海洋ベントス学研究室3年の遠藤祐人、佐藤雅恵、鈴木優香です(写真の右3人が3年生で、左の5人が4年生)。
私たちは、11月11日~12日に福島大学で開催された日本生態学会東北地区大会 第68回大会(福島大会)に参加してきました。
福島大学に到着すると キャンパスマップに会場の案内が出ていました |
日本生態学会とは?
日本生態学会は、生態学とその関連分野を研究する人達のコミュニティーで、研究成果の発信、会員の交流を通じて生態学を深化・発展させること、またその成果を社会に還元することを目的とした学会です。
北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州の7地区に分けられ、各地区に地区会が設けられています。今回は地区会の主要な活動である、研究発表会に参加しました。
東北地区大会のホームページはこちら |
初めての学会参加で少し緊張
今回初めての学会参加だったので、学会の雰囲気など想像もつかず、会場に着いてからも少し緊張していましたが、目を引く様々な分野のポスター発表や他大学の学生の発表を聴いているうちに、自然と楽しさがこみ上げ、緊張も和らいできました。
他の研究者の方々と交流し、様々なことを学びました
学会では、海や川、山に生息する動植物について、生態学や行動学など様々な研究分野からアプローチした研究発表があり、他分野の知識を身につけるとともに研究の視野を広げる良い機会となりました。
発表を聴く中で、研究テーマを考えるにあたって参考になる研究デザインの考え方があることや、分野を超えた共通の研究手法があることに気づき、卒業研究に向けた知識を多く身につけることができました。
研究内容だけではなく、発表時の発声や目線によって印象が変わることや、様々なスライドの作り方があることとその完成度の高さを実感し、人に伝えるための良い発表とはどのようなものか学ぶことができました。
阿部博和先生のベントス研ツイッターでも当日の様子が紹介されています。
4年生のポスター掲示の手伝いをしました |
今回の学会では、私たち3年生は発表を行いませんでしたが、他大学の学生の発表者の方々と意識的に交流するようにしたことで、意見交換をして知見を深めたり、研究の面白い裏話を聴けたりしました。
初めての学会でしたが、参加者の方との交流という学会の楽しさを体験でき、これから始まる卒業研究に対するモチベーションがとても上がりました。
大山 雄太郎 センサーカメラで捉える!ニホンザルの海岸利用 |
小柳津 政俊 東北地方太平洋沿岸におけるミミズハゼ属魚類の生息状況 |
小田 晴翔 すね毛×脚タップ=クロベンケイガニ: 形態と生態をつなげたい |
大見川 遥 海のダンゴムシはなぜ丸くなるのか? ~コツブムシ類の球体化による捕食回避機能の検証~ |
おわりに
生き生きと発表をする先輩方の姿を見て、私たちも来年は発表者として参加し、研究内容や発表技術を磨きたいと思いました。
3年生で学会に参加するのはまだ早いのではないかと思う方もいると思いますが、学会は様々な研究者の方から直接知識を教わることができる貴重な場なので、他の学生にもぜひ早い段階から参加してみてほしいと思います。
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