2/5(水)に、卒業研究発表会の第二日目が開催されました。
この日は動物コースの発表会です。前日の晩から雪の降る、肌寒い天気でしたが、学生・教職員を合わせて約90名の参加者がありました。
動物コースに所属する4年生は21名。来年度からは動物・植物コースに体制が変わるため、動物コースとして最後の学生です。学生たちは、それぞれの研究室で、この日に合わせて一生懸命準備をしてきました。
最初に学科主任の栁先生から激励の言葉をいただきました。「1年間の成果を出し切ってください!」
発表時間は12分です。学生たちは緊張した面持ちでしたが、発表が始まると実に落ち着いた様子でスライドを操作していきます。声のスピードもちょうどいい感じ。原稿をしっかり作り、何度も練習したことが良くわかりました。
分子発生学研究室(阿部知研)
- ⼤学敷地内からの細胞性粘菌の単離と種同定
- 細胞性粘菌無菌培養株の液体栄養培地の組成の検討
- 細胞性粘菌の低酸素下培養条件:培養器の材質と形状の影響
- 低酸素下で⻑期間培養された細胞性粘菌GFP形質転換体の観察
- 毒性のある化学物質の増殖期粘菌細胞への影響
- 野⽣⼩動物の糞中からの細胞性粘菌の単離の試み
- ⼟壌⽣物体表からの細胞性粘菌単離の試み
動物機能組織学研究室(奈良研)
- シカ幼角抽出液の培養筋細胞に及ぼす影響
- タヌキの⻭⽛マイクロウェア形状分析 -外的要因と内的要因に注⽬して-
- ウーパールーパーの変態における甲状腺ホルモンの役割
- 培養筋芽細胞由来のマイオカインの脂肪細胞に与える影響
細胞生物学研究室(栁研)
- シアノバクテリアを使⽤したゾウリムシの新しい培養法の検討
- ゾウリムシの細胞後端にある動かない繊⽑の役割
- ゾウリムシ野外株における⼩核などの性質の調査
動物生態学研究室(辻研)
- ⽯巻市におけるタヌキの⾷性と採⾷戦略について
- タヌキの⻭⽛マイクロウェア形状分析-外的要因と内的要因に注⽬して
- 環境条件の年変化に対する⾦華⼭島のヒメネズミの応答
- ニホンジカ (Cervus nippon) の⾏動が⾞輛との接触事故に与える影響
- タヌキの死体を利⽤する動物相とその季節変化
発表が終わると、質疑応答の時間が3分ほどあります(指導教員はハラハラしながら聞いています!)。
ここで手が上がるということは、「発表の内容が聴衆に伝わった」ということであり「興味を持ってもらえた」ということでもあります。質問に窮する場面も時折ありましたが、みなさんはおおむねきちんと答えられていたようです。
所属研究室がきまっている動物・植物コースの3年生には、会場係としてお手伝いしてもらいました(朝早くからありがとうございます)。
彼ら彼女らにとって、今日の発表会は1年後の自分の姿。発表を見学して、先輩のプレゼンの方法や研究のアプローチを学んでください。早め早めの準備が大切ですよ。
会場には1-2年生の姿もちらほら。
気になる研究室の見学にきたり、サークルの先輩を応援に来たり、理由はいろいろ。彼らにとって研究はまだ未来の話かもしれませんが、学科の研究室や研究したい生き物のイメージを膨らませるきっかけになったでしょうか。積極的に手を挙げて質問する学生もおり、将来が楽しみです。
学生からの質問の後は、コースの先生から質問やコメントがありました。
発表者は真剣に耳を傾けていました。会場には植物コースや海洋生物コースの先生方も来てくださり、鋭い質問をなげかけてくださいました。分野の違う先生からの指摘から、思わぬ気づきが得られることもあります。
2/22(土)にはポスター発表会が控えています。こちらも、準備をすすめてください!
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