2月6日(木)に海洋生物コースの卒業研究発表会を行いました。
発表者は6研究室から25名。対象生物は魚類、二枚貝、プランクトン、ベントス、サンショウウオ、土壌動物、栄養塩とさまざま。研究のアプローチも室内実験からフィールド調査まで、多彩な内容の発表が行われました。
当日は教員加えて1年生から4年生、大学院生も参加し、80名以上の来場者となりました。
太田尚志先生から開会の挨拶 |
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発表会は朝から夕方まで長丁場でしたが、25名の学生が5名ごとに5つのセッションに分かれ、最後まで熱のこもった発表が続きました。
卒業研究発表タイトル
海洋浮遊生物学研究室(太田研)
- AIを用いた下痢性貝毒プランクトンの画像判別
- ミズクラゲエフィラ幼生の鉛直移動に関する基礎研究
- 沿岸性動物プランクトンの花粉摂食速度
- 明暗周期下における有用微細藻類Nannochloropsis oceanica の脂質および細胞収量の変動
- ミズクラゲAurelia coerulea の異なる生活ステージにおける刺胞の特徴
- 北上川が追波湾に供給する栄養塩量
海洋動物・魚類生理学研究室(角田研)
- 背地色の違いおよび紫外線照射がキンギョの体色に及ぼす影響
- 人工磁界がメバルの行動に及ぼす影響
- ゲニステインの投与がメダカの不安行動に及ぼす影響
- 夜間照明がクロサンチョウウオ幼生の行動および変態に及ぼす影響
- サツマイモ皮の投与がギンザケの鮮度に及ぼす影響
- アロマターゼ活性を阻害したメダカの行動変化
二枚貝生理学研究室(高橋研)
- 海産二枚貝血リンパのプロテアーゼについて
- 海産二枚貝血リンパのSOD活性
海洋ベントス学研究室(阿部博研)
- ベントスが持つセルラーゼの役割の探求 ―セルラーゼはベントスのどこにあるのか?―
- コケゴカイの1年 ―松島湾櫃ヶ浦における個体群動態―
- ニホンコツブムシ属の発音構造の体サイズ比較
- イソガニの肉球の謎 ~雄間闘争と肉球サイズから探る~
- ウミカニムシの鋏角の棘の数と発育段階との関係
- 命懸けジャンケン勝負 ~陸生等脚類の捕食回避戦略~
ニホンコツブムシ |
魚類生態学研究室(久米研)
- 水温が異なる湧水河川に生息するイトヨ個体群の繁殖生態に関する研究
- PITタグを用いたニホンウナギの生息地利用に関する研究
- 河川生活期のニホンウナギにおける成長速度の季節間比較
電気化学研究室(指方研)
- 過酸化水素を含む過塩素酸水溶液中での Pt(111) 面の電気化学的挙動
発表のあとは質疑応答です。
教員や4年生、発表を聴きに来た1~3年生からも多くの質問が挙がり、活発な議論が行われました。最初は質問に答えられるか不安な表情でしたが、どの学生もしっかりと自分の言葉で質問に答え、卒業研究を始めてから1年間の成長を見せてくれました。
助手の平田さんからするどい質問 |
発表を聴きに来た2年生からの質問 疑問点を積極的に質問する姿勢は素晴らしいです |
同じ発表者の4年生からの質問 卒研を経験したことで質問の質がレベルアップしているように感じます |
教員からの質問には発表者も少し身構えてしまうようでしたが、 温かい激励の言葉に喜びの表情を浮かべる発表者もいました |
質問にも的確に堂々と答える発表者の様子が印象的でした。
発表が終わり一安心 緊張から解放されて談笑している4年生達 |
卒業研究発表会に参加した学生からのコメント
今回の発表にあたっていろいろな下準備をして本番に臨みましたが、説明しているうちに説明不足な点に気が付いたり、質疑応答で今後の実験における改善点をご指摘いただいたりととてもためになる発表会でした。このことを活かして次のポスター発表会につなげていきたいと思いました。(4年生)
発表会前は連日遅くまで残ってスライドの構成の推敲や発表練習を重ね、先生や先輩方からも多くのアドバイスをもらうことができました。そのため、本番では緊張よりもワクワク感が勝ち、非常に楽しんで発表することができました。ポスター発表会は学外の方々にも公開されるため、多くの方に私の研究対象の生物の魅力を伝えることができるように頑張りたいと思います。(4年生)
広い会場で壇上に立っての研究発表は初めての経験で、会場の雰囲気もあってとても緊張しました。社会に出る前にこのような雰囲気を味わい、多くの人前で発表する機会をいただいたことは非常に良い経験になったと思います。(4年生)
今回の発表にあたっていろいろな下準備をして本番に臨みましたが、説明しているうちに説明不足な点に気が付いたり、質疑応答で今後の実験における改善点をご指摘いただいたりととてもためになる発表会でした。このことを活かして次のポスター発表会につなげていきたいと思いました。(4年生)
発表会前は連日遅くまで残ってスライドの構成の推敲や発表練習を重ね、先生や先輩方からも多くのアドバイスをもらうことができました。そのため、本番では緊張よりもワクワク感が勝ち、非常に楽しんで発表することができました。ポスター発表会は学外の方々にも公開されるため、多くの方に私の研究対象の生物の魅力を伝えることができるように頑張りたいと思います。(4年生)
広い会場で壇上に立っての研究発表は初めての経験で、会場の雰囲気もあってとても緊張しました。社会に出る前にこのような雰囲気を味わい、多くの人前で発表する機会をいただいたことは非常に良い経験になったと思います。(4年生)
発表者ごとに研究内容だけではなく、発表に仕方、スライドの作り方、伝え方に個性があり、それぞれ違う良さを感じることができました。卒業研究では大変なこともあったと思うけれど、どの発表も研究内容に対する愛を感じ、伝えたいという気持ちが伝わってきた。中には世の中に貢献するような研究があったり、訴えかけるような話し方に考えさせられたりし、3年生としてこれからの卒業研究が楽しみになりました。(3年生)
自分の知らない知識ばかりですべての発表を面白く聴かせていただきました。これから研究室を選ぶうえで、それぞれの研究室の特徴もよくわかりました。1年間頑張った成果を最後に発表していろいろな人に見てもらえるのは、「集大成」という感じがして、2年後に自分もその場に立てることが楽しみになりました。どの先輩も堂々と発表していて、質問にも答えられていたので、自分もそうなりたいと思うようになりました。(2年生)
発表を聴いて、これまであまり興味を持っていなかった分野でも面白いことがたくさんある事がわかり、興味の幅が広がりました。同じ生物を研究対象にしていても、方法が変わることで全然違う発見がある事が勉強になりました。(1年生)
最後はみんなで記念撮影。どの発表も興味深く素晴らしいものでした!
1年間お疲れさまでした!と言いたいところですが、次は2月22日にポスター発表会です!あともう一息頑張っていきましょう!
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