

 

院生の学会参加レポートは読み応えあり!

「学会参加後にはこれまでと世界が違って見え、考え方も変わりました」



































   記事をまとめたページはこちら(タグごと、月ごとで記事をピックアップしています。月ごとの一覧は #記事まとめ





大学ホームページ記事からのピックアップ
卒業生の大谷様(仙台うみの杜水族館・飼育員)


大学見学会(大学HPより)


 

 

牡鹿半島ビジターセンター・企画展 「金華山のサル展―霊島のヌシの知られザル生態」 ~3/31(月)
動物生態学研究室(辻准教授)の研究成果をパネルで紹介しています。


地域水産利用学研究室(鈴木教授)が特別コラボブースに出展します。

 

角田出教授 最終講義 3/18(火) 2101教室 14:00~15:30 演題「継往開来」 

 

算数トライアスロン & モルック 体験 3/29(土) 岩手県陸前高田市・ 夢アリーナ高田
教員志望の学生が、地元の高校生と一緒に小学生をサポート。学生には防災学習も実施します。


2025年2月25日火曜日

寺子屋に参加した学生の声を紹介「毎回丁寧に教えてもらえた」

 

今年度の寺子屋が無事終了しました。 

「勉強が苦手な学生に対しての学習支援 × 教師を目指す学生に対しての教育機会の提供」として、昨年度(2023年度)の後期からスタート。数学の勉強会といった雰囲気です。

試行錯誤しながら、週1回、継続して実施してきました。後期は約10名のサポート学生で対応しました:4年生2名、2年生7名、そして平田助手。3年生の実験の時間と重複せざるを得ず、残念ながら3年生は参加できませんでした。来年度以降の課題です。


自主的な取り組みで至らぬ点もあったかと思いますが、参加学生、サポート学生のおかげで続けることができました。この場を借りて、感謝します。

 

 

参加学生の声を紹介します(一部)
  • ひとりで勉強するよりも理解することができたし、テストの点も目に見えて上がったのでうれしかったです! 
  • 成績アップに確実につながりました! 

 

基本の基本を中心に、人によっては応用問題も
個人のペースに合わせて、ゆっくりと進行

 

  • 不安な点を教えてもらうことができて、とても役に立ちました。次も来たいと思います。 
  • 授業で分からなかったところの復習と、テスト前と後の解説をしてもらえるところが良かった。
  • 教え方が分かりやすく、分からない部分は理解するまで教えてもらえるのがとても助かりました。


続けて参加することで
モチベーションアップ!
 

  • 教える方々がとてもフレンドリーで話しやすかったです。
  • 毎回丁寧に教えてもらえてありがたかったです。 
  • 問題を解く時間が増えたので、理解がしやすかったです。

 

教員を志す学生にとっても
得られるものは大きかったと思います



石巻専修大学・第2次中長期ビジョン には7つの行動目標があります。その1番目には「学生支援の強化による学生活動実績の向上」が挙げられています。

学生の基礎学力の向上のためにも、寺子屋は今後も継続して実施します。1年生だけではなく、残念ながら不合格になってしまった学生の参加も歓迎します。

大学HPより



【教職関連情報】 #教員採用試験

  • 地学の勉強会:春休み中、週1回、地学の勉強会を実施しています(教職セミナー)。1年生を含め、10名が参加しています。遠方からの学生用に、オンラインも併用しています。ラーニングコモンズ(仮)で実施中。
  • 算数トライアスロン:3月29日(土)に陸前高田市で、算数の楽しさを小学生に伝える算数トライアスロンを実施します。生物科学科・人間教育学科の学生、約10名が参加予定。学生のための防災学習も実施されます。



【関連ブログ記事】 


2025年2月20日木曜日

大学院生2名による学会参加長編レポート アジア海洋生物学シンポジウム & 日本甲殻類学会

海洋ベントス学研究室の大学院修士1年の大見川 遥と小田 晴翔です。

私たちは、10/28~30にタイ王国のバンコクで開催された「The 5th Asian Marine Biology Symposium」(AMBS)と、11/29~12/1に函館で開催された「日本甲殻類学会第62回大会」に参加し発表を行ってきました。

とても楽しく学びある経験ができたので、ご報告いたします。

タイに向かう道中、成田空港にて

甲殻類学会の受付前にて

 

 
Asian Marine Biology Symposium 編

 

AMBSはアジア諸国の海洋および沿岸域の生物学的研究を行っている研究者の交流や情報交換の促進のために、2013年から定期的に開催されています。

新型コロナウイルスの影響で、ここ数年開催が見送られてきましたが、今回は5年ぶりの開催となりました。

 


タイ王国への道のり    

私たちは今回、日本を飛び出して国際学会での発表に初めてチャレンジしてみました。発表の申し込みやホテルの予約、発表ポスターの作成などは、もちろん全て英語で行う必要がありました。今までの人生で一番英語に悩まされ、真剣に取り組んだ時間になったと思います。英語での作業は困難を極めるものでしたが、それ以上に私たちの心はワクワクで埋め尽くされていました。

準備は万端!いざタイ王国へ!と意気込んで空港へ向かったのは良いものの、2時間の出発時間の遅れ。それにより乗り継ぎ予定だった便に置いて行かれてしまい、中国の上海空港で2時間のティータイム。いきなり海外渡航の洗礼を受けることになりました。そんなこんなでタイ王国へは深夜の1時過ぎに到着。海外渡航の定番の割高なぼったくりタクシーの洗礼を受けながらホテルへと向かいました。

タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港に到着

国際学会の会場となったThe Emerald Hotel



学会本場!ポスター発表! 

学会では、日本では見ることができない生物たちを扱った研究が多く、色鮮やかな生き物たちの写真をぱっと見ただけでも魅力が伝わってきました。

今回の学会では生態学や分類学、行動学の研究発表に加え、生物を取り巻く環境にフォーカスした研究発表がいくつかありました。国内の学会では、生態学や行動学についての研究発表を見る機会が多かったので、環境をメインにした発表は新鮮な気持ちで聞くことが出来ました。

そして、英語での口頭発表を聞いている中で、知っている単語が出てきたり、何を言っているのかを聞き取れたりした時に、すごくうれしい気持ちになり、一人でにやけていました。


いよいよ、私たちのポスター発表の出番です。

ポスター発表は口頭発表が一通り終わった午後に行われました。自分の英語で作られたポスターの前に立った時、日本で悠々自適に生活してきた私に英語での発表ができるのか、という不安が一瞬よぎりました。が、そんな気持ちも束の間で、ポスター発表を聞きに来てくれた方と目が合った瞬間に、自分の研究を知ってもらいたい、伝えたい、という思いが爆発し、不安が吹き飛んでいきました。

発表中の大見川

それからは、拙い英語ながら身振り手振りを用いて全力で発表することが出来ました。発表を見に来てくれた方から「So interesting!」という言葉を頂き、本当に嬉しく感じ、もっと研究活動を頑張ろうとモチベーションにもつながりました。

ポスター発表自体は1時間半と長くはありませんでしたが、密度濃い時間を過ごすことが出来ました。これからもチャンスがあれば英語で発表したいです。

発表中の小田
 

 

懇親会は大宴会 

学会というものには、研究者間の交流の輪を広げる目的もあるため、懇親会が行われます。それはAMBSも例に漏れず、28日と29日の夜に懇親会が行われました。

「学会の懇親会」と聞くと堅苦しいイメージが思い浮かぶかもしれませんが、まったくそんなことはありませんでした。至る所で笑い声が聞こえてきて、国籍なんて無かったかのように感じるほど、楽しい時間を過ごせました。皆がグラスのお酒を空にした頃、踊り子たちが会場に突如として現れ、タイの伝統舞踊をご披露してくれました。流れるような美しい踊りに魅了され、お酒がより一層進みました。

タイ伝統舞踊の踊り子の方々と一緒に記念撮影

酔いが回ってくる時間になると、懇親会場はカラオケ会場へと変貌を遂げました。私たちもドラゴンボールやワンピースの主題歌を歌い、会場は大盛り上がり。アニメソングは海外でも知名度が高いようです。

懇親会のカラオケ大会で人気アニメソングを熱唱


AMBSを経て 

英語という壁は日本人にとっては、とても大きな壁に感じられるかもしれません。私たちも、英語にはネガティブな印象を抱いていました。しかし、いざ飛び込んでみれば、そんなことはないと気付かされました。こういったことは、英語に限った話ではないと思います。何かをしたいのに「気持ちの壁」のせいで、躊躇ってしまうことは多いと思います。ですが、一度その考えを捨てて、やりたいことに思い切ってチャレンジしてみてください。私たちは、そのチャレンジすることの大切さを、今回のAMBSで学ぶことが出来ました。

「恐れることはない!前に進め!」の精神を持って、これからも研究を続けていきます。次回は2027年に熊本で行われる予定です。より一層英語力を磨いて、また発表したいと思っています。

国際学会のエクスカーションで訪れた
エメラルド寺院(ワット・プラ・ケオ)にて



【私たちのポスター発表内容】

 

大見川 遥 「Evaluation of the predation avoidance function of the conglobation behavior of the marine isopod Gnorimosphaeroma spp.(海産等脚類イソコツブムシ類の球体化行動による捕食回避機能の評価)」

ダンゴムシが丸くなることは有名ですが、海にもダンゴムシのように丸くなるコツブムシ(ダンゴムシと同じ等脚類の仲間)という生き物がいます。どうして等脚類には球体化するという進化を遂げたものがいるのかについては、未だに根拠のある説明がなされていません。

そこで、私は等脚類の球体化行動の進化の謎を解明するため、コツブムシの球体化機能について研究を行いました。その結果、コツブムシの球体化にはカニ類から食べられにくくなる機能があることが明らかになりました。


小田 晴翔 「Sexual dimorphism in the bristles on the walking legs of the semi-terrestrial sesarmid crab Orisarma dehaani(クロベンケイガニの歩脚の剛毛の性的二型)」

今回、クロベンケイガニの歩脚の剛毛に性的二型が見られたという内容でポスター発表を行ってきました。性的二型とはオスとメスの形態的な違いのことです。性的二型が見られたということは、歩脚の剛毛には繁殖に関わる何かしらの意味があるということが推測できます。この点について海外の様々な参加者と議論を交わしてきました。


 

 

 

 
日本甲殻類学会編

 

日本甲殻類学会は甲殻類学の進歩と普及を図ることを目的とし、1961年から開催され、甲殻類研究者の交流や情報交換の場になっています。

今回、海洋ベントス学研究室からは私たち2名と4年生2名が参加し、私たちは以下の題でポスター発表を行いました。



【私たちのポスター発表内容】

 

大見川 遥 「海産等脚類の球体化は捕食回避機能として働くのか? ~イソコツブムシ類とニセスナホリムシの比較実験~」

甲殻類学会では、イソコツブムシ類に加えて、球体化できない海産等脚類のニセスナホリムシで実験を行った結果を含めて発表を行いました。球体化できるイソコツブムシ類と比較して、球体化できないニセスナホリムシはカニ類に食べられやすいことを明らかにしました。

 

 

 

小田 晴翔 「宮城県舞根湾で採集された北限記録の十脚目甲殻類の報告」

「北限記録」とは現在報告されている分布記録の中で最北の記録のことです。近年、東北地方における海水温の上昇が顕著であり、その影響によって南方系の海洋生物の分布北上が問題視されています。普段から採集調査を行っている気仙沼市の舞根湾でも南方系の十脚類(エビ・カニ・ヤドカリ類)が見つかったため今回の報告に至りました。今回の発表で6種の十脚類の北限記録が更新されました。



私たちは昨年度も甲殻類学会に参加したので今回が2度目の参加でした。

学部4年生の2名は今回が初参加でしたので、甲殻類学会に参加して感じたことについてコメントをもらいました。

 

相澤 和瑛 さん

今回甲殻類学会に参加してみて、非常に多くの研究内容を拝見させていただきました。ヤドカリの行動についての研究など非常に面白い視点での研究が多く、有意義な時間を過ごさせていただきました。1種の生物でも様々な視点、仮説をもって研究していくことでまた違った内容の研究となることを知り、現在行っている卒業研究でも幅広い視点から考えていくことが重要であると感じました。


遠藤 祐人 さん

甲殻類と聞くとエビ・カニのイメージが強かったのですが、等脚類やヨコエビ、フジツボの研究も多く新鮮でした。また、学会というと堅い印象がありましたが、雰囲気がとてもフランクで初参加の私たちも溶け込みやすい雰囲気の学会でした。自分の卒業研究の参考になる研究を聞けたり、モチベーションにもつながったりと大変良い機会に恵まれたと感じています。この学会で広がった知識や視野を今後の活動にも活かしたいと思います。

 

甲殻類学会に参加した4名の学生
左から遠藤祐人さん、大見川遥さん、小田晴翔さん、相澤和瑛さん

他大学の学生たちと親睦を深めました




最後に、Asian Marine Biology Symposiumと甲殻類学会に参加して感じたことについてコメントを述べさせていただきます。

 

大見川 遥

AMBSは初めての国際学会だったので、期待と緊張が入り混じる大変なものになると思っていました。しかし、実際にタイの地を踏みしめてみると、緊張はどこへやら、期待と興奮でいつもより2倍動いていた気がします。また、タイの料理は基本的に辛いものが多く、初日に食べたスパイシーチキンにより、唇が2倍膨れ上がったのはいい思い出です。海外には少し怖いイメージを抱いていましたが、今回の旅を通して、それが間違いであったことを認識しました。

甲殻類学会では、論文執筆にあたり、研究結果の示し方や解析方法、解釈について甲殻類研究者の方々に相談するつもりで発表を行いました。結果として、多くの甲殻類研究者の方々からご助言をいただくことが出来ました。偉大な甲殻類研究の先輩方からのご助言をもとに、論文執筆を頑張りたいと思っています。その他にも、同年代の甲殻類研究仲間との交流を深めることができて、大満足の函館旅でした。

海外の学生の参加者に名刺を渡すことにチャレンジ

今回AMBSと甲殻類学会に参加してみて、本当に良かったと思います。これからもチャレンジ精神の名の下に、さまざまなことに2倍チャレンジしていきます。みなさんもぜひ、いろんなことにチャレンジしてみてください!

ルンピニ公園の有名な住人、ミズオオトカゲの
しっぽに触れることにチャレンジ




小田 晴翔

AMBSでは英語での発表に若干の不安がありましたが、いざ発表が始まると不安は楽しさへと変化し、拙い英語でも情熱でコミュニケーションをとることができました。今回の発表では、多くの海外の参加者からも様々な意見やアドバイスを頂くことができ、研究成果を海外に向けて発信していくことの重要性を強く感じました。学会後は仲良くなった参加者とタイ観光に行き、ムカデなどの昆虫食や淡水エビの躍り食いなど、日本ではなかなかできない体験ができました。ナイトマーケットでは珍しい甲殻類が所狭しと並べられており、大変感激しました!このような貴重な経験ができるのは国際学会の醍醐味だと思います。

甲殻類学会では、論文や書籍で何度も名前を見かけるような大御所研究者の方々と研究や甲殻類の情報について意見交換を行うことができました。2度目の参加でしたが、ベントス研のSNS( HP   X  Instagram)の宣伝効果もあって様々な参加者の方に認知して頂いており、前回参加した時よりも多くの方々とお話をしたりアドバイスを頂いたりすることができました。同世代の若手参加者とは、同じ甲殻類を研究する者として結束を強めてきました。

シーフードレストラン前に設置された生簀
様々な甲殻類がびっしり

雰囲気も内容も異なる2つの学会でしたが、学会も学会以外の交流も楽しむことができ、毎度のことながらモチベーションが爆上がりでした!特にAMBSは初めての海外でしたが、タイの独特な文化にもすぐに慣れ、思い残すことがないくらい満喫することができました。学会参加後にはこれまでと世界が違って見え、考え方も変わりました。視野が広がることで研究や就職への考え方にも大きな影響を受けるので、これを見ている皆さんもぜひ1度は参加してみることをオススメします!何よりめちゃくちゃ楽しいですよ!!

ナイトマーケットでムカデの素揚げを賞味



【リンク】


【関連ブログ記事】

#学生の声  #大学院

#海洋ベントス学研究室 #海洋生物・環境コース


2025年2月17日月曜日

【卒業研究ポスター発表会】2月22日(土)開催! ご家族、卒業生、高校生の皆さま、ご来場お待ちしております!

 

口頭発表会に引き続き、2月22日(に生物科学科恒例の「卒業研究ポスター発表会」が行われます(にゃんにゃんにゃんで猫の日ですね)。

サイエンスコミュニケーションの学びの集大成となる、一般の方向けの発表会です。来場者の皆さまによる投票で、各コースから1名の「ポスター賞」も決定します。



研究対象生物はとても多様 

きっと気になる研究が見つかるはず! ミズクラゲ、ニホンウナギ、イトヨ、メバル、ギンザケ、クロサンショウウオ、コケゴカイ、イソガニ、ウミカニムシ、コツブムシ、マガキ / タヌキ、ニホンジカ、ヒメネズミ、テン、ウーパールーパー、ゾウリムシ、細胞性粘菌 / ケヤキ、スギ、コマツナギ、モクゲンジ、シロイヌナズナ、ヒゲカビ ほか



学生ホールで、12:00 スタート

場所は5号館3階の学生ホール。閉会式は、同じ3階にある5301教室で行います。

  • 11:30~ 開場・ポスター自由閲覧
  • 12:00~ 開会式(約10分、学生ホールにて)
  • 12:20~ 奇数グループ・ポスター発表(1時間半)
  • 13:50~ 偶数グループ・ポスター発表(1時間半)
  • 15:30  ポスター賞の投票〆切( → 集計・ポスター自由閲覧・歓談タイム)
  • 16:30~ 閉会式・表彰(約30分、5301にて)

 

ご家族や卒業生、他学科の学生・教職員など、生物を専門としない一般の方向けのイベントです。本学に入学予定の皆さまもいかがでしょうか。奮ってご参加ください。

予約不要、入場無料です。直接、5号館の3階までお越し下さい。途中参加・途中退室もOKです。

 
 

 

研究成果を1枚のポスターに

当日はポスターの前で、なるべく専門用語を使わずに説明。一方的なものではなく、会話を心がけながらポイントを絞って話をします。

ご来場の皆さまは、気になること分からないことがあれば、遠慮なくご質問下さい。学生は快く答えてくれるはずです。


 

過去の来場者コメント

  • 自身の研究を直接プレゼンする大変すばらしい機会だと思います。学生さんも皆さん一生懸命で感心いたしました。(ご家族の方)
  • 身近な問題から課題を見つけられたり、専門的な視点を持たれていたり、とてもおもしろかったです。(ご家族の方)
  • 対話することができて、充実した時間を過ごせました。(4年)


学生にとっては、様々な立場の人に正しく分かりやすく伝えるという、まさに社会人に必須のコミュニケーション能力を試す場。

ご家族にとっては、教員とも交流を深めることができる絶好の機会になると思います。

 

皆さまのご来場、お待ちしております!



 

【関連ブログ記事】 #卒業研究

 

昨年度の様子はこちら↓

 

今年度の口頭発表会の様子はこちら↓

 

 

2025年2月14日金曜日

卒業研究発表会(海洋生物コース)「緊張よりもワクワク感、楽しんで発表できた」

 

2月6日(木)に海洋生物コースの卒業研究発表会を行いました。

発表者は6研究室から25名。対象生物は魚類、二枚貝、プランクトン、ベントス、サンショウウオ、土壌動物、栄養塩とさまざま。研究のアプローチも室内実験からフィールド調査まで、多彩な内容の発表が行われました。

当日は教員加えて1年生から4年生、大学院生も参加し、80名以上の来場者となりました。

太田尚志先生から開会の挨拶


発表会は朝から夕方まで長丁場でしたが、25名の学生が5名ごとに5つのセッションに分かれ、最後まで熱のこもった発表が続きました。







 

卒業研究発表タイトル

海洋浮遊生物学研究室(太田研)

  • AIを用いた下痢性貝毒プランクトンの画像判別
  • ミズクラゲエフィラ幼生の鉛直移動に関する基礎研究
  • 沿岸性動物プランクトンの花粉摂食速度
  • 明暗周期下における有用微細藻類Nannochloropsis oceanica の脂質および細胞収量の変動
  • ミズクラゲAurelia coerulea の異なる生活ステージにおける刺胞の特徴
  • 北上川が追波湾に供給する栄養塩量


 

海洋動物・魚類生理学研究室(角田研)

  • 背地色の違いおよび紫外線照射がキンギョの体色に及ぼす影響
  • 人工磁界がメバルの行動に及ぼす影響
  • ゲニステインの投与がメダカの不安行動に及ぼす影響
  • 夜間照明がクロサンチョウウオ幼生の行動および変態に及ぼす影響
  • サツマイモ皮の投与がギンザケの鮮度に及ぼす影響
  • アロマターゼ活性を阻害したメダカの行動変化

 

二枚貝生理学研究室(高橋研)

  • 海産二枚貝血リンパのプロテアーゼについて
  • 海産二枚貝血リンパのSOD活性


 

海洋ベントス学研究室(阿部博研)

  • ベントスが持つセルラーゼの役割の探求 ―セルラーゼはベントスのどこにあるのか?―
  • コケゴカイの1年 ―松島湾櫃ヶ浦における個体群動態―
  • ニホンコツブムシ属の発音構造の体サイズ比較
  • イソガニの肉球の謎 ~雄間闘争と肉球サイズから探る~
  • ウミカニムシの鋏角の棘の数と発育段階との関係
  • 命懸けジャンケン勝負 ~陸生等脚類の捕食回避戦略~

ニホンコツブムシ

 

魚類生態学研究室(久米研)

  • 水温が異なる湧水河川に生息するイトヨ個体群の繁殖生態に関する研究
  • PITタグを用いたニホンウナギの生息地利用に関する研究
  • 河川生活期のニホンウナギにおける成長速度の季節間比較


電気化学研究室(指方研)

  • 過酸化水素を含む過塩素酸水溶液中での Pt(111) 面の電気化学的挙動



 

発表のあとは質疑応答です。

教員や4年生、発表を聴きに来た13年生からも多くの質問が挙がり、活発な議論が行われました。最初は質問に答えられるか不安な表情でしたが、どの学生もしっかりと自分の言葉で質問に答え、卒業研究を始めてから1年間の成長を見せてくれました。

助手の平田さんからするどい質問

発表を聴きに来た2年生からの質問
疑問点を積極的に質問する姿勢は素晴らしいです
 

同じ発表者の4年生からの質問
卒研を経験したことで質問の質がレベルアップしているように感じます
 

教員からの質問には発表者も少し身構えてしまうようでしたが、
温かい激励の言葉に喜びの表情を浮かべる発表者もいました






質問にも的確に堂々と答える発表者の様子が印象的でした。


発表が終わり一安心
緊張から解放されて談笑している4年生達


卒業研究発表会に参加した学生からのコメント

今回の発表にあたっていろいろな下準備をして本番に臨みましたが、説明しているうちに説明不足な点に気が付いたり、質疑応答で今後の実験における改善点をご指摘いただいたりととてもためになる発表会でした。このことを活かして次のポスター発表会につなげていきたいと思いました。(4年生)

発表会前は連日遅くまで残ってスライドの構成の推敲や発表練習を重ね、先生や先輩方からも多くのアドバイスをもらうことができました。そのため、本番では緊張よりもワクワク感が勝ち、非常に楽しんで発表することができました。ポスター発表会は学外の方々にも公開されるため、多くの方に私の研究対象の生物の魅力を伝えることができるように頑張りたいと思います。(4年生)

広い会場で壇上に立っての研究発表は初めての経験で、会場の雰囲気もあってとても緊張しました。社会に出る前にこのような雰囲気を味わい、多くの人前で発表する機会をいただいたことは非常に良い経験になったと思います。(4年生)

発表者ごとに研究内容だけではなく、発表に仕方、スライドの作り方、伝え方に個性があり、それぞれ違う良さを感じることができました。卒業研究では大変なこともあったと思うけれど、どの発表も研究内容に対する愛を感じ、伝えたいという気持ちが伝わってきた。中には世の中に貢献するような研究があったり、訴えかけるような話し方に考えさせられたりし、3年生としてこれからの卒業研究が楽しみになりました。(3年生)

自分の知らない知識ばかりですべての発表を面白く聴かせていただきました。これから研究室を選ぶうえで、それぞれの研究室の特徴もよくわかりました。1年間頑張った成果を最後に発表していろいろな人に見てもらえるのは、「集大成」という感じがして、2年後に自分もその場に立てることが楽しみになりました。どの先輩も堂々と発表していて、質問にも答えられていたので、自分もそうなりたいと思うようになりました。(2年生)

発表を聴いて、これまであまり興味を持っていなかった分野でも面白いことがたくさんある事がわかり、興味の幅が広がりました。同じ生物を研究対象にしていても、方法が変わることで全然違う発見がある事が勉強になりました。(1年生)



最後はみんなで記念撮影。どの発表も興味深く素晴らしいものでした!

1年間お疲れさまでした!と言いたいところですが、次は2月22日にポスター発表会です!あともう一息頑張っていきましょう!

 

 

 

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