2月5日(月)に、本年度の卒業研究発表会の第一弾、動物コースの発表会が行われました(2022年度から動物・植物コースに拡充・渡辺研究室は自然科学コース)。
学部生と教職員合わせて85名以上が参加し、4年生21名の研究発表を聞きました。
本年度の学生の研究テーマは、細胞性粘菌の形態・増殖、ゾウリムシの形態、シカの細胞や遺伝子、野生哺乳類の生態、さらに数理モデルなどさまざま。
研究対象やテーマの多様性の高さが、このコースの特徴と言えるでしょう。
最初のうちこそやや緊張気味の表情でしたが、一年間の成果を堂々と発表し、質問に対して「自分の言葉」でしっかりと説明していました。
初めのうちは先生に言われるままに作業していた人も多いかもしれませんが、一年の間に自分の仕事として取り組むことができるようになったのは、大きな成長だと思います。
発表が終わると、会場の学部生からたくさん手が上がりました。
今年は例年に比べて2年生の姿が目立ちました。先輩の研究は、来年度の研究室選びの参考になるはずです。
学生からの質問の後は、先生からのコメント。
鋭い質問に緊張します…
動物コースの3年生は、会場係をしながら発表を聞いていました。お疲れさまでした。
先輩達のプレゼンを見て、一年後の自分の姿を想像できたでしょうか。
卒業研究 発表タイトル(一部)
牡鹿半島周辺道路におけるニホンジカ(Cervus nippon)の衝突事故の発生要因
細胞性粘菌(Polysphondylium violaceum)子実体の輪生子数は移動体サイズと相関するか
- 宮城県北部と南部、北上川下流域のニホンジカのmtDNA解析
- 糞虫類による二次散布がニホンザルに散布された種子の発芽に与える影響
- 同所的に生息するアカギツネ(Vulpes vulpes)とニホンテン(Martes mlampus)の食性と活動時間の種間比較
- 細胞性粘菌(Dictyostelium discoideum)栄養増殖細胞の増殖速度に対する培養温度の影響
- 培養細胞から人工肉はできるか? ー物理刺激による筋細胞の増殖、分化と極性の制御ー
- 低酸素低栄養環境で⻑期間培養された粘菌細胞は正常な子実体を形成できる
- 塩溶液中でのゾウリムシの形態変化
- 宮城県金華山島のヒメネズミ (Apodemus argenteus) の生態
- 強度の異なる運動がROS関連遺伝子の発現に与える影響
- 生息地回復モデルによる絶滅期限の予測
- コスパの良いクモの巣形 〜エサ獲得効率の数理モデル〜
- 二ホンジカ (Cervus nippon) が森林の景観構造及び下層植生に及ぼす影響
- 低酸素低栄養環境で⻑期間培養された粘菌細胞の多細胞体内における細胞選別の検討
- ニホンジカ幼角抽出液の脂肪前駆細胞に与える影響
- 環境変化とワニの雌雄の個体数変動:営巣地の拡大縮小モデル
- 大学敷地内からの細胞性粘菌の単離による季節変動の調査
- 異なる地域に生息する細胞性粘菌の調査と気候との関連性の検討
- 宮城県石巻市のニホンカモシカ (Capricornis crispus) の食性
研 究 室
#分子発生学研究室 阿部知顕 教授
#動物機能組織学研究室 奈良英利 教授
細胞生物学研究室 栁明 教授
- #動物生態学研究室 辻大和 准教授
- #数理生物学研究室 渡辺正芳 准教授
栁先生による総評と閉会の挨拶 |
最後に4年生全員で写真を撮りました。
お疲れさまでした!
次はポスター発表会がんばってください!
(戦いはまだまだ続く…)
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